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15日の今日、デモをするなら、情報公開法と、公務員給与は国民が決めることを要求せよ。(新井信介「京の風」)
http://www.k2o.co.jp/blog2/2011/10/15-2.php
今、世界中で、富の不均衡に反対するデモが広がっています。 今日10月15日には、アメリカの「ウォール街を占拠せよ」に呼応し、日本でもデモが予定されているようですが、霞ヶ関や大手町、兜町を「占拠」したとして、具体的には、一体、何を要求するのでしょう。
そこでは、どんなスローガンを、掲げるのでしょうか?
日本の場合、統治機関である国家の政策決定、さらに、国家の資金に用途と実際の支払額について、その詳細が全然、公開されていません。
現行はどうなっているのか、安全保障と外交に関わるもの以外は、本来、すべて公開すべきです。
私はこの情報公開については、日本国籍を有する有権者が、100名連名で公開要求した情報は、即座に公開することを法律で定めるべきと考えます。
そして、そうして公開された情報は、広く日本国民全体で共有するために、どんどん国会図書館が開示(ネットでも公開)し、誰もが簡単に閲覧できるようにする。しかも、これを怠った公務員を罰する規定も必要です。
主権者は、国民なのです。
何回も書きます。 主権者は国民なのです。 そして、有権者とは、自分が生きる社会の、その法律を作る立場の人間なのです。 そのとき、国会議員は、法律を作る主体である私たちの、その代表に過ぎません。
今、日本に変革が必要なのは誰もが認めますが、それには、まず、この国(統治機関)がどういう状態なのか、誰もがわかるように、はっきりさせることが、第一です。
これを、拒む理由は、ないはずです。
単に政治家の収支報告書ではなく、すべての行政文書、公的資金(事業資金・経費・賃金明細)の出し入れや流れと金額、公共事業の出入り業者の氏名とその落札額も、全部、公開されているのが、本来の姿です。
そこで、デモでは、まず、情報公開法の制定を要求しましょう。
そして同時に、公務員と議員の給与は、国民が決める、という法案をつくりましょう。
「休まず、遅れず、働かず」の昼行灯が大手を振るい、 「一生懸命働く人間がいると、他の人間の居場所がなくなる」 なんていう職場環境は、絶対に改善しないといけません。これは、間違っています。
公務員給与の基礎賃金の体系を低くし、個々の公務員が、公僕として、どれだけ働き、どのような成果を出したかを、私たち国民が判定し、それを賞与として反映させる仕組みに変えましょう。
こうした、成果反映型の賃金体系にしないと、この国は、まともに機能しません。
公務員に何を求めるか、それも、私たち、主権者である国民が決めることです。
それこそが、市民です。何でも「お上」に決めてもらうと考えるのは、「庶民」や「臣民」です。
いつまでも、奴隷根性のまま、何も考えないで、幸福に暮らせた時代は、終わりました。
人間を人間たらしめるもの、それは、「思考」です。それも、人間社会全体のシステムを考える思考です。
誰かが決めた、社会制度の「枠」を探し、より、有利な「枠」を選択するための思考ではなく、自分が社会の「枠組み」を考える。これこそが、本当に独立した、 主体なのです。
自律・自立は、そこから生まれます。
思考こそが、魂を独立させ、理性を鍛えるのです。
さあ、みんなで、次の社会の仕組みを考えよう。まず、今の統治機関のすべての情報を知ろう。
そして、のうのうと、自分の生活を第一に考えるニセモノの公僕を、ホンモノの公僕に変えていこう。
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