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推定有罪:早川忠孝氏による郷原氏罵倒ブログ記事が挑発的で面白すぎる件
八木啓代のひとりごと 2011-10-09
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/
「マスコミでしばしば極論を展開する郷原氏の所論に対する一つの評価」と題する早川忠孝氏のブログ記事が面白すぎる。
http://news.livedoor.com/article/detail/5922989/
べつにお隣に座ったことがあるから肩を持つわけではないが、郷原氏の著作をまともな読解力のある人が読めば、検察に対する敵意で書いているわけでもなんでもなく、検察の仕事に誇りを持つ人が、特捜検察の一部の暴走について問題視し、その是正を求めているのだということは普通に読み取れると思うのだが、氏にはそうは読めないようなのだ。
まあ、そういったレベルの理解力の方のご発言なので、もうツッコミどころが満載である。
むろん、私は法曹ではないのだが、素人が読んでも、論理としておかしいところがあるのはいかがなものだろうか。
まず、早川氏は、郷原氏の「検察側は弁護側の虚偽記載はないという主張を覆すことは出来ないだろう」とする見解に関して、
「虚偽記載、不実記載の立証責任は元々検察側、指定弁護士側にあるので、これは物の考え方の順序が違っているのではなかろうか。」
と書いておられる。
しかし、立証責任を負っている側が、その反証として有力な主張をされてしまったら、立証責任を負ってない側より余計に不利になるという指摘に理があるのは明らかだ。。
その後、「小沢秘書裁判で既に有罪の執行猶予付き禁固刑判決が出ている事案なので、第三者である裁判所が虚偽記載、不実記載を認めるはずがない、認めるのがおかしいといくら言っても、裁判批判にはなっても裁判の帰趨を正しく読んでいることにはならない。」と書いておられるが、それでは早川氏は、この秘書裁判の「証拠がなくても推論だけで、有罪」という判決を、何の疑問もなく是認しておられるということだ。
しかし、これがいかにトンデモ判決であるかといえば、そのような判例がかつて無かったということだけでも、明らかである。つまり常識でもなんでもないということだ。
そういう意味では、この判決は、民主国家ではふつうありえない画期的な判決だったということだが、それでは「証拠がなくても推論だけで、有罪」ということがどういうことを意味するのか、法曹であるなら、少し冷静な頭でお考えになるといい。
それを「小沢裁判に対する批判のための批判ということになる。」というのは、まさに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」あるいは「白でも黒でも鼠をとる猫はみんな良い猫だ」という論法に他ならず、それが、どれほど民主的でない論理であるかは明らかである。
松本清張氏の有名な小説に、『疑惑』という作品がある。
いかに「真っ黒」に見え、虫が好かなくても、そのことと司法判断は何の関係もないし、あってはならない。司法は証拠で裁かれるものであり、それは法治主義の原点であるはずである。
「所論から推測すると、第三者では通常入手し難い小沢氏側の様々な資料にも目を通されているようだ。郷原氏は、どちらかと言うと小沢弁護団の理論的支柱の一人のように見える。弁護士である以上、頼まれればそれなりのアドバイスをすることは結構なのだが、アドバイスをした以上は利害関係者の一人になる。利害関係者になった人は、如何にも公正中立な第三者の立場で論評しているのだなどと視聴者には思わせない方がいい」
郷原氏が批判しているのは単に特捜のやり方であって、べつに小沢氏の肩を持っているわけではない。一方で、小沢氏の政治手法を何度も批判していることはご存じないらしい。
しかも、「所論から推測すると、第三者では通常入手し難い小沢氏側の様々な資料にも目を通されているようだ。」とは、さすがに、推論だけで有罪という判決を支持される方だけのことはある、無茶苦茶っぷりである。
それにしても、最近、郷原氏は、地上波にはほとんど登場しておいででないのだけど、この早川氏にとってのマスコミって、ニコニコ生放送のことであるらしい。
ある意味、あの判決を支持する人のレベルがこれで判ってしまうところがなんともはや、であるが、それにしても、ネット上の匿名さんならともかく、法曹資格を持つ自民党所属の元国会議員の方の、実名でのこの暴走っぷりは、あまりに面白いので、以前、私も番組を提案したことがあるマスコミ、もとい、ニコニコ生放送に、それでは、郷原信郎氏と早川忠孝氏の討論をさっそく提案してみた。
もちろん、
ニコニコ放送というのは小沢氏の単独インタビューなどを好んで報道するようで、私のように批判的に小沢氏の一連の行動を見ている人間にはお呼びがかからないが、
とまでお書きになっている早川氏の方が、対談をお避けになられたりすることは到底考えられない。
実際、問題のニコニコ生放送の番組は、確かに、私にとっても微妙に食い足りない感があった。
むろん、江川紹子氏の司会は的確で、落合弁護士のコメントも興味深いものではあったが、秘書判決に異議を唱える方ばかりというのでは、「わかりやすい解説」にはなっても「議論」にはならない。
しかし、早川氏のご登場で「推論だけで有罪という判決を支持される方」と「そこに問題があると指摘される方」との真っ向からのバトルを、私たちは見ることができるというわけだ。
これは実に楽しみである。
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