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TPP「交渉後の離脱も可能」は推進論者の詭弁!日米関係悪化を脅しとした協定締結が狙いだ
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投稿者 そのまんま西 日時 2011 年 10 月 19 日 23:28:48: sypgvaaYz82Hc
 

TPP「交渉後の離脱も可能」は推進論者の詭弁!日米関係悪化を脅しとした協定締結が狙いだ(ダイヤモンドオンライン)

【第24回】 2011年10月11日 中野剛志 [京都大学大学院工学研究科准教授]

菅直人前首相が“平成の開国”を謳い文句に、
参加に意欲を見せていた環太平洋経済連携協定(TPP)。

11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)までに結論を急ぐ政府は、とりあえず協定そのものではなく、まず「交渉に参加する(その後の離脱もありうる)」という妥協点での合意を探っている。国内でこうした合意形成がなされる背景と、TPP参加を迫るアメリカの狙いについて、TPP反対の急先鋒である中野剛志・京都大学准教授が斬る。


「いったん交渉に参加した上で、離脱する手もある」――。

 枝野幸男経済産業大臣は9月23日、シンガポールでゴー・チョクトン前首相と会談し、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉について、そう説明されたという(9月24日付け日本経済新聞)。枝野大臣は、翌日のテレビ番組でもその前首相のアドバイスを紹介したうえで、「交渉に参加することと、TPPに参加することは別なんだと、多くの人に理解してもらう。まず閣内で共有したい」と述べたようで、私は心底驚いた。

 TPPの問題が持ち上がってから一年が経過し、しかも前政権下では震災前まで最重要課題の扱いをされていた。にも関わらず、「交渉参加」と「参加」の違いすら閣内で共有されていなかったとしたら、これはゆゆしき問題である。

9ヵ国が交渉中のTPP 本当に「交渉参加」≠「協定参加」か?

 TPPは2006年に締結したシンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランドの4ヵ国に加え、アメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの計9ヵ国が交渉中という段階にあり、未だ合意に至っていない。確かに、今のところ日本が判断を求められているのは、この交渉に参加するか否かであって、TPPという協定への参加それ自体ではない。

 そもそも主権国家の外交交渉である以上、TPP交渉に限らず、あらゆる交渉について、途中離脱は国際法上可能である。それどころか条約ですら、国際法の形式上は、締結後に離脱や破棄をすることも不可能ではない。そのようなことは、わざわざシンガポールの前首相に言ってもらうまでもない話を、なぜ今になってことさら強調するのか。

 もっと不可解なのは、日本が目指す最終目標が示されないことだ。

「交渉に参加したうえで、どうしても譲れないことがあれば抜ければいい」というのだが、そもそもTPP交渉上、我が国にとって「どうしても譲れないこと」として、政府は何を念頭に置いているのだろうか。言うまでもないが、交渉参加にあたっては、どのような交渉結果を目指すのかを決めるべきであるし、それを説明することは、政府の国民に対する当然の責任である。

 ところが、TPP交渉参加問題が持ち上がってから一年にもなるが、政府は依然として、TPP交渉において「どうしても譲れないこと」とは何かをなんら示していないのである。

 TPPは、関税の品目だけでも多数ある上、農業や工業だけでなく、サービス(金融)、投資、労働、衛生、環境、政府調達など、24もの対象分野がある。従って、交渉結果のパターンは数多くあるし、日本がどうしても譲れない品目や分野もたくさんあるだろう。また、何がどうしても譲れないのかは、立場、業種あるいはイデオロギーによって異なる。

 例えば、コメ農家にとっては、コメの関税撤廃はどうしても譲れないだろうが、原理主義的な自由貿易論者にとってはコメの関税の維持こそが譲れないことかもしれない。


果たされていない国民への説明責任 「交渉参加」はAPECへの手土産か

 このように、TPPの交渉によって何を目指すのかは、十分な議論を要する複雑な問題である。TPPが国民生活のあらゆる方面に影響を及ぼしかねない以上、交渉参加の是非を決める前に、目指すべき交渉結果を議論し、国民に説明することは、民主国家である以上、避けてはならない。

 少なくとも菅政権時には、交渉参加の検討に際して「開国フォーラム」などで説明責任を果たし、国民の理解を得ることを前提としていたはずである。しかし、「開国フォーラム」は、東日本大震災によって中断したまま開かれておらず、国民的な議論が行われているとは到底言えまい。

 しかも、政府やTPP推進論者がTPP参加のメリットとして掲げる点については、拙著『TPP亡国論』(集英社新書)のほか、関岡英之『国家の存亡』(PHP新書)、東谷暁『間違いだらけのTPP』(朝日新書)、農山漁村文化協会編・刊『TPP反対の大義』ならびに『TPPと日本の論点』などの出版物によって徹底的に批判されている。実際、TPP関連本のほとんどが、反対の立場のものなのである。しかし政府は、これらの多くの批判に対してもまったく応答しようとはしていない。政府は、TPPのデメリットどころか、メリットすら満足に説明できていないのである。

 報道によれば、枝野大臣は9月13日の時点では、TPPについて「国民の合意形成がなければ進めることはできない」という極めて適切な認識を示していた。しかし恐らく、11月のAPEC(アジア太平洋経済協力)ハワイ会合を目前にして、それまでにTPP自体への参加について国民的合意を得ることは困難と判断し、とりあえずTPPの交渉参加だけでも先に国民的合意を形成し、それをもって一定の成果にしたいと考えたのではないだろうか。

 しかし、実は、TPP交渉に参加するということは、そのような甘い話ではないのだ。というのも、TPP交渉は、国際法の形式上はともかく、国際政治の実質上は、途中離脱はほぼ不可能であり、しかも、日本にとってどれほど不利な交渉結果であってもそれを飲まざるを得ない可能性が極めて高いのである。


TPPは日本が参加して初めて アメリカにとって意味をもつ

 なぜ、交渉からの途中離脱は現実的には不可能なのか。

 もとより、TPPは、リーマン・ショック後のアメリカが最優先課題として掲げる戦略(2014年までに輸出を倍増する戦略)の一環である。バラク・オバマ大統領は一般教書演説において「輸出を増やすことでアメリカの雇用を増やす」と明言している。

 経済学の教科書には、自由貿易は「貿易を行う両国に互恵的な利益をもたらすもの」と書いてある。しかし、それには、いくつかの前提条件が必要であり、その一つは「両国が完全雇用の状態にある」ことだ。ところが、アメリカそして日本も完全雇用から程遠い。それどころか、オバマ大統領は、TPPによって自国の雇用を増やすと言っているのである。これは輸出先の雇用を奪って自国の雇用を増やすと言っているに等しい。

 要するに、TPPは関係国に互恵的な利益をもたらすような自由貿易協定ではないということだ。大不況による深刻な失業と経常収支赤字の問題を抱えながら、財政出動による内需拡大が困難になったアメリカは、他国の市場を収奪するしかなくなっているのである。

 さて、TPPの交渉参加国9ヵ国に、仮に日本を加えて、経済規模(GDP)のシェアを比較してみると、アメリカが約7割、日本が約2割、オーストラリアが約5%、残り7ヵ国で約5%となる。すなわち、日米で全体の9割を占める。要するに、「環太平洋」とは名ばかりで、TPPとは実質的に“日米協定”ということだ。

 しかも、TPP交渉参加国で、GDPに占める輸出依存度が日本より低いのはアメリカしかない。アメリカ以外は、全て国内市場が小さい輸出依存の小国ばかりである。従って、TPPに日本が参加したとて、日本がアジアの成長を取り込むことなどあり得ないのである。

 より重要なのは、輸出倍増戦略を掲げるアメリカにとっての輸出のターゲットも、日本しかないということだ。TPPとは、日本が参加してはじめて、アメリカにとって意味をもつ協定なのである。


 オバマ大統領は、TPPを11月に開催されるAPECハワイ会合における自分の成果とし(ハワイはオバマの故郷である)、来年の大統領選の弾みとするつもりであろう。TPPの締結は、APECハワイ会合には間に合わないだろうが、アメリカの狙いは日本市場なのだから、日本の交渉参加表明は、アメリカにとっては十分に大きな成果である。


いったん交渉に参加すれば 途中離脱は実質的にムリ

 交渉参加とは「参加を前提とする一定のコミットメントである」というのが、国際社会の常識である。例えるなら、婚約が結婚を前提とする約束事であるのと同じようなものだ。

 実際、多国間交渉から途中離脱した国の例はきわめて稀である。特にTPPに関しては、全ての品目を関税撤廃の対象とすることが交渉参加の条件とされており、交渉参加時点で、通常の通商交渉以上に強いコミットメントを求められる。従って、もし、日本がTPPの交渉参加を表明したら、オバマ大統領は欣喜雀躍することだろう。

 想像してもらいたい。

 こうした状況の中で、日本が交渉の結果が自国に不利になったという理由で、交渉から離脱したらどうなるか。TPPはアメリカにとって、日本が参加していなければ無意味な協定である。期待を裏切られたオバマ大統領が日本に対する不信感を募らせ、日米関係が著しく悪化することは火を見るより明らかだ。

 アメリカ以外の交渉参加国からも反発を招くだろう。アメリカに次いで経済規模が大きい日本が交渉の途中で離脱したら、TPP交渉全体を撹乱するのは間違いない。その結果、日本は国際的な信頼を完全に失うであろう。シンガポールの前首相が「いったん交渉に参加した上で、離脱する手もある」と言ってくれたことなど、何の意味もない。

 従って、いったん交渉に参加した日本は、日米関係の悪化や国際的な信頼の失墜を恐れるがゆえに、交渉から離脱できなくなる。交渉からの離脱が不可能ということは、言い換えれば、交渉結果がどのようなものになろうとも、それを受け入れなければならなくなるということだ。


東日本大震災で農家の状況は一変 復旧も進まぬなかTPP議論すべきか

 このようにTPP交渉参加とは、嫌なら途中で抜ければいいなどという甘い話ではなく、外交上、極めて危険な判断なのである。TPP参加を手柄にしたい事務方からどのような説明を受けているのか知らないが、枝野大臣には、この交渉参加の重大な危険性を十分にご認識いただきたい。

 それにしても不思議なのは、多くのTPP推進論者は日米関係という外交リスクが生じる可能性を知りながらも、以前から「TPPの交渉参加は、参加とは違う」という論理を強調してきたことである。彼らはTPP懐疑論者や反対論者の議論に応える代わりに、「交渉が日本に不利になるなら抜ければいいのだから、まずは交渉に参加すべきだ」という論法を執拗に繰り返してきた。


 おそらく、彼らにとっては、この「日米関係悪化というリスクを負うこと」こそが交渉参加の狙いなのである。現時点でTPPに反対している政治家は少なくないが、いったん交渉に参加してしまえば、反TPPの政治家たちも、日米関係悪化のリスクを恐れて反対を主張しづらくなるだろう。世論もTPP容認の方向へと流れるだろう。


 要するに、交渉参加とは、アメリカの威を借りて反対勢力を黙らせ、TPP参加を首尾よく実現するための戦術なのである。そうではないと言うのならば、TPP推進論者には、最低限、交渉離脱の条件を明らかにしてみせてもらいたい。


 もっと問題なのは、東日本大震災からの復興もほとんど進んでいない状態で、TPPの交渉参加を検討していること、それ自体である。

 そもそも菅政権は、TPP交渉の参加の検討に際しては、農業再生を前提としていたはずである。しかし、震災によって、特に被災地に多い農家は、農業再生どころか、原状回復の目途すら立っていない悲惨な状況にある。それどころか、被災地の農家が将来、TPPによって農業を営むことが困難になるかもしれないと不安に感じたら、農地を復興しようという気力すら失ってしまう恐れすらある。前提が崩れ去った今、TPP参加はもちろん、TPP交渉参加という議論の存在自体が、復興の妨げになる。

 野田政権は、復興を最優先課題として掲げている。ならば、TPP交渉への参加は、むしろ断念することを宣言すべきだ。しかも、大震災という事情の変化を理由にした交渉参加の見送りであれば、アメリカの理解も得られるだろう。ところが、交渉参加に前のめりになっているのは、むしろ日本側だというのが実態である。悲憤に耐えない。


 未曽有の大震災、世界的経済危機という国難にあって、「交渉参加と参加とは違う」などという見え透いた詭弁に惑わされて、国家百年の大計を誤るようなことがあっては断じてならない。


http://diamond.jp/articles/-/14341  

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コメント
 
01. 2011年10月19日 23:35:33: 1BAkKkmL8U

TPPは実質上の日米貿易協定
 (日米で全体の90%以上のシェア)

日本政府はTPP問題の本質を隠すために
 農業をスケープゴートにしようとしている

アメリカは「金融」(郵政簡保、JA共済、保険)などの
 サービスと「投資」、さらに
 「農地」と「農業法人」を狙っている

TPPに参加しても輸出は伸びず むしろデフレを悪化させる


02. 2011年10月19日 23:47:31: J1hhq2WtVg
「普天間とTPPに急ぎ結果を出せ」という厳命に「わかりました」と頭を垂れて帰国した馬鹿野田。

24の取り決めがあり、農業は1/24のお話し。

不平等条約以外の何者でもなく、民主党反対派200名は離党せよ!
党を割って何としても阻止せよ。 命を張れ!

いずれにしてもこの国の最大の危機である。


03. 2011年10月19日 23:55:23: 1BAkKkmL8U
ジャーナリスト・東谷暁 TPP、オバマ政権の愚策
2011.9.16 02:56

 野田佳彦政権に代わってから、急速に復活してきたのがTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の参加問題である。前政権が昨年10月に突如参加を唱え、その後、東日本大震災が起こると鳴りを潜めたが、オバマ政権の働きかけも国内賛成派の動きも続いていた。いまも賛成派は震災前と同じことを主張するが、それは議論としてまったく成立しない。いまさら指摘するのも気が引けるが、事が重大だから繰り返したい。

 まず、賛成派はTPPに参加すると輸出が飛躍的に増加するというが、これは完全な間違いである。TPP参加国のほとんどは経済的規模が小さく輸出増加が見込まれるとすれば対米輸出だけだが、いまの円高ではそれはまったく不可能だ。財界は韓国が米韓FTA(自由貿易協定)によって対米輸出を急増させたというが、米韓FTAはいまも批准すらされていない。韓国が対米輸出を急増させたのは通貨ウォンのレート急落によるもので、もういいかげんにこんな嘘はやめるべきだろう。

 また、前原誠司元外相が「農業などの第1次産業は対GDP(国内総生産)比で1・5%。残りの98・5%を犠牲にしている」と発言したため、いまもTPP問題は農業問題であるかのようにいわれるが、日米ともにTPPの作業部会は24あって、農業はその一分野にすぎない。経済規模の小さい4カ国だけの経済協定に、米国が加わってから新たに加えられたのが金融サービスと投資の徹底的な自由化だった。農業分野においても、米通商代表部が課題としているのは対日コメ輸出の増加などではなく農協共済の解体である。

 さらに、投資においても米通商代表部の狙いは、政府調達の分野での規制撤廃や制度の見直しであり、日本側の行政刷新会議などの動きを見れば、農地の自由な売買や農協の解体も射程内にあると思われる。すでに林地における売買は匿名で可能であり、外資の農地へのアクセスが容易になれば、日本国の農業政策だけでなく安全保障すら危うくなる。

 加えて、TPP参加は安全保障を強化するという人がいるが、それは日米安全保障条約に任せればよい。冷戦後の地域経済協定では安全保障例外条項を設けるのが普通で、米国が結んだFTAでも、中東の小国とのFTAやイラク戦争時に交渉した米豪FTAなどを例外とすれば安全保障には立ち入っていない。

 米国にとってTPPは自国の雇用対策だが、小国が相手では効果がないと批判され、そこで引っぱり出されたのが外交で失態を重ねる民主党の日本だった。民主党は足元を見られており、オバマ政権と菅政権の間で日米関係修復とTPP参加が取引された可能性は高い。しかし、TPPは米国からしても愚かな政策で、米国がこれまで日米FTAを言い出さなかったことからも推測できる。

 そもそも、米国経済は二番底のリスクが高まっていて35兆円の追加財政支出も効果は限定的だといわれる。そのような状況で日本の対米輸出を増加できると考えるほうがどうかしている。そして何より大震災後の日本はオバマ政権の愚策に付き合っていられるほど余裕がない。迷うことなくTPP参加は見送って、着実な国内経済の立て直しとオバマ政権後の堅実な米国との関係を考えるべきだろう。(ひがしたに さとし)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110916/plc11091602570001-n1.htm


04. 2011年10月20日 00:09:15: qcf4RYtUPs
この協定の本質は、アメリカの日本属国化の顕在化と固定化であり、日本をアジア圏からの引き剥がすための戦略である。

これに参加するかどうかは、国民投票にかけるとか選挙で民意を問わなければならないほどの国の将来の行く末を決定するような問題である。

つまり、将来を没落国家アメリカに骨の髄までシャブられて滅亡するか、勃興するアジアと手を組んでこれからも発展し続ける可能性を取るかといった、国の行く末を決定するほどのことなのだ。

そもそも、野田の如きドジョウに判断できるようなチンケな問題ではない。アメリカの恫喝にビビッている野田は早々に退陣し、小沢、亀井といった胆の座った国士に席を譲るべきだ。

俺たちは、臆病なドジョウに自分たちの将来を託したわけではない。!


05. 2011年10月20日 00:28:31: 1BAkKkmL8U

中野剛志先生がTPP賛成論者の詭弁を全滅させたようです
http://www.youtube.com/watch?v=9amjatPD_l4&feature=related

06. 佐助 2011年10月20日 07:21:38: YZ1JBFFO77mpI : jvYCCKp7RE
中野剛志先生の最後の言葉が印象的でした
与野党の多くは危機の本質を認識できないから 国民に耐乏を強制する政権反対,債券はデフオルトせよ!外国人は追放して雇用と景気を回復させよう! となりますね。

07. 2011年10月20日 09:29:30: FUviF2HWlS
米国がTPPを突きつけたことで、米国が日本との同盟関係を破棄しようとする意図が明確になった。
もはや、TPPを拒否しつつも、日米同盟を維持するという選択肢は存在しない。
TPPに参加しようとしまいと、日米同盟は終結することになる。

ならば、政府主導で民間資本を集結して社会主義体制を構築し、TPPに参加して米国資本に対決し、新たな世界秩序の構築を目指したら良いのではないか?
日本国家が金融資産を集結し、標的を定めて狙い打ちにして買収工作をかければ、かならず、米国の金融資本の一角は切り崩せる。

例えば、事実上の米国国営保険会社AIGの買収だ。
10兆円もあれば十分に買収できる。
米国および新興国の世界中の人々に、安価で誰でも加入できる健康保険・米国の国民皆保険を提供し、その収益はすべて、世界の食料と自然エネルギーの増産と治水利水事業への投資に回し、一部の収益は今後、年間1兆円ずつ増加するであろう日本の社会保障費の補完にも利用させてもらう。収益は世界の富の平準化と市民生活の安定化に貢献し、投機的運用は一切おこなわない。

TPP拒否により米国の庇護を失った日本が孤立主義で生きていけるはずがない。
むしろ米国の挑戦状に受けて立ち、世界秩序の再構築のために下克上を目指すべきである。


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