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小沢裁判の帰趨を占うポイント
http://news.livedoor.com/article/detail/5926926/?p=1
2011年10月11日10時56分 弁護士早川忠孝の一念発起・日々新たなり
東京地検特捜部の副部長を務めたことのある若狭弁護士が小沢裁判についての見通しを語っていたが、私の目からも見ても同じように見える。
小沢氏について有罪判決が出される確率は、現時点ではフィフティ、フィフティである。
10月6日の初公判を終えてから、小沢裁判の帰趨がより一層良く見えるようになった気がする。弁護側は不実記載を否定することにポイントを絞っているようで、そのために会計の専門家の方を証人に読んで会計学から見た政治資金収支報告書の記載の在り方について議論を展開するようだが、政治資金規正法を作ったのは公認会計士でも総務省でもないから、会計の一専門家がどんな意見を法廷で述べられても裁判所の法律判断を左右することはない。まあ、そういう枝葉の議論はほどほどに、というところだ。
裁判所から見た小沢裁判の最重要ポイントは、やはり陸山会事件で既に有罪の執行猶予付き禁固刑判決が言い渡された石川被告や大久保被告と小沢氏の間に内容虚偽の政治資金収支報告書を作成し提出することについての共謀が成立するか否か、という一点である。
陸山会の代表者は、政治資金収支報告書の不実記載についてどこまで法的責任を負うか、法的責任を負う根拠はどこにあるか、ということが問題になる。元々政治資金規正法は議員立法で、利害関係者である国会議員が自ら作っているので、自分だけは法の網に引っ掛からないように法の棘を抜き、あるいはところどどころ小骨、大骨を抜いているところがある。政治の現場に通じた人たちが、自分だけは引っ掛からないように工夫して表面だけを取り繕ってきたのが政治資金規正法である。
ところが、その政治資金規正法がどんどん独り歩きしていつの間にか国会議員の喉元に迫るようになっていた、ということに気が付かなかった人がいたようだ。法の網をすり抜けれるようにしていたはずが、何度も国会で政治資金規正法問題が取り上げられ、毎国会のように改正がされるようになって、政治家にとってとてつもなく重い法律に変貌していたのである。法の潜脱行為が社会的に許されないようになっていたのである。気が付いてみたら、こんなこともいけない、あんなこともいけない、ということになっていたということだ。
会計士の方にはこういう政治資金規正法の法の趣旨を語ることはおそらく無理である。
政治資金規正法の法の趣旨や法改正の経緯、さらには立法趣旨などは、裁判官が自ら国会議事録などを見て調べるのもなので、会計士の方がいくら高邁な議論を展開されても「独自の議論」の範囲を超えることは出来ない。勿論、検察官の意見も弁護人の意見も裁判所にとっては参考意見でしかない。最終的に法を判断するのは裁判所であり、裁判所は法と良心に従って判決を下すことになっている。
さて、現時点で小沢裁判の帰趨はフィフティフィフティであることを認めたうえで、忘れてはならないことは、裁判の帰趨を占ううえで極めて重要なターニングポイントが間もなく来るということだ。石川被告が隠し撮りしたと言われる録音テープが小沢裁判の法廷で再生されることになっている。
録音テープが再生されれば、検察側も弁護側も石川被告の検面調書自体に言及すざるを得なくなり、裁判所は必ず石川被告の検面調書を読むことになる。読んだうえで、証拠として採用するかどうかを裁判所が決める。収支報告書の作成について石川被告が小沢氏に報告し、その了承を得たという簡単な事実が述べられているだけの検面調書のようだが、この調書を裁判所が読んでしまえば、裁判所が何らかの心証をそこから得るのは必定である。
ここから先は私の先読みでしかないが、裁判所が石川被告の検面調書を証拠として採用する確率は高いはずだ。強いて言えば7割の確率で証拠になると予測している。石川被告の検面調書が採用されるということになると、小沢氏に対して有罪の判決が言い渡される確率がグッと高まってくる。逆に、石川被告の検面調書が採用されないことになると、7:3の割合で無罪になる。小沢裁判の帰趨は、小沢裁判法廷での石川被告や大久保被告の証言に係っている、というのが私の見立てである。
会計責任者である大久保被告がこの事件で罪を免れることは難しい。しかし、政治団体の代表者である国会議員を罪に問うのは、実に難しい。元々は、自分たちに累が及ばないように国会議員や国会議員のブレインたちが知恵を絞って周到に作ったはずの法律が政治資金規正法だから、早々には法の網には引っ掛からない。
どこからも政治団体の代表者と会計責任者や事務担当者の間での意思の疎通を示す証拠が出てこなければ、裁判所は怪しいと言うだけでは有罪判決は出さない。小沢裁判の法廷で石川被告が何を言うか、大久保被告が何を言うか。これによって、小沢裁判の帰趨が大きく左右されることは間違いない。
今日は、銀座3丁目の文祥堂銀座のイベントホールで開催される池内ひろ美さん他のスペシャルトークライブを聞きに行くことになってるいるが、私も会場から小沢裁判の帰趨について語ることになった。明日はニッポン放送の報道担当者の方々の勉強会でも同じテーマで講演することになっている。
興味のない方にとってはこういう話はもうどうでもいいことになっているかも知れないが、司法関係者や政治関係者にとっては小沢裁判が今後どう展開するかは、極めて大きな関心事である。私自身の考え方を整理するために、現時点での私の考えを記しておく。
これは、当たるも八卦、当たらぬも八卦、というレベルの問題ではない。
http://ameblo.jp/gusya-h/entry-11044603371.html
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