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共同通信の記事や植草氏のブログには書かれているようだが、静岡新聞ネタは珍しいと思われるので引用させていただく。
TPP問題そのものについては別稿を考えている。
※ 鹿野道彦農相は民主党代表選で野田氏を選択したと記憶しているが、TPPは日本の今後を大きく左右する重要政策なのだから、そこで考え方が違うひとを選択するというセンスはどうだかねと思ってしまう。
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静岡新聞10月12日朝刊P.3
『表層深層
野田政権は11日、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加問題をめぐる政府、与党内の調整を本格化させた。参加に前向きとされる野田佳彦首相は1カ月後に迫るアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までに決着させる意向。参加を求めるオバマ米政権の「外圧」と、与党や閣内の慎重論の闇で「板挟み」となる中、首相の党内融和路線は正念場を迎える。
TPP参加 首相板挟み
強まる米圧力 閣内に慎重論
「TPP問題は11月がヤマ場になる。これまで安全運転で来ているが、TPP問題を含め難局を乗り越えたい」。首相は11日午前、民主党の最大支持組織である連合の古賀伸明会長と官邸で向き合い、TPP問題解決への強い意欲を示した。
同床異夢
この後、政府は経済連携に関する閣僚会合で議論を開始。会合では、推進派の玄葉光一部外相と慎重派の鹿野道彦農相が結論とりまとめの時期をめぐり早速衝突した。ただ首相は出席を見合わせ、藤村修官房長官も記者会見で内容紹介を最小限に抑えた。首相出席の場で、のっけから閣内の「同床異夢」ぶりが露呈するのを避けたかったからにほかならない。
推進派の古川元久戦略担当相らは「最大のハードルは農業問題」と分析。8月に中間提言を出したばかりの政府の「食と農林漁業の再生実現会議」による農業再生に関する基本方針を、10月下旬にとりまとめる方向で調整を始めた。決着の時期に合わせて「農業の再生と高いレベルの経済連携は両立できる」とのお墨付きを出すためで、首相が10日に群馬県で先進的な農業の取り組みを視察したのも、このシナリオに基づく。
一方、ある官邸筋は鹿野氏が「農業再生とTPP問題は切り離す」との言質を首相から得ていると指摘、基本方針の策定が交渉参加に必ずしもつながらないと強調した。
首相にとって厄介なのは、交渉参加の是非が日米関係を左右しかねない問題だからだ。
封印
「TPPに関する私の立場は分かっているよな」。米ニューヨークで9月下旬に開かれた日米首脳会談。オバマ大統領は初対面の首相に対し、TPP参加を促した。「大統領による圧力ととられかねない」と懸念した両政府によってこの言葉は封印され、首相が「早期に結論を出す」と応じたことだけが公表された。
来年の大統領選で再選を狙うオバマ氏はAPEC首脳会議の際に「日本の交渉参加表明」という“成果”を渇望している。日本政府高官によると、米側は高い失業率を受け再選が危ぶまれる選挙情勢に焦燥感を募らせているという。
民主党内の意見集約も容易でない。
「きちんとした方向付けは政権与党の責務だ」。民主党は11日、閣僚会合の後、TPP問題に対応するため新設した経済連携プロジェクトチーム(PT)の初会合を開き、鉢呂吉雄座長が出席議員に呼び掛けた。
しかし、超党派議連「TPPを慎重に考える会」の会長を務める山田正彦前農相が「早急にやるべきでない」と主張。PTとしての最終意見取りまとめを「鉢呂氏に一任するべきだ」との意見にも異論を唱えた。
TPP問題をめぐる主な政治日程
10月
下旬・国家戦略会議(仮称)の初会合
・政府が農林漁業強化の基本方針とりまとめ
・臨時国会召集
11月
3〜4日・20カ国・地域(G20)首脳会合 (フランス・カンヌ)
12〜13日・APEC首脳会議(米ハワイ)
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