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“豪腕”小沢が心底落ち込んだ元秘書判決…美人議員のおかげで復活!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111004/plt1110041535006-n1.htm
2011.10.04 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、元秘書3人に有罪判決が下り、窮地に陥った民主党の小沢一郎元代表(69)。6日には自身の初公判も開かれるが、そんな失意の剛腕政治家を救ったのは、これまで関わりの薄かった1年生の美人議員らだった。気力を取り戻した小沢氏は、水面下で「第3極との連携」を構想しているという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が内幕に迫った。
「さすがの小沢さんも、今回のショックは大きかったようだ」
小沢氏周辺は語る。
東京地裁が先月26日に出した元秘書3人の有罪判決。供述調書が証拠不採用となったため、小沢氏側は「場合によっては無罪」と期待していた。それだけに、ダメージは大きかった。小沢氏の失意は、判決当日や翌日の行動からも明らかだ。
「判決が出た夜は、赤坂の個人事務所で何時間も弁護団と話をしていたが、それが終わるとまっすぐ帰宅した。翌日の夜も、ごく近い身内と食事しただけ。強気の小沢氏が2日間、事実上、引きこもっていた」(同)
打ちのめされた小沢氏を救ったのは、旧知の親友でも身内でもなかった。一番遠くにいて、まともに話したこともないような1年生議員たちだった。
判決3日後の29日。小沢氏の日程が空いていると聞きつけたのが、笠原多見子(46)、岡本英子(47)、中野渡詔子(なかのわたり・のりこ、40)、木村たけつか(40)各衆院議員ら新人6人。小沢氏を赤坂の居酒屋に呼び出した。6人は事前に申し合わせて、裁判などには一切触れなかった。
「自分には彼氏がいないんです」
笠原氏がこう切り出すと座は一気に盛り上がり、言葉少なだった小沢氏もゲラゲラと声を上げて笑い始めた。宴も進み、話題が増税問題になると、小沢氏は「ギリシャも含めて、世界情勢を見据えながら経済は考えなくちゃいかん」と、いつもの小沢節を披露していた。
翌30日には、岡本氏が選挙区の横浜で、支持者を集めて小沢氏の話を聞く会を開いた。
「1年くらい前から考えていた。自分の支援者の中にも小沢ファンはたくさんいる。小沢さんと直接話ができる機会を作りたかった。同時に、小沢さんを元気づける、いいタイミングになると思った」(岡本氏)
この日、借り切ったレストランには74人が集まった。小沢氏が入場すると、割れんばかりの拍手と大歓声が。小沢氏は「財政と原発が重要だ。原発の収束なくして財政も経済もあったものではない」などと熱く語ったという。
この後、小沢氏は10分ずつ、10個のテーブルをすべて回った。満面の笑顔で記念写真などを撮りながら、参加者は口々に小沢氏に注文を付けた。
「小沢さん、もっと表に出なきゃダメだ」
「自由党時代から小沢さんの主張は変わっていない。ブレるな」
小沢氏退場の場面では、再び拍手と声が飛んだ。
「小沢! 頑張れ」
すると、いったん退場しかけた小沢氏が再び戻りマイクを握った。
「みなさんの声を聞いて、とてもうれしい。岡本さんにはみなさんがいるように、僕を信じて政治家として活動できるよう支えてくれた方々のために頑張る」
失意の表情は、完全に消えていた。
この日を境に、小沢氏は活動を本格的に再開した。10月2日にはインターネット放送に出演。3日には、小沢政治塾でマスコミにも公開して持論や政策論をぶった。
裁判の行方も見据えて、メディアには「小沢求心力を失う」といった記事が踊っている。だが、見誤ってはいけないのは、小沢グループ若手の結束の固さだ。その理由を、1年生議員は「若手が動じないのは、過去の小沢さんを知らないからだ」という。
「小沢批判をする人が必ず言うのは、自民党時代の小沢さん。そのころはギラギラしていて『カネだ、ポストだ』とやっていたのでしょうが、われわれは、そんな昔の小沢さんを知らない。実際、いまの小沢さんはカネを配るわけでもなく、要職にもついていない。それでもまとまっているのは、小沢さんの政治理念や政策に共鳴しているから。損得じゃない。1、2年生合わせて70人ぐらいはまとまって動く」(同議員)
小沢氏の求心力が低下しても70人が強固だとすれば、「そのまま党を飛び出せば、民主党は単独過半数を一気に割ってしまう」(党関係者)のである。党執行部は、若手議員の結束を甘く見るべきではない。
小沢グループの次なる戦略だが、興味深い動きが出てきた。第3極との連携である。
その1つが、渡辺喜美代表率いるみんなの党だ。民主、自民、公明の3党で国会運営が進められることに、同党は強い危機感を持っている。
「増税反対、徹底した無駄の削減、公務員改革など、みんなの党が訴えている政策や理念は、政権交代時の民主党も主張していた。要は、民主党に本気度がなかったということ。小沢グループが原点回帰するなら、個人的な好き嫌いは別に、政策の方向は同じだ」(みんなの党関係者)
両者について、経済政策が決定的に違うという見方がある。みんなの党は「徹底した市場主義」で、小沢氏は「バラマキの社民主義的」というものだ。ところが、こんな指摘もある。
「小沢氏はもともと、経済分野でも自立や市場主義を訴えてきた。しかし、小泉構造改革が行き過ぎたため、格差やこぼれ落ちる人たちが出てきた。これを元に戻し、緩やかに改革していくため農家の個別所得補償などの給付をやった。目指すところは同じ。スピードの違いだけだ」(同)
事実、水面下では、みんなの党の議員と小沢グループの議員が接触を始めている。
みんなの党は、大阪府の橋下徹知事率いる「大阪維新の会」や、名古屋市の河村たかし市長の「減税日本」とも連携を模索し始めている。
さらに、社民党の福島みずほ党首も「小沢氏と直接会うといろいろ詮索される。小沢批判の声もある。でも、政策的には似ている。誰か小沢グループで話ができる人はいないの?」と周囲に話し、民自公3党連携への対抗策を模索し始めた。
意気軒高な小沢グループ若手議員が言う。
「ヤマは、12月の『税と社会保障の一体改革』で増税論議が本格化するころだ。『増税反対』で小沢グループとみんなの党が連携し、そこへ橋下、河村両氏らが加わって世論を喚起する。前から連携話はあったが、具体的に接触を始めている」
小沢氏には当初、裁判で無罪を勝ち取って1年後の代表選に出馬するなどのシナリオもあった。たしかに、裁判には暗雲が立ち込めてきた。しかし、「ならば1年を待たずに動けばいい」(同議員)という声もある。小沢グループの動向からは目が離せない。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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