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以下は、「暴力団排除条例」全国施行に対して、山口組組長・司忍氏が産経新聞のインタビューにこたえたコメントです。
異様な時代がやってきたと感じている。やくざといえども、われわれもこの国の住人であり、社会の一員。昭和39年の第1次頂上作戦からこういうことをずっと経験しているが、暴力団排除条例はこれまでとは違う。われわれが法を犯して取り締まられるのは構わないが、われわれにも親がいれば子供もいる、親戚もいる、幼なじみもいる。こうした人たちとお茶を飲んだり、歓談したりするというだけでも周辺者とみなされかねないというのは、やくざは人ではないということなのだろう。しかも一般市民、善良な市民として生活しているそうした人たちがわれわれと同じ枠組みで処罰されるということに異常さを感じている。先日、芸能界を引退した島田紳助さんの件は条例施行を前にした一種のデモンストレーションだったとしか受け止められない。われわれは日本を法治国家と考えている。俺自身も銃刀法違反罪で共謀共同正犯に問われた際、1審では無罪という微妙な裁判だったが、最高裁で実刑判決が確定した後は速やかに服役した。法治国家に住んでいる以上は法を順守しないといけないとわかっているからだ。今回の条例は法の下の平等を無視し、法を犯してなくても当局が反社会的勢力だと認定した者には制裁を科すという一種の身分政策だ。今は反社会的勢力というのは暴力団が対象だが、今後拡大解釈されていくだろう。
先日、ニュース番組の暴力団排除条例特集、「警察当局が、暴力団関係の情報収集について、宅配・運送業界に協力要請したところ、すぐに1000件以上の情報が寄せられた」と。このエピソードを、ニュース司会者はまるで美談ように伝えていました。
これからは、宅配の配達人だけでなく、コンビニの店主、郵便配達人、更には善良そうな隣人までも、「ひょっとしたら彼らも警察の協力者かもしれない」、そういう疑惑を抱いて生活しなければなりません。
「異様な時代がやってきた」、静かに、そして、着実に……。
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