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誰だって自分の財布の中身を語りたくない。ましてや昨年1月23日、検察に任意の事情聴取を受けた後、深夜に記者会見をして一度説明をしたことである。この記者会見での説明と同じ内容が、小沢氏のHPにも公表されているのだ。日本のマスコミがそれを正しく大きく報道していれば、検察審査会の11名も知ることができ、茶番劇のような検審起訴もなかったかもしれないのだ。
10月6日、その検審起訴による東京地裁での初公判後の記者会見で、共同通信の記者が「4億円の原資は?」と、小沢氏に質問した。これに対し小沢氏は、「原資は私のお金です。詳しく訊きたければ検察に訊いて下さい。検察が強制捜査を1年以上、私の知らないことまで捜査しているのだから」と答えた。これをマスコミは、嫌な質問には正面から答えようとしなかったと報道したが、そうではないだろう。
小沢氏が「検察に訊け」と言ったのは当然である。既に、昨年記者会見で説明を済ませている。その説明内容は、検察の任意の事情聴取で述べたものと同じである。裁判の最中の今、たとえ記者会見であっても、間違った数字を述べたなら、裁判にとってプラスにはならない。もし、マスコミが正しい報道をするつもりならば、検察に行って調べる。それが真のジャーナリズムだろう。
小沢氏の記者会見で代表取材するならば、事前に氏のHPに目を通しておくのが、記者として当然だ。この記者はこの質問の前に、「野党は証人喚問を要求しているが、国会で責任を果たす予定は?」と訊いた。これに対して、「君は三権分立をどう考えているの?もっと勉強しなさい」と逆質問され絶句した。その後の質問である。小沢氏も人の子である。勉強をしていない記者に皮肉の一つも言いたくなるだろう。
また、マスコミは「二転三転させた土地購入費の原資」と盛んに報道する。例えば、7日の毎日jpは、07年2月には「皆様(支持者)からの浄財(献金)」と、09年10月には【事務所】は「銀行からの借り入れ」、最初に聴取された直後の会見では「家族名義の口座などから引き出し、事務所に置いていた資金」に変わっていたと報道している。こう時系列的に並べ、変遷していると書けば一見尤もらしい。
だが、4億円と一言で言うが、これには3つの意味がある。先ずは、陸山会が世田谷の土地購入時に【事務所】が渡した4億円である。次は、小沢氏が石川議員(当時秘書)に渡した4億円である。前者が「銀行からの借り入れ」に該当する。後者は昨年検察の事情聴取後の記者会見で述べた「家族名義の口座などから引き出し、事務所に置いていた資金」に該当する。何ら矛盾していない。頭が悪いのはマスコミである。
マスコミは頭が悪いだけではない。自分達が何を報道したかを忘れている。石川氏が「陸山会以外の政治団体にある政治資金を陸山会に集約した」と述べていた。マスコミはそれを報道した。陸山会はもちろん、他の政治団体も営利事業を行なって利益を生む団体ではない。その資金の主たるものは「皆様(支持者)からの浄財(献金)」である。これが3番目の4億円の意味である。
説明が変遷しているのではない。陸山会が土地を購入した原資は「皆様からの浄財」であるが、その浄財を陸山会事務所に纏めるまでの間、銀行からの借入金で立替払いをした。その銀行に担保として提供されたのが小沢氏個人の保有する4億円。検察が任意の事情聴取をしたのは、小沢氏の保有する4億円。しかもこの事情聴取の前に、検察は小沢氏の金融機関の全ての口座を捜査していたのだ。
筆者は何も小沢氏を弁護するつもりで、マスコミが言う「二転三転させた土地購入費の原資」の種明かしをした訳ではない。マスコミが如何に恣意的に「小沢潰し」をしているかを、明らかにしただけである。上に書いたようなことが、市井の一私人である筆者でも、マスコミ報道を通して分るのである。取材をした当のマスコミが知らないはずがないだろう。それとも「4億円」と言えば思考停止になってしまうのか?
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=115782
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