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小沢“シロ”か“クロ”か?専門家が徹底分析
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111006/plt1110061610006-n1.htm
2011.10.06 夕刊フジ
政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の初公判が6日、始まった。東京地検特捜部が2度にわたって起訴を断念した事件の“本丸”の命運は、約5カ月にわたる検察側と弁護側の攻防に委ねられる。小沢被告のみならず、民主党の運命をも左右する注目の裁判の行方を専門家はどう見ているのか。
■河上和雄氏(78)=元最高検公判部長、弁護士
有罪になる可能性は高いと考える。そもそも、今回の事件を東京地検特捜部が捜査した際には、現場は『起訴にもっていける』とかなり強気で、上層部が慎重だったために起訴を断念したと聞いている。特捜部の検事らが、それだけ自信を持っているということは、起訴に足る証拠は十分にそろっていると思っていい。
それに、今回の裁判では指定弁護士が検察官役を務めるというのも注目すべきポイントだ。通常の刑事裁判のように、検察官が検事席に立てば、裁判官は立証責任をかなり厳しく求めてくる。現実的に、弁護士に検事並みの水準を求めることができないというのは裁判官も織り込み済み。米国の刑事裁判のように検察と被告弁護側との力関係を考慮した“ラフ・ジャスティス”が働けば、弁護士の常識に照らし合わせて「有罪に足る」と裁判官が判断する可能性は十分ある。
先ごろ行われた裁判で、石川知裕被告ら、元秘書3人に有罪判決が下ったのも大きい。原則論では、ほかの刑事裁判の結果が裁判官の判断に直接影響することはない。
しかし、彼らと小沢被告との共謀の有無が裁判の大きな焦点であることは間違いなく、先般の裁判が心理的影響を及ぼすことはないとは言い切れない。『民主主義に反する』などと検察批判を繰り返す小沢被告の言動も裁判官の心証を悪くしている。元秘書らの供述と状況証拠で有罪にまでもっていけるはずだ。
■郷原信郎氏(56)=元東京地検特捜部検事、桐蔭横浜大学法科大学院教授、弁護士
刑事司法の常識からいうと、小沢被告が有罪になる可能性はかなり低い。元秘書3人が1審判決で有罪になったが、これによって小沢被告が不利になるということはない。
今回の裁判では、立証対象とされていないが、1審で動機として認定された水谷建設からの裏献金1億円についても「かなり無理がある判断」という印象だ。検察側のこの主張を認めれば、公判自体の整合性が保てなくなる。これでは検察の立証をベースにしてきた従来の刑事司法の正当性が根底から崩れ、裁判所が推測や憶測によって勝手に事実を認定できるようになってしまう。とても一般化できない、(元秘書の1審判決は)あり得ない刑事判決で、小沢被告の公判に及ぼす影響はまったくないだろう。
そもそも、政治資金収支報告書への記載は、会計責任者がその責任を負う。積極的な関与が立証できないと、小沢被告を虚偽記載で罪に問うことはできない。検察側が主張する会計責任者との「暗黙の了解」によって関与があったと立証するのは相当ハードルが高い。秘書との共謀を示す証拠はほとんどなく、「秘書の供述の任意性に問題があった」とする検察判断は揺るがない。
◇
高村薫氏、小沢被告をバッサリ!「悲劇の英雄気取り」
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111006/plt1110061607005-n1.htm
2011.10.06 夕刊フジ
検察を痛烈に批判する意見陳述を行った小沢被告に対し、識者からは厳しい意見が出た。
作家の高村薫氏(58)は「最初から期待していなかったが、小沢氏は被告人なのに、起訴されたことへの被害者意識むきだしで、国民の感覚とずれてしまっている。悲劇の英雄気取りだ」と断罪。
さらに「有権者が知りたいのは4億円の出所だ。やましいところがなければ、なぜ複雑な資金の流れになったのか。今回の裁判でも、そこが説明できるかどうか問われているのに、まるで答えようとしていない。中身はまったくなかった。検察に対して『国家権力の乱用』などと批判を繰り返すのは見当違いだ」と切り捨てた。
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