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熱血!与良政談:世間の「小沢離れ」=与良正男
http://mainichi.jp/select/opinion/yora/
毎日新聞 2011年10月5日 東京夕刊
小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地裁が元秘書3人に有罪判決を言い渡してから1週間余り。さまざまな声を私なりに聞いてきたが、総じていえば「有罪だろうが、無罪だろうが、もう小沢問題はうんざり」という人が多いように思える。
もちろん判決の妥当性については賛否両論がある。一方で「元代表の証人喚問は必要か」とか世論調査で聞けば、大半の人が「そう思う」と答えている。決して軽視しているわけではない。でも、世間の関心は、もはやそんなに高くないように感じるのだ。それよりも大震災の復旧・復興作業など、もっと優先すべき課題があると考えている人が多いのではないだろうか。
昨年の本欄で「『小沢報道』やめてみたら」と私は書いた。元代表はめったに表舞台に姿を見せない。「何をするか分からない(から怖い)」とメディアが報じれば報じるほど、元代表の「剛腕神話」を実態以上に増幅し、あたかも元代表が政治のすべてを動かしているかのような幻想を与えてしまってきたように感じたからだ。
何より自民党時代から20年以上も続く「小沢対反小沢」のワンパターン構図から、この国の政治は一刻も早く抜け出してほしいと私は願ってきた。だから、最近の「もう、うんざり」傾向は悪いことだとは思わない。
もう一つのポイントは野田佳彦首相が「ノーサイド」を言い出し、元代表のグループからも内閣や党幹部に多くの議員を起用したことだ。「本当に適材適所?」と私も疑問を抱くが、例えば先の復興増税論議にしても、予想以上に党内の反発は少なく、まがりなりにも方針がまとまったのは、元代表のグループにも責任を持つ立場を与えた効果だろう。
民主党政権はもう後がない。何でもかんでも党内対立・権力争いにするのではなく、一度、党で決めた方針は守るという当たり前の政党にならないことにはどうしようもない。
世間の関心が薄くなるのは、元代表にとっては最も恐れる事態なのかもしれない。
しばらく沈黙してきた小沢元代表はインターネット番組で判決を激しく批判し、「既得権益を持ち続けてきた人は、私を国政の先頭に立たせてはいけないという意識を働かせている。政権交代のスケープゴートにされた」などと語った。私はむしろ元代表の危機感や焦りを感じる。(論説副委員長)
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