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日本の農業に未来はあるか。第2回理想とすべき農業(市民と連帯するドイツの環境保全型農業)ーTPPを許すな!
http://www.asyura2.com/11/senkyo120/msg/620.html
投稿者 msehi 日時 2011 年 10 月 14 日 05:01:03: MaTW.8vfzXWdQ
 

投稿者msehi関口博之

少なくとも2005年までのドイツの農業は農産物の自給を達成するだけでなく、国土の55パーセントを占める農地を美しい田園景観とし、地域の要となっていた。
このような豊かな農業も1960年代始めには、途上国での農業の近代化を通して農産物価格が著しく下がり、ドイツだけでなくヨーロッパの農業が危機に瀕していた。
そのためドイツではヨーロッパ共同体(EC)を通して、1962年に共通農業政策(CAP)を導入した。
この共通農業政策は、生産増加、農家所得の維持、市場の安定化、そして消費者に合理的な価格で食料品を供給することを目標とした。
そのため外からの輸入農産物には共通関税に加えて課徴金をかけた。
逆にEC内の農産物には補助金によって共通の高い支持価格で買い上げ、大規模化すればするほど有利な環境を整備した。
その結果農家の生産意欲はかきたてられ、農産物の生産は集約化によって急速に増加していった。
事実60年代のECの穀物、牛肉、牛乳の自給率は70パーセント程でしかなかったが、80年代においては100パーセントを超え、逆に大幅な過剰に陥った。
農産物の過剰は資源の浪費だけでなく、在庫処理に膨大な予算を使用した。
過剰農産物はさらなる補助金によって、安い価格でアメリカなどへ輸出され、貿易摩擦を引き起こした。
また化学肥料と農薬を多量に投入する集約農業化が進み、生態系の破壊だけでなく、地下水などの環境汚染を深刻化させていった。
そのような生産過剰を解決するため、ECでは支持価格の引き下げにより、生産調整を実施した。
しかし価格引き下げは生産性の競争を増大させ、さらなる大規模化へと進み、ますます生産過剰と環境汚染という悪循環を繰り返した。
ドイツでも共通農業政策によって、農業の集約化が押し進められ、過剰生産と環境汚染という悪循環に陥った。
また競争の激化によって、多数の小規模農家は廃業へと追いやられ、山岳地のバーデン・ヴルテンベルク州やバイエルン州の農村は破綻の危機に追い込まれていった。
このような農業危機に対して村役場、そして州政府及び連邦政府は助成金だけでなく、農家に森林管理を委託したり、グリーンツーリズムなどあらゆる方法で農村を支援した。
そして80年代の始めには現在のEU(ヨーロッパ連合)の農業政策に先駆けて、環境保全型の農業経営に補償金を支払う制度を実施した。
このような背景から、85年のECの「共通農業の政策展望」では、農業の集約化の反省から従来のトン当たりの収量補償からヘクタール当たりの農家個別補償へ転換を要望した。
また環境保全型農業への転換が示唆され、EC理事会は89年バイエルン州から提出された「田園景観維持計画」を採択した。
その内容は、耕作に関しては化学肥料や農薬を禁止する有機農業の基準に従うものであり、牛飼育に関しても粗放化によって牛頭数を削減する徹底した環境保全型農業であった。
同様にバーデン・ヴルテンベルク州でも「市場緩和・田園景観維持計画」が提出され、ドイツでは次々と各州から独自の環境保全計画が提出されていった。
そして92年のEUの農業政策では、補助金によるトン当たりの収量補償から農家の個別補償へと変わり、量から質への転換がはかられた。
すなわち従来の収量補償では、小麦100キロあたりを生産するのに経費20マルクが必要で、国際市場価格が21マルクであれば、例えば6マルクをECが価格補助して27マルクで買い上げるという方式を採ってきた。
この方法では、多く生産すればするほど収益が上がり、生産過剰と環境悪化の悪循環を招いた。
農家の個別補償では、価格補助を極力少なくし市場価格に近い、例えば23マルクで買い上げ、農家の経営が成り立つように規模に応じて直接補償するといったものである。
この方法では一定量以上生産しても利益が少ないため、生産過剰の解消に有効であった。
すなわち個別補償は生産量に対してではなく、耕作面積のへクタールあたりで補償され、穀物であれば1ヘクタールあたり330マルクが補償されるという内容である。
もっともドイツの山岳地などの条件不利地での小規模農家は、EUからの個別補償だけでは経営が成り立たないことから、ドイツの各州では独自の「環境保全計画」を通して、そのような小規模農家でも様々な環境に配慮した耕作項目を選択することで、経営が成り立つようにした。

私自身が2001年に数日をかけて、バーデン・ヴルテンベルク州のシェーナウの農業事務所で取材した「市場緩和・田園景観維持計画2」(2000年)では、92年に発足したこれまでの計画の様々な不備な点が反省され、条件不利地の小規模農家でも経営が十分成り立つように様々な工夫がなされていた。
すなわち農薬や化学肥料を放棄した粗放化耕作であれば、畑地栽培は1ヘクタールあたり170ユーロ、園地栽培は500ユーロ、そして葡萄などの永年作物栽培では600ユーロという高額な補償が得られるようになった。
また傾斜地での耕作も大幅に増額され、35度以上の傾斜地では160ユーロの補償が得られるようになった。
さらに新たな選択項目として、石垣による伝統葡萄栽培では350ユーロ、耕作地にビオトープを作れば180ユーロ、そして極めつけは牧草地に生物指標が導入され、28種類の指定山野草のうち4種類以上が見られるとき50ユーロの加算が得られるようになった。
こうした説明は農業技術者のペーターさんから現場で説明を受けたのであったが、最も重要であると感じたのは、ドイツの農家はこうした様々な環境に配慮した耕作項目を、専門家である農業技術者のアドバイスに従って選択でき、豊かな将来への道が開かれていることだった。
すなわち小規模農家でも、環境に寄与する様々な耕作項目を選択することで暮らしに十分な収入が得られように配慮されており、農家が努力すればするほど多くの収入が得られるようにインセンティブが働いている。
しかもこのような環境に寄与する措置は、農村を訪れる市民にも生物指標の山野草などの写真を使った美しいパンフレットで判り易く説明されていた。
それはこうした補償は役人の裁量や政治の力ではなく、ドイツでは税金を支払う市民の理解がなくては不可能だからだ。
実際多くのアンケート調査が示すように、ドイツのほとんどの市民はそのようなガラス張りにした宣伝努力もあって、農家への多額の補償を農業の果たす役割への正当な報償であると考えている。
すなわち近郊の農家は補償の返礼として、都市の市民に安くて安全な農産物を提供するだけでなく、水源などを含めて環境を保全し、さらに農家民宿など保養を通して社会的安定性と文化的多様性を与えている。
これはまさに日本が理想とすべき農業であり、市民と連帯する農業である。
そしてこのような市民と連帯する農業を通して、産業輸出国ドイツは豊かな地域農業を築いただけではなく、2001年の農産物自給率99パーセントを達成したのであった。

しかしこのような理想的なドイツの農業も、2000年EUの「リスボン戦略」の締結で競争原理が最優先されたことから、2005年頃から農業分野へも大きな影響が出始めている。
すなわちドイツの誇る農産物自給率も2007年には84パーセントまで低下し、最近は毎日50軒ほどの農家が倒産している。
その殆どは酪農農家であり、EUが2015年に現在のEU加盟各国のミルク割り当てを廃止することを決めたことから、東欧などの農業国がそれを見込んで生産規模を拡大し、ミルク単価が著しく下落したからだ。
このミルク割り当ては、1970年代終わりにECのミルク生産が過剰となり、「ミルクの海」と「バターの山」を築き捨てられたことから、ECによってそれを解消するために取られてきた措置である。
そのような適正な措置が廃止される理由は、国際競争力を強化することに他ならないが、そのために再び「ミルクの海」と「バターの山」が築かれようとしているのだ。

そうした競争原理が最優先されるなかで多くのドイツの小規模農家は、生き残るために有機農産物を生産するビオ農家への転向を選択し、2009年には1万9000軒(全農家数36万軒)にも達している。
しかもZDFなどのマスメディアも競争原理を最優先する政策には批判的であり、酪農農家やビオ農家を支援している。
また大手スーパー「アルディー」などの販売でも、価格としては2倍ほどの有機農産物やビオ食料品を増やし支援的だ。
しかしギリシャやポルトガルなどの弱国を生み出す新自由主義の「リスボン戦略」には、弱肉強食の競争によってEU自らの首を絞める本質的な欠陥があり、金融から農業に至るまで、危機に瀕するなかで新自由主義自体が問われている。

・・・ドイツの農業のはたす役割を考えれば、TPPを許してはならないことは自明である。

日本の農業に未来はあるか。第1回身勝手なハンメルの笛吹きたち(『日本は世界5位の農業大国』などの世評が物語るもの)。
http://www.asyura2.com/11/senkyo120/msg/567.html

 

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コメント
 
01. 2011年10月14日 07:30:51: uQ4gFWYYBi

 *** 愛の愛は愛の 個別補償 ***

 ドイツの現状については 大変参考になります よい記事ですね

 TPPには 賛成で 個別補償にも賛成しています

 小沢は TPPを実施しても 自給率を100%にできると 言ってるのですね

 競争も重要ですし 自然保護も重要だと 思うのです

 ===

 ただ ものすごく 不便な離村で 老人しかいない所を 自然保護といって

 道路を整備して 多大の金をかけることには 不賛成です 

 日本では 2000以上の 離村を 閉鎖すべきだとも言われていて

 特別な意味(観光など)を持たない 非効率な村には 投資すべきではありません

 ===
 
 あと50年もすると 日本の人口は 半分になるわけで

 その上で 未来を見つめた 持続可能な農業を目指すべきだと考えます

 ===

 当然に 自然保護と 低農薬農法は 国策として推進すべき事柄です

 ===

 私は TPPを推進するためにも ある程度の 食料輸入が増えることは

 仕方のない事と考えていて 先ほどの 人工減少を頭に置けば 

 現在の自給率 50%の食料生産高を維持できるのなら 50年後の

 食料自給率は 100%となるはずで その辺に 目標を置いたら

 ムリがないのではないでしょうか??

 当然 50年先には 日本は 工業国ではなく 農業国になっているかも

 しれませんね!!

 ===

 個別補償の問題ですけど 愛は BI(ベーシックインカム)を 個別補償の

 根底に置くよう 提言しています ただ BIだけではマズイので

 ドイツの ヘクタールあたりの補償を参考にすべきだと 思うのです

 ===

 つまり 将来のため 残すべき耕作地の広さを 決めて それらを保善すれば

 無駄な投資も減り TPPも達成できて まるく収まると思います

 要は TPP と 自給率 と 農家の収入 は 個別に達成する目標で

 それを決定するのが 政治というものだろうし

 政治家のお仕事だと 思います <== そういう 先生がいないですね

 ===

 政治家は   どうして TPP賛成派 と TPP反対派 にわかれるのでしょう

 不思議です  どうも 農業に関しても 知識のない人が TPP反対なのでは??

 TPPでも 守るべきものは守ればよいはずです



02. 2011年10月14日 09:08:21: uQ4gFWYYBi

 グローバリズムの要点は 労働賃金である

 今の日本の政策では 労働者から 仕事を取り上げている

 日本人の収入 = 労働賃金(労働を進めること) + 日本人であること(BI)

 なのだ

 TPPに反対な人は 農業が壊れるとしている

 愛は TPPをやるには BIしか方策がないと主張しているのだが

 BIを理解できない人々が 多い

 

 

 たとえば TPPを締結して 農業がなくなるというのなら


 農家を『国家公務員』として 月10万円で 雇って 農業をさせればよいだけの話だ

 その上で 自給率を何%にするかは 国家が決めればよいだけの話だ


 農家を『国家公務員』にすること = BI(ベーシックインカム)なのだ


 過去の投稿をいかに貼ります

 *** 愛の愛は愛の TPP ***


 愛は TPP賛成の立場 である


 >例えば大玉レタスが0,5ユーロ、人参1キロ0,45ユーロ、ジャガイモ2キロ1,2ユーロ(トルコ人の多いノイケルン地区の八百屋では5キロ0,99ユーロ)、大玉メロン0,8ユーロ、牛乳1リットル0,5ユーロ、バター250グラム0,8ユーロ、そして大きな1,2キロのライ麦パンが0,75ユーロ(マイスターのパン屋でもその日の特売を買えば、750グラムで1ユーロほど<


 つまり この事実が 全ての始まりで 全ての問題の終わりでもあると思う

 ===

 日本の 始まりは 農産物の流通価格を 東アジア全域の価格くらいに 下げる

 =>  農家は困る しかし 消費者は助かる

    (プラスマイナス ゼロ)

 => 受益した消費者から 税金を取って 困っている農家に補償をする

 ===

 もうひとつの問題点は 食料自給率の低下が心配なことだから

 食料物価が下がっても 国内の食糧生産が下がらないような 対策が必要だ

 農家に金を渡すにしても 「とりあえず 食料生産に従事するものに援助する」

 ことだろう
 
 ===

 最終的には 全ての物価を アジア並みにして 給与もアジア並みに すべきだ

 そのためには

 日本人の収入 = 日本人の労働 + 日本人であること  と因数分解しなければならない

 = 日本人の労働 + BI(日本人のベーシックインカム)  となる


 ===

 農業問題も 基本的には BIの問題に 収束される
 


 *** 愛の愛は愛の TPP ***

 モデルケースで考えてみる 農家の年収が 120万と仮定すると

 一月 10万の 農業収入となるが  仮に BIを 月10万とすると

 それだけで 年収 120万円は 補償するわけだ

 ===

 そして 農産物の値段を 10分の1にすると 年間の農作物は 12万円の

 収入になるわけで、 


 農家の収入 = BI(10万円)+ 農業収入(1万円) = 月 11万円

 とするわけです

 ===

 農家は 自分の労働対価は アルバイト程度となります

 これによって 農作物の価格は ベトナムや中国などの物価と同等になる

 農家は アルバイトで 農作物を 作り続けるか? 

 農家は しんどい農作業を止めて 遊び人になるか??

 どちらかの 選択をすることになるけど 

 最初は 農作物を作り続ける選択をさせる 政策を行うわけです

 であるからして 日本の農業が崩壊することはない のです
 
 ===

 もっとも 農家が 安い農産物を作っても 流通、スーパーが 高い利益だと

 何にもならないので   最終的には 日本全体の賃金が下がり

 公務員の給与も下がって 社会システム 全体が ローコストに なるべきですね

 ===

 それにしても 日本の一部の企業は 圧倒的強さで 世界中から 金を儲けて

 日本を潤しているため 日本では 金が余っているわけで

 これが 基本的には 日本の富となり BIの根拠となる数字なのです

 ===

 日本が強ければ BIが増加し 日本が弱くなれば BIは 減少するのですから

 基本的に 日本人の能力に見合うだけの 労働対価は変化しないという 

 グローバリズムの基本的な 構造にマッチするものと考えます
 
 ===

 私の主張していることは 理想論 であり ほとんどの政治家は そのように

 考えていないわけで  つまり そこに TPPの基本的問題がある

 ( 小沢は TPPをやっても 日本の自給率を100%に出来る )

 って主張しているわけで 小沢は正しい

 食物の値段 と 食料の生産料 とを 分解して考える必要がありそうです

 ===

 そもそも グローバリズムでは  
 
 国民の所得は  =  労働対価 + 国の富 に 因数分解しないと

 正しく説明できません 
 
 ===

 フランスなどでは 同一労働 同一賃金 となっていますが 国内だけの話です

 しかし グローバリズムの原点は

 世界中が 同一労働 同一賃金 ということであり 逃れる術はありません

 世界企業は これを基準に 動いているというか 動かざるを得ないわけで

 日本が 同一労働 同一賃金 世界標準 となれば 

 日本の企業は 海外移転する必要などなくなってくるはずですよ〜〜〜
 


03. msehi 2011年10月14日 11:01:19: MaTW.8vfzXWdQ : CxL4Lyrs2A
愛さんのコメントへ

政治家や官僚が賢治のように自らの幸せ(利益)より国民(弱者)の幸せを優先するような人たちであれば、愛さんの言われていることもBIを含めて一理あると思いますが、現実は巨大な利権構造のなかで将来世代の富を喰い尽くしています。
その視点から見る私は、愛さんとなかなか噛み合わないわけです。

BIについて全く議論もなく、約束もないなかでTPPが進行していけば、日本の農業は壊滅します。
また日本の外見的にしか真似ていない八方美人的農家個別補償では、お金のバラマキ以外の何者でもありません。
(コメ農家の維持だけで長期計画がなきに等しい。農業技術者の育成ができていない。若者の新規参入が難しい。補償が全く認められる内容ではない。等などあらゆる点でバラマキと言えるでしょう)


04. 2011年10月14日 17:28:04: FUviF2HWlS
>>02

TPP加入による食料の低下価格化により日本人労働者の賃金低下が海外移転を緩やかにする、という考えには賛成します。

ただし、グローバル経済で金と物の流れを決めるものは、内外の労働賃金格差だけではないでしょう。他の大きな要素は、資源と軍事力だと考えます。

資源は主に天然ガスや石油・金属などですが、農業で言えば気候や地力などの自然環境も資源の中に入ります。資源が豊富で安く手に入る国では、資源を輸出できる上に、その資源を使う産業も国際競争力を得ます。資源のある国に生まれたか、資源のない国に生まれたかで、人生の幸福度が決まるのは、一見不条理にも思いますが、これは仕方がないことです。

また、グローバリズムにおける海外進出で、他国に資本輸出した投資から、収益を本国への所得移転を可能にする力の源泉は、根本的には本国の軍事力です。国内、国外を問わず、経済行為の規律は、最終的には強制執行力を持つ暴力装置によって維持されています。さらに、経済取引の規律も、軍事力によって決定されることが多々あります。幕末の開国もTPPも、背景には米国軍事力の脅威があります。ただし、一方では米国軍事力の脅威を利用して、日本は自国軍隊を海外へ派遣することなく海外投資の収益を本国へ所得移転させることが可能になっています。


05. msehi 2011年10月14日 19:25:07: MaTW.8vfzXWdQ : CxL4Lyrs2A
04さんのコメントへ

確かに日本では食料品がドイツに較べて3倍近くも高いことは、私にとっても腹の立つことですが、現在200パーセント以上関税をかけている暮らしに欠かせない農産物や食料品は、本当の地方分権が確立し、ドイツの技術者を招聘した明治時代のように農業技術者を招いて学べば、ドイツの価格水準にすることは難しいことではありません。

確かに資源国に生まれた支配階級の人たちは、それだけで豊かな暮らしができることは、資源のない途上国に生まれた普通の人たちにとって不条理以外の何者でもありません。
しかし太陽をエネルギーとし、植物化学産業がつくる未来は本当は明るいのです。

ドイツでは太陽光を世界のすべての地域で発電(太陽光発電、風力発電、波力発電、潮力発電、バイオマス発電)できるだけでなく、無尽蔵のソーラー資源を生み出すことができるものとして位置付けています。
しかも世界で年間に消費される化石燃料は80億トン弱(石油35億トン、天然ガス20億トン、石炭25億トン)であり、太陽光の光合成によって生産される植物(食物を含む)や木材の年間で2200億トンに較べて驚くほど少ないわけです。
そして現在消費されている化石燃料をすべてソーラー資源で賄うには、1200万平方キロメートルの森林もしくは耕作地が必要であり、現在の世界の森林4000万平方キロメートルと殆ど利用されていない乾燥地4900万平方キロメートルの一部を使用すれば十分可能であるとしています。
何故なら殆どの乾燥地で植物(干草で1ヘクタール当たり12トンから18トン、麻で10トンから12トン、ススキで30トン以上、ユウカリで35トンから40トン)による開墾は十分可能だからです。

ドイツで脱原発に成功した理由に、原発はテロに無力だからです。
2006年からゲリラがイスラエル攻撃で使用している持ち運び容易なロケット砲は、2キロ離れた場所から5メートルの鉄筋コンクリートを貫通できるからです。
だからこそ、平和外交の強化だけでなく、世界全体の幸せが求められるべきです。


06. 2011年10月14日 22:48:19: uQ4gFWYYBi

 *** 愛の愛は愛の 軍事力 ***


 愛はね 原子力と軍事力は その有用性について 認めないことにしています

 原子力は 人を傷つけたし 軍事力も 人を傷つけます

 ===

 軍事力というのは それを使う ことになるわけで 人を殺すことで

 目的を達成できるのですよね 

 だって 人を殺せないような武器は 武器じゃ〜〜〜 ないものね!!
 


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