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東京地裁の大善裁判長に、登石同様に最高裁事務総局の指揮ありやなしや(1)
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2011年10月06日 世相を斬る あいば達也
いよいよ10月6日から、“暗黒司法国家ジャパン”の小沢一郎に対する荒唐無稽にして言語道断な、最高裁事務総局支配下の検察審査会による「起訴相当二度議決」による前代未聞な現役大物政治家に対する公判が始まる。
小沢一郎が罪状認否で起訴内容について意見を述べた後、検察官役の指定弁護士側と弁護側双方がそれぞれ冒頭陳述を行う段取りとなる。(*筆者は小沢一郎を被告と考えていないので、“被告”と云う表現は敢えて使わない)最初に指定弁護士が起訴状を読み上げ、小沢一郎がその内容への認否を述べる。小沢被告の認否の内容は当然無罪だろうが、虚偽記載の認識等に関し、5〜10分、認識否定の意見陳述をするらしい。
石川議員らへの陸山会事件における東京地裁・登石郁朗裁判長の驚愕的暴走判決を知った後だけに、小沢一郎の公判、及び判決に、端から疑念を持つのは、法の理念を知る者にとって、当然の帰結だ。登石郁朗氏が、あそこまで妄想的推認に陥った判決に至った思考経路を考えても意味はないだろう。故に、小沢一郎裁判における東京地裁・大善文男裁判長がどのような人物であるかも、重要な要素ではない可能性が高いことになる。
要は日本の司法マフィア(法務省・検察・最高裁)が“小沢一郎だけは治外法権でも裁く必要がある”と認識している事が、最も重要な視点なのではないだろうか。今回の石川議員らの裁判は、判決よりも、その事実認定が憶測・推測・妄想と三段跳び状態で、とても司法試験に合格した裁判官のなせる技とは到底思えない部分に注目すべきだろう。
どう考えても、登石氏にとって“裁判官人生最大の汚点”を引き摺るであろう判決を自ら判断したと思考するには、相当の無理がある。まぁ、それ程検察追認主義に徹していたとしても、大久保氏が“天の声”であり、川村元社長の証言は真実だと断言するあたり、裁判官と云うより、例の検察審査会に参加した審査員以上の“法律のド素人”と断言しても構わない程の人物に成り下がったのだ。
こう云う場合、登石氏にそれこそ“天の声”が下ったと考えるのが自然だ。それが“最高裁事務総局”である可能性は非常に高い。つまり、今回の小沢一郎裁判の行方を占う上で、“最高裁事務総局”の意志が重要になると云う事ではないのか。“小沢一郎だけは治外法権でも裁く必要がある”と認知したのは、司法マフィアだけではない。発生時に与党であった自民党であり、漆間官房副長官を起点とする官僚組織であり、マスメディアであり、菅直人・仙谷由人らであろう。
現時点に至っては小沢一郎裁判の行方は、“最高裁事務総局”の意志に依るところがポイントだ。東京地裁・大善文男裁判長がどう考えるかよりも“最高裁事務総局”が法務大臣、最終的には野田内閣総理大臣の影響を受ける部分に着眼しておく必要があるだろう。つまり、“最高裁事務総局”は行政の一部として機能しているので、行政の長である内閣総理大臣の意向を無視して、荒唐無稽にして言語道断な判決を出す事は、現実不可能な仕組みになっている。内閣総理大臣を無視することは『最高裁判所裁判官のうち、最高裁判所長官は内閣の指名に基づき天皇が任命する。最高裁判所判事の任命は内閣が行い、天皇が認証する。』を無謀にも無視することに繋がるからだ。
つまり、“最高裁事務総局”は、行政からの人事への介入を避ける為には、内閣総理大臣の意向を一定の範囲で聞かざるを得ない状況があると云う事だ。おそらく、今回の石川議員らの判決に関しても、その概要は内閣に通じていたに違いない。ただ、石川議員らは、一定の範囲で法秩序維持の為、検察の威信回復に寄与する必要あり、又一審に過ぎないから程度の共通認識があった可能性はある。おそらく、続く小沢一郎裁判に関しても概要が既に決定している可能性すらあると考えてることも可能だ。
このような政治的権力に関わる裁判は、極めて恣意的で法の秩序維持において、酷く保守的な様相を呈している。その権力闘争的色彩の強い小沢一郎裁判において、“最高裁事務総局”がどのように内閣の顔色を見るか、或いは法務省を通じて意志確認をするか、そこまでは定かではないが、野田佳彦の意志に反する判決は出し難い、と思考すべきである。つまり、今回の石川議員らの裁判も、小沢一郎の裁判も、裁判ではないと云う事だ。権力闘争そのものだ。
それでは、野田佳彦内閣総理大臣は小沢一郎が裁判で、有罪になって欲しいのか、無罪になって欲しいのか、そこが今回の裁判の行方を決定的にすると筆者は考えている。(2)に続く
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