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小沢裁判はじまる──「疑わしきは既得権益者の利益に」という結論が濃厚な「暗黒裁判」となる可能性が大だ。
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2011/10/06 13:16 :(世に噛む日日)
若い頃、『真昼の暗黒』という映画を観た。仕事で滞在していた山口県防府市で、電柱に貼られた上映会告知のポスターを見て、仕事が終わったあと、会場の公民館まで出向いた。この陰鬱な映画は、戦後を代表する冤罪事件と言ってもいい「八海事件」を扱ったものだった。そこに描かれた、警察、検察、裁判所による「犯人製造」の過程は、民主国家である筈のニッポンの司法が、まさに「暗黒」そのものであったことを浮き彫りにしていた。題名である『真昼の暗黒』は、スターリニズムの粛清と暗黒政治を告発したアーサー・ケストラーの小説からつけられたものだという。「事実」や「証拠」が脇に追いやられ、支配する者、裁く者の恣(ほしいまま)な政治的、権益的有益性が最優先とされる状況は、民衆にとって「暗黒」と表現する以外にないだろう。
小沢一郎氏本人の裁判が、いよいよ始まった。この裁判も、「暗黒」としか表現のしようがない結末が待ち受けている可能性が、どうも濃厚のようだ。先般の「陸山会事件」の判決。あれは、主観的な思い込みや無理やりなこじつけが「状況証拠」として立派に成り立つという、信じられない暴挙がまかり通る先鞭をつけたものだ。これで、司法により、政治家の誰もが抹殺できる「ひな型」が確立されたと言ってもいい。脳天気に、ナントカのひとつ覚えのように、「小沢氏は国会で説明を」とのたまっている野党の議員たちは、「明日はわが身」であることがわからないのか。それとも、わかっていても、わからないフリをしているのか。国民に背を向け、既得権益者=体制権力者からの「ベンチのサイン」だけを気にする志の低い政治家は、有害無益な存在以外のなにものでもない。
小沢一郎発言の厳しい裏側 小沢有罪それからどうなる大混乱
(日刊ゲンダイ 10月5日)
◆6日から始まる小沢一郎への「暗黒裁判」の結末はすでに目に見えている ところが、先月26日、東京地裁が秘書3人を「有罪」とする異常な判決を下したことで「小沢裁判」の行方も分からなくなってきた。ジャーナリストの魚住昭氏はこう言う。
ついに小沢一郎本人の裁判が、あす(6日)から始まる。判決は来年4月に下される予定だ
大新聞テレビは「秘書との共謀 有無争点」などと報じているが、来年4月を待たなくても、すでに結果は見えている。ズバリ判決は「有罪」だ。
もちろん、常識で考えれば、有罪になることはあり得ない。100%「無罪」だ。もともと小沢一郎の「政治資金規正法違反」は、東京地検が総力を挙げて立件しようとしたが、起訴できなかったシロモノである。なにひとつ証拠がなかった。秘書3人も「共謀」を完全に否定している。
東京地検があらゆる手を使っても「これは起訴できない」と断念した案件を、なにも知らない、法律のド素人が集まった「検察審査会」が、「とりあえず裁判にかけろ」と強制起訴しただけのことだ。だから、法律のプロは「裁判をするだけ時間のムダだ」と考えていた。
「裁判を知っている者なら、小沢無罪〉と考えるのが当たり前です。まず、検察が起訴できなかった。さらに検察審査会は、石川知裕の『小沢一郎に虚偽記載を報告し、了承を得た』という調書を根拠にして強制起訴しましたが、その調書は『任意性がない』と裁判所に却下されています。刑事裁判は〈合理的な疑いを挟む余地がない程度まで厳格に犯罪事実を立証する〉ことが求められている。また〈疑わしきは被告人の利益〉が大原則です。この状況で小沢一郎を有罪にするのは無理がある。 ところが、秘書3人が有罪となった裁判では、物証がないのに、裁判長が『……ことは容易に推測できる』『……とみるのが自然かつ合理的』などと推認を重ね、水谷建設からの1億円まで認定してしまった。異常な判決でした。小沢裁判も、裁判長が刑事裁判の原理原則を無視して、『……と推測できる』と共謀を推認する恐れがある。そうなれば、小沢一郎は有罪にされてしまいます」小沢裁判は雲行きが怪しくなっているのだ
◆小沢本人も 有罪 を覚悟する暗黒裁判 10月2日、インターネット番組に出演した時、秘書3人が有罪になったことについてこう話している。 「かつて田中角栄は、旧ソ連とのエネルギー外交を進めようとしたことがアメリカの逆鱗に触れ、ロッキード事件で逮捕された。アメリカという権力者に潰されてしまった。小沢事件も同じ構図に見えます 『政権交代のスケープゴートにされた』という発言は、実感でしょう。旧体制にとって小沢一郎ほど危ない政治家はいない。日本の統治体制を根っこから変えようとしているからです。裁判官といってもしょせんは官僚。旧体制の既得権者です。これ以上、小沢一郎に官僚組織を壊されたくないと考えても不思議じゃない。なにより、裁判官と検察官は交流も多い〈司法ファミリー 〉の一員です。小沢一郎と秘書3人を有罪にすることで『検察捜査は間違っていなかった』と、地に落ちた検察の威信を回復させるつもりでしょう。と考えないと、秘書3人を有罪にした奇怪な判決は説明がつきません」(政治評論家 本澤二郎氏)
早くも検察OBからは、「小沢有罪」を予測する声が飛び出している。
特捜部長だった河上和雄弁護士は、〈(秘書3人の有罪判決は)小沢氏本人の裁判にも少なからず影響すると思います。裁判官は独立して職務に当たるといいますが、判決が認定した「小沢事務所の天の声」や「建設会社からの裏金」といった事実を全く無視することはできないでしょう〉と朝日新聞で語っている。
もし、小沢一郎を起訴した検察官役の弁護士が、秘書3人が有罪となった“1審判決”を証拠として要求したら、小沢有罪は一気に高まる。
どうやら、小沢本人も「とんでもない事が起こっている」と気づきはじめたらしい。最近の発言を見ればデタラメな裁判によって自分も「有罪」にされかねないと危機感を持っているののは間違いない。
独裁国家で『気に入らないヤツは有罪』という国なら別だが、証拠もないのに裁判官が推測に基づいて有罪を決めるのは、民主国家では考えられない。僕は旧来の仕組みを変えなくてはいけないと思っている。だから、既得権を持っている人には『あいつだけは許せない』という意識が働く。政権交代のスケープゴートにされた」
小沢本人も「これはヤバイ」と思いはじめているのだろう。司法による小沢包囲網は、確実に狭まっている。
小沢一郎は、 親しい議員に「(裁判所を含めた)司法権力はすごいな」と漏らしたそうだ。
◆ 「国策捜査」の次は「国策裁判」の異常 もし、小沢有罪となったら日本は再び大混乱に陥ってしまうだろう。
しかし、官僚支配の打破を掲げて政権交代を成し遂げた功労者を、火のない所に煙を立て、抹殺するなんて許されるのか。民主国家でこんな不正がまかり通っていいはずがない。 気に入らない政治家を「国策捜査」と「国策裁判」で合法的に葬るのでは、北朝鮮と変わらないではないか。 すでに大新聞テレビは 「4億円原資 ぶれる説明 」「紙1枚節約 秘書に厳命」と、小沢有罪のムードを盛り上げようとしているが、「暗黒裁判」に加担するなんてどうかしている。
「小沢一郎が有罪となったら、民主党内は『除名しろ』『いや最高裁まで推定無罪だ』と、小沢の処分をめぐって大モメになるはずです。小沢グループが離党するかもしれない。当然、自民党は『解散に追い込むチャンスだ』と政治とカネの問題で野田政権を攻め立てるでしょう。政界は一気に解散・総選挙に突き進みかねません。なにより、この20年間、政界の中心にいた小沢一郎が抹殺されたら、日本の政界は軸を失い、混沌とするでしょう。そうなったら、震災復興どころじゃなくなります」(本澤二郎氏=前出)
暗黒裁判 によって、旧体制が高笑いしているようでは、この国はもう終わりだ。
そう。小沢氏がこの程度のことで罪に落とされ、「金権政治家」の烙印を押され、政界から抹殺されたのでは、このニッポンから「希望」や「明るさ」が永遠に消え去ってしまう。既得権益者だけが富み、うるおい、わが世の春を謳歌する。街頭には、貧民、窮民の群れが、明日の食料をもとめてさまよい歩く。テロや内乱や暴動が頻発し、クニの根幹が揺らぎはじめる。中東ではじまった「窮民の反乱」は、ついに資本主義の本丸・米国に飛び火した。途轍もない格差がひろがる中国でも、共産党一党支配が民衆の抗議行動によってぐらつきはじめるだろう。かつて全世界を覆った20世紀中葉の「戦争と革命の時代」が、再来するかもしれない。そんな時代に、子や孫を放り出したままでは、死んでも死にきれないというものだ。
◆「『【小沢裁判】指定弁護士の冒頭陳述と小沢氏の全発言』別冊 世に噛む日日|
◆小沢氏記者会見:不勉強の記者クラブメディア記者を一喝!(共同通信社の記者)
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