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●「裁判所は検察の味方なのか」(EJ第3155号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/228938076.html
2011年10月06日 Electronic Journal
もうひとつの陸山会裁判──陸山会の世田谷の土地購入を巡る
4億円の政治資金収支報告書の虚偽記載に関わる裁判です。これ
については何度もEJで取り上げていますが、今回は新しい事実
に基づいて述べることにします。そうすることによって、今回の
判決がいかに不当なものであったかが明らかになると考えるから
です。まさに司法の危機というべき大問題です。
問題は何が虚偽記載であるかです。それは次の2つであると考
えられます。対象になるのは、2004年度分の政治資金収支報
告書です。
―――――――――――――――――――――――――――――
@陸山会は世田谷の土地購入のための資金約4億円を小沢一郎
氏から借り入れたのに収支報告書にはその記載がない。
A陸山会は世田谷の土地を04年10月末日に購入しているの
に収支報告書には05年分として虚偽記載をしている。
―――――――――――――――――――――――――――――
最初に土地購入の件について検討することにします。なぜ、登
記の時期を2004年10月から2005年1月にずらしたのか
という理由として、石川氏は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
2005年には民主党の代表選が行われ、小沢氏が出馬するか
もしれないので、この土地購入の件で小沢氏が不利にならない
ようにという自分の判断で、司法書士のアドバイスによって購
入時には仮登記をするにとどめ、翌年1月に本登記したもので
違法とは思ってもいなかった。 ──石川知裕氏
―――――――――――――――――――――――――――――
これが政治資金収支報告書の虚偽記載といえるかどうかは微妙
なところです。百歩譲ってそこに作為があったことを認めるとし
ても、この程度のことで国会議員に対して事情聴取を何回も繰り
返して行い、さらに逮捕・起訴するほどの重罪でしょうか。
もちろん検察もそのことはよくわかっています。そこで、この
の収支報告書の虚偽記載が単なるミスとは違い、いかに悪質なも
のであるかを何らかの方法で強調する必要があったのです。
そこで検察は、石川氏が小沢氏からの4億円の資金を隠そうと
したのはその資金のなかに水谷建設からの違法献金が含まれてい
たからであるというストーリーを作ったのです。しかし、それを
裏付ける証拠はなかったのです。当初検察は、2009年に水谷
建設の元社長らを取り調べたさい調書をとっており、その調書が
証拠に使えると考えていたのです。
その調書を取るに当っても検察側はかなり卑劣なことをしてい
ることがわかっています。それぞれ何らかの弱みを握ってそれを
武器に矛盾に満ちた調書を作成しているのです。もし証言をすれ
ばそれは見逃してやるという一種の司法取引のような手法でそれ
らの調書は作成されていたといわれています。
しかし、その後前田元検事の証拠改竄事件が起こった関係で、
それらの調書が今回の裁判では不採用になってしまったのです。
そのため、検察側は窮余の一策として、そのときの水谷建設の元
社長らを証人として法廷に呼んで、裏金授受のシーンを生々しく
喋らせる作戦に出たのです。
一方、石川氏らの弁護団は、多くの証拠が却下された時点でこ
の裁判は勝ったと考えて油断したのでしょう。もともとこの裁判
は「政治資金収支報告書の虚偽記載」であって、水谷建設からの
違法献金事件ではないのです。ですから、水谷建設の元社長らを
証人として出してくるとは思っていなかったと思われます。とく
に石川知裕氏の弁護士には問題があるといわれています。
陸山会裁判の傍聴記を読むと、水谷建設の元社長らの証言は矛
盾に満ちているのです。まともな裁判長であれば、とても証拠と
しては取り上げられないレベルです。まして被告側はこれに対し
て全否認なのです。
陸山会裁判において、石川議員の弁護人と石川元社長との法廷
での一部のやり取りをご紹介しましょう
―――――――――――――――――――――――――――――
弁護人/石川氏とはどこで何回会ったことがあるのですか
石 川/パーティーの席で挨拶したこともありますし、議員会
館の事務所でもあいさつしたことがあります。
弁護人/小沢氏のパーティーでは代理を出していたのではない
ですか
石 川/2回は私が行きました
弁護人/議員会館で会ったのは何回?
石 川/はっきりとは覚えていません
弁護人/議員会館以外の小沢氏の事務所に行ったことはありま
すか
石 川/小沢氏の事務所で行ったことがあるのは議員会館のみ
です
※ここで思わず吹き出しながら笑いをこらえる大久保氏の顔が
目に入る。石川氏も「そりゃないでしょ〜」といった感じで、
軽く笑みを浮かべている。その理由は・・
弁護人/それはおかしいですね。石川は秘書時代に議員会館の
事務所には常駐していませんよ。何度も会えることは
ないはずですが
石 川/それは私は存じ上げません
──「ザ・ジャーナル(THE JOURNAL)」より
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/05/10_6.html
―――――――――――――――――――――――――――――
このように石川元社長らの証言は疑惑に満ちています。裁判長
は検察側証人については記憶が曖昧なのは月日が経っているから
仕方がないと認める一方で、弁護側については曖昧さを許さず、
明らかに弁護側に傾斜した判決になっているのです。これを見る
と、やはり、検察と裁判所はつながっているのだなと思わざるを
得ないのです。 ――── [日本の政治の現況/81]
≪画像および関連情報≫
●水谷建設・川村尚・元社長について
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小沢一郎民主党元代表(68)の資金管理団体「陸山会」の
土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)
罪に問われた衆院議員、石川知裕被告(37)ら元秘書3人
の第10回公判が27日、東京地裁(登石郁朗裁判長)で開
かれ、中堅ゼネコン「水谷建設」の川村尚・元社長(53)
が証人として出廷。石川被告らに手渡したとされる小沢事務
所への裏金計1億円について「衆院議員会館の小沢先生の
部屋で大久保隆規被告(49)から要求された。その後、お
支払いした」などと証言、裏金の提供を明言した。小沢元代
表側への裏金提供を当事者が公の場で言及したのは初めて。
検察側の質問に、川村元社長は小沢事務所に営業活動を行っ
た理由を「小沢先生の地元のダム。力が強い小沢事務所に反
対されると工事に参入できないと聞いていたため」と証言し
た。 ──2011.4.27付、産経新聞
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