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●「4億円の出所は明らかになっている」(EJ第3159号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/230167459.html
2011年10月13日 Electronic Journal
陸山会公判における石川知裕氏の証言は、かなり問題があった
と考えます。彼は政治家であるのに自分の意思を他人に伝えるの
があまり上手ではなく、法廷での証言で緊張したのか自分の意思
が裁判官にうまく伝え切れていないと思います。
それに石川氏の弁護士である木下貴司氏にも大きな問題がある
と思います。彼は、被告人が有利になるような証言を引き出すの
が役割のはずですが、ダラダラと持論をぶつばかりで、要領をえ
ない。それに石川被告が話そうとすると、それを制止して自分で
話したり、しかも話が長いので、木下貴司弁護士が話し出すと、
「ああ、またはじまったよ」と傍聴者がうんざりする場面が何度
もあったといわれます。
石川氏がどのように考えていたかはわかりませんが、陸山会が
世田谷の土地を事実上陸山会のものにするプロセスは次のような
方法しかないのです。
2004年10月29日に土地の代金を払った時点では、土地
の権利者は個人の小澤一郎であることは明らかです。小沢氏は購
入代金の4億円を陸山会に貸し付けており、その金で代金を支払
い、個人小澤一郎で仮登記しています。この時点では陸山会が収
支報告書に記載する事実は存在しない。したがって、未記入でも
虚偽記載でもないのです。
それでは、なぜ本登記に2ヵ月もかかったかですが、世田谷の
土地が個人小澤一郎所有の状態から、その土地の利用権が陸山会
に所属するという契約書を、個人小澤一郎と交わすのに時間がか
かったと考えるのが自然です。陸山会はこの手続きを2005年
1月に行い、その時点で世田谷の土地を陸山会代表の小沢一郎と
して本登記しているのです。
事実がどうであったにせよ、公判でこのように主張すれば、政
治資金収支報告書の記載漏れも、期ずれも存在しないことになる
のです。木下貴司弁護士はなぜそうしなかったのでしょうか。そ
れとも木下弁護士は検察の味方なのでしょうか。
問題は4億円の出所です。10月6日の小沢裁判の後の記者会
見において、記者から「4億円の出所は何か」と聞かれ、小沢元
代表は「そんなことは検察に聞きなさい」と答えています。
小沢氏は、2010年に検察の事情聴取を受けたさい、検察側
に4億円の出所を資料を添えて具体的に伝えているのです。しか
し、検察側はそれに反証できなかったからこそ、小沢氏を不起訴
にせざるを得なかったのです。
「4億円の根拠はこうである」と小沢氏が検察に示した場合、
それが間違っていると考えるのであれば、検察側は小沢氏の証言
を否定する証拠(反証)を示さなければならないのですが、検察
にはそれができなかったということです。
しかし、検察は、記者クラブメディアにその情報をあえて流さ
ないので、メディアは小沢氏は4億円の出所を隠していると報道
するのです。検察は自らに都合の悪い情報は流さないのです。そ
の一部に水谷建設の金が入っていると思わせるためには、黙って
いる方が都合がよいと考えたからでしょう。
それでは、小沢氏は検察にどのように4億円の出所を伝えたの
でしょうか。私のネット取材によれば次の通りです。
―――――――――――――――――――――――――――――
≪小沢氏が陸山会に貸し付けた4億円の原資≫
1.1985年に自宅土地を売買したさい、税引き後に残った
約2億円
2.父親から引き継いだ遺産の信託3億円を元本に80〜90
年代にかけて5年満期「ビッグ」で運用した元利金の3億
6千万円
―――――――――――――――――――――――――――――
小沢氏は、上記の資金のなかで、2004年10月には事務所
の金庫には4億数千万円が残っており、そこから4億円を陸山会
の要請にしたがって貸し付けたと証言しているのです。
しかし、検察はこの4億円の中に水谷建設からの1億円の裏献
金が入っているとしてその立証に全力を傾けたのです。2010
年に小沢事務所の元秘書3人を逮捕して、水谷建設の川村元社長
をはじめ関係者に事情聴取して調書を作成しています。
この時期は、あの検察の証拠改竄事件が発覚する前のことであ
り、川村氏らの調書の取り方はかなり荒っぽいものであったはず
です。あらかじめ取り調べをする相手の何らかの弱点を握ってお
き、それを使って司法取引のように検察のストーリーに沿った証
言をさせ、調書を取ったのです。検察の常套手段です。
検察のストーリーはEJ第3157号に書きましたが、大久保
元公設秘書を中心に書くとこうなります。大久保隆規元秘書は、
岩手県に建設中の大型の特定多目的ダムである胆沢ダムの工事で
JV(共同企業体)の幹事会社として受注したければ、現金1億
円を謝礼として支払うように水谷建設に要求したのです。
水谷建設はこの要求を受け入れることにし、2004年10月
15日、東京港区の全日空ホテルにとりあえず、5000万円を
届けることにしたのです。そのときホテルで会ったのは、小沢事
務所の事務担当秘書の石川知裕氏です。このときのことについて
水谷建設の元首脳は次のように話しています。
―――――――――――――――――――――――――――――
あの日は多分、小沢さんところで急な資金が必要になったのと
違うやろうか。前日まで海外出張しとった川村が日本に帰国し
急きょ会うことになったらしいんや。それで桑名まで戻って金
を取りに帰る余裕がなかった。そのため、慌てて経理担当重役
の中村に出金させ、別の役員に現金を持たせて新幹線で東京ま
で届けさせたんやで。そのあたりも、地検は全部つかんどるは
ずなんやけど・・・」 ──森効著
『泥のカネ/裏金王・水谷功と権力者の饗宴』/文藝春秋
―――――――――――――――――――――――――――――
――── [日本の政治の現況/85]
≪画像および関連情報≫
●胆沢ダムについて
―――――――――――――――――――――――――――
胆沢ダム(いさわダム)は岩手県奥州市、一級河川・北上川
水系胆沢川に現在建設が進められているダムである。国土交
通省東北地方整備局が施工の主体となっている特定多目的ダ
ムである。1953年(昭和28年)に完成した石淵ダムの
約2・0km下流に建設が進められているロックフィルダム
で、堤高132・0mは東北地方に建設された多目的ダムの
中では最も高く、堤体積は全国第2位・堤体長は国内最長の
723mの全国屈指の巨大ダム。2013年(平成25年)
の完成を目指して現在ダム本体の盛土工事を行っているが、
完成すると「日本で最初に着手されたロックフィルダム」石
淵ダムは完全に水没する。 ──ウィキペディア
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