http://www.asyura2.com/11/senkyo120/msg/708.html
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野田民主党代表が前原氏を政調会長に据えた最大の目的がTPP参加問題であることは、この間の政権のTPP参加にあせり狂ったような動きからも読み取れるはずだ。
見た目の良さはあると思うが、内実のない口先だけの政策論でなぜか次期首相人気投票No.1になっている前原氏だが、日本の行く末にとって危険極まりない政治家だと思っている。
TPP問題について、これまでのところは少し後ろに控えて様子見だが、11月のAPECをなぜか“期限”としている野田政権だから、前原氏もそろそろ本格的な動きに踏み出すはずだ。
前原氏は、少々強引な手法を使ってでもAPECでのTPP(協議)参加表明にもっていくことが自分の政治的将来を担保すると考えているはずだから、大手メディアと歩調を合わせながらしゃかりきになって取り組むだろう。
誕生日会絡みで小沢氏に近づいた動機には、米国支配層のためにTPP参加をなんとか実現させたいという“下心”もあったと思われる。
民主党内反TPP派・自民党内TPP反対派・国民新党・新党日本・社民党・共産党が、TPP不参加という一点だけで手を結び、将来にわたって「国策決定自主権」を確保するまっとうな政治運動を展開して欲しいと願っている。
TPPで米国が狙っているのは、輸出の拡大というより、政府調達・金融・医療(病院・薬剤など)・資格業務(弁護士・会計士な)・教育などの経済分野で、日本に米国内並みの足場を築き、アジア戦略の要にしていくことだと考えている。
在日米軍基地が米国のアジアにおける軍事的足場とすれば、TPPは、日用品産業で競争力を失った米国がアジアにおける“ソフト的経済分野”で地位を築くための足場なのである。
なぜか、TPPというと、農業がどうのという話になりがちだ。
それも実に重要な問題ではある、農業(食糧)問題も含め、TPPは国家政策や国民生活を幅広く奥深く規定してしまう、それこそ“おばけ”のような経済連携協定で、国家主権を浸食する危険な代物なのだ。
(米国は政治的軍事的力が抜きんでており、めざす“ソフト的経済分野”では破格の競争力を持っているから、国家主権を譲り渡すこともなければ、不利益を被ることもない。自分たちにとって都合がいいところだけつまみ食いすることになる)
最近の前原氏の言動を新聞記事から転載..
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@ 民主政調会長 TPP、日米連携に必要
民主党の前原誠司政調会長は13日の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加問題について「世界ナンバーワンの経済大国である米国と経済連携を結んでいくかが極めて重要なテーマだ」と述べた。日米連携強化の観点からTPP参加が必要との認識を示した。
米上下両院が韓国との自由貿易協定(FTA)の実施法案を可決したことに関しては「(日本製品の)競争力低下に危倶を持たざるを得ない」と指摘した。政府・民主党は11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までにTPP交渉参加問題で方向性を出す予定。
「TPPを慎重に考える会」の会長を務める山田正彦前農相は13日、輿石東幹事長に会い、交渉参加に慎重な対応を求める署名が191人に達したことを伝えた。党内に設けたTPPに関するプロジェクトチーム(PT)の役員構成を改めるよう要望した。
日経新聞10月14日朝刊P.2
A 慎重論に「TPPおばけ」
民主党の前原誠司政調会長は14日の都内での講演で、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加問題に関して「慎重論の中にほ事実に基づいた不安感と同時に、事実ではない事への恐怖感がある。これを私は『TPPおばけ』と言っている」と述べた。
日経新聞10月15日朝刊P.2
B 亀井氏が前原氏のおばけ発言批判
2011年10月16日(日)11時20分配信 共同通信
国民新党の亀井静香代表は16日午前のフジテレビ番組で、民主党の前原誠司政調会長が環太平洋連携協定(TPP)交渉参加への慎重論をめぐり「事実に基づかない恐怖感がある。私はこれを『TPPおばけ』と呼んでいる」と発言したことを批判した。交渉参加に反対する立場から「前原さんは事実関係を知らない」と述べた。この後、TPPについて記者団に「政府が国民に正確な知識を届けないといけない」との認識を示した。
http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/kyodo-2011101601000154/1.htm
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