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[朝霞国家公務員宿舎] 野田の優柔不断で国民は50億円の大損
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2011/10/4 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「現場を見て自分の中で腹を固めた」――。野田首相がきのう(3日)、日本中から非難を浴びている国家公務員宿舎「朝霞住宅」の建設計画について「凍結」を宣言したが、ハァ? ではないか。
そもそも、事業仕分けでいったん凍結された朝霞宿舎の建設に再びゴーサインを出したのは、どこのどいつだ? 財務大臣だった野田
本人だろう。財務官僚の間では「野田さんの財務相時代の最大の功績」なんて言われているらしいが、ここにきて「税金のムダ遣い」を叩かれ、支持率も下落し始めると態度ヒョー変。今まで行きもしなかった視察に出かけ、凍結を自分の手柄のように猛アピールするのだ。だったら、凍結解除した昨年末の段階で視察をするのがスジだし、こういうのを世間では“マッチポンプ”と言うのである。
しかも「凍結」と言っても5年間の期限付きで、計画の「中止」ではない。ホトボリが冷めるまで工事を先送りしたことで、巨額の無駄ガネまで生じるというのだから、もうメチャクチャだ。
「朝霞基地跡地利用市民連絡会」の大野良夫氏が憤慨して言う。
「野田首相は最悪の選択をしましたよ。凍結でなく中止にすれば、予定されている12の国家公務員宿舎の売却額120億円に加え、朝霞の建設費105億円を合わせた225億円を復興財源に回せた。被災地は言うまでもなく、児童館や医療センターなど宿舎の付帯施設建設を計画していた朝霞市も大迷惑のようですが、何より、国民全員が被害を受けることになります。今後5年間、建設業者への多額の賠償金が新たに必要になるからです。事業仕分けで凍結が決まった朝霞、稲毛、方南の3宿舎の10年度の賠償額が計41億円だったから少なく見積もっても朝霞だけで毎年10億円、5年で50億円が税金から余計に投じられそうです」
◆二転三転の末の「5年間凍結」で賠償金が発生しただけのバカバカしさ
デタラメはそれだけではない。5年も工事現場を野ざらしにすることで、維持・管理費用が別に発生するというのだ。財務省がシレッと言う。
「当然、敷地の所有者責任がありますから、伸びた樹木の伐採や雑草処理を含め、敷地の管理・維持が必要になってきます。費用は国が負担することになるでしょう」(理財局国有財産調整課)
こうした無駄ガネが新たな火ダネになるのは必至だが、財務省はそれも織り込み済み。「50億円も余計なカネを払うなら宿舎を建てた方がマシ」の声が出てくるのを見越して野田に5年凍結案を吹き込み、そのシナリオ通りに野田が動いたとしか思えない。事業中止でなく凍結なら、再開後は同じ受注業者が工事を継続できるウマミもある。勝財務次官の言いなりになっている野田だけに、「財務省の振り付けだろう」の声が大半なのである。
「きのうの視察でも、建設現場の裏口から入った野田首相は、お供の財務官僚の説明だけを聞き、市民から話を聞くことは一切ありませんでした」(大野良夫氏=前出)
そもそも、高給取りの国家公務員に格安宿舎なんて不要。民間並みに、給料に見合った賃貸住宅を自分で見つければいいのだ。そういう生活の知恵もないから、アタマが非常識なのである。財務官僚のマッチポンプ凍結劇にダマされるな。
◆茶番のガス抜きで大増税強行の魂胆
この朝霞住宅騒動では、見逃せない重大なことがある。
そもそも国家公務員宿舎の建設に最初にゴーサインが出たのは、自民党政権時代。それで土台の工事まで進んでいたところで政権交代が起こり、例の「仕分け」対象になったわけだ。それなのに、今回、イチ早く自民党が国会で朝霞住宅をヤリ玉に挙げたからクサい。それに呼応して、大新聞テレビがさらに騒ぎ出し、民主党でも前原政調会長などが慎重意見。で、最後は財務省のシナリオで野田首相が「凍結」宣言という流れである。
この“役者”の顔ぶれを見て分かるように、朝霞住宅建設中止で大騒ぎしたのは、地元などを除けば、全部「増税派」なのである。そういうことなのだ。全ては野田政権が大増税を強行するためのスケープゴート。公務員宿舎を叩いて、それで財務省も「身を削った」フリをして、それじゃあ大増税論議に入ろうという算段なのである。こんなガス抜きの目くらましで、国民に負担を押し付ける所得税増税などが簡単に決められたら、とんでもない。
おまけに、ズルの国会議員たちは、自分の歳費や国会定数を削る問題を、この朝霞住宅騒動に押し付け、スリ替えてしまった面もある。こんな茶番劇、許しちゃダメだ。
るウマミもある。勝財務次官の言いなりになっている野田だけに、「財務省の振り付けだろう」の声が大半なのである。
「きのうの視察でも、建設現場の裏口から入った野田首相は、お供の財務官僚の説明だけを聞き、市民から話を聞くことは一切ありませんでした」(大野良夫氏=前出)
そもそも、高給取りの国家公務員に格安宿舎なんて不要。民間並みに、給料に見合った賃貸住宅を自分で見つければいいのだ。そういう生活の知恵もないから、アタマが非常識なのである。財務官僚のマッチポンプ凍結劇にダマされるな。
◇
【朝霞宿舎凍結】首相は「必殺マッチ・ポンパー!?」 わずか10分間の決断パフォーマンス
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111003/plc11100321370013-n1.htm
2011.10.3 21:36 産経新聞
着工からわずか1カ月で建設凍結が決まった埼玉県朝霞市の国家公務員宿舎建設。復興増税を訴える一方で公務員優遇を続けることへの批判を受け、野田佳彦首相はやむなく判断したようだが、自らが財務相時代に着工を指示しただけに「マッチ・ポンプ」のそしりは免れない。しかもわずか10分間の現場視察で「腹を固める」という臆面もない政治パフォーマンスは首相の評価を急落させた。
「現場の進(しん)捗(ちょく)状況を自分の目で見たいとの思いでやってきた。自分の腹は固めたつもりだ…」
3日午前、宿舎建設現場で首相は珍しく記者団の取材に応じ、こう切り出した。だが、現場で責任者らから説明を受けたのはわずか10分間。わざわざ視察する理由は見当たらない。
「3・11以降ということも考え合わせ再考することになった」
藤村修官房長官は3日の記者会見で東日本大震災の発生を凍結理由に挙げた。
だが、これは墓穴を掘ったに等しい。首相は9月15日の衆院本会議の代表質問で「真に必要な宿舎として朝霞住宅の事業再開を決定した」と答弁。26日の衆院予算委では「(宿舎着工を)変更するつもりはない」と明言しており、震災には一切触れていない。
そんな首相が豹(ひょう)変(へん)したのは、復興増税への逆風が予想以上に強く、これ以上宿舎建設を継続すれば増税そのものが不可能となりかねないと考えたからだ。
首相は現場視察直後に「凍結指示」することで自らへの批判を最小限にとどめ、逆に指導力をアピールしようと考えたようだ。「財務省の代弁者」というイメージを一掃する狙いもあったに違いない。
だが、そんな思惑は見透かされている。建設凍結を訴えてきたみんなの党の渡辺喜美代表は「『真に必要なもの』が5年間凍結できちゃうのか。いいかげんだ。こういうブレまくりの政権は過去2代の民主党政権にもよくあった」と痛烈に批判。自民党の山本一太参院政審会長も「世論の受けが悪いと思って、自らの主導で凍結を打ち出そうという計算があからさまだ」と冷笑した。
逆に首相に好意的だった霞が関の官僚には不信感が芽生えた。財務省では「老朽化した公務員宿舎を朝霞に集約すれば10億円は浮くはずだ」「違約金などで40億円はかかる」などと不満が渦巻く。「官僚頼り」の内閣だけに今回の凍結パフォーマンスは今後の政権運営に暗い影を落とした。(半沢尚久)
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