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若い人に聞く この国はこれでいいのか
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2011/9/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
抹殺された小沢一郎 彼はもう田中角栄と同じ運命を辿るだろう
--この国では戦国時代や江戸時代や宮家などの家系が尊重され、それに反逆し改革を志す者は滅亡する一方、今の野田貧民上がり宰相のように八方平身低頭する体制順応人間だけが生き残りを許されている
日本は恐ろしい国だ。有罪か無罪かは裁判官の腹ひとつ。さしたる証拠がなくても、推認で刑を言い渡す。時代錯誤が大っぴらに許される社会である。
陸山会裁判で、水谷建設からの裏金を立証する材料は、水谷側の証言とホテルのレシートだけだった。決定的な物証はゼロに等しい。それでも裁判所は裏金の授受を認めた。「疑わしきは被告人の利益に」なんて常識は通用しない。裁判長サマが「怪しい」と言えば、もうそれだけでアウトなのだ。
前時代的なデタラメ裁判で、政治家としての小沢一郎は抹殺された。「元秘書3人が有罪になって責任をとらなかった政治家はいない」(谷垣自民党総裁)、「小沢元代表の責任は免れない」(山口公明党代表)と野党は大騒ぎだ。両人とも弁護士だったと記憶しているが、ベラボーに乱暴な発言を平気でしているところをみると、免許は返上した方がいい。ただ、どんなに狂った判決でも、野党が騒ぎ、マスコミも「小沢辞めろ」の大合唱では、政治生命は絶たれてしまう。
政治評論家の有馬晴海氏は言う。
「収支報告書に記入する時期がズレていたのは間違いのない事実です。小沢さんも、元秘書が有罪になる可能性はゼロではないと思っていたはず。ただ、その内容についてはビックリでしょう。裏金の認定もそうですが、検察側が裁判継続は困難とみて訴因変更した西松建設事件まで有罪とした。事務所ぐるみで迂回献金を受け入れたと断定したのです。小沢さんが受ける政治的なダメージは大きい。来月6日から始まる裁判で無罪を勝ち取ったとしても、再浮上は困難。来年の代表選に出馬したとしても、サポーターや地方議員にソッポを向かれるのは確実です」
47歳で自民党幹事長になってから20年以上、小沢は政界の中心にいて、日本を根底から変えようとしてきた。
役人が実権を握る非民主的な統治システムをぶち壊し、国民の選んだ政治家が物事を決める。そんな民主主義では当たり前のシステムを日本にも定着させようとしていたし、それができる剛腕も持っていた。だが、いい加減な裁判で息の根を止められ、改革も潰されるのだ。
日本は本当に恐ろしい国である。
◆チャレンジする勇気がない国民性
小沢を見ていると、彼が薫陶を受けた田中角栄を想起させられる。
角栄は、全国を高速道路と新幹線で結ぶ列島改造論をぶち上げ、貧困に悩む地方から変革しようとした。米国に内緒で中国に接近し、国交正常化も果たしている。だが、ロッキード事件で有罪判決を受けると、竹下登らに裏切られ、キングメーカーの地位も失った。最後は脳梗塞に倒れ、寂しい晩年を送っている。
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「日本では、改革を志す者は寄ってたかって潰されるのです。もともと日本人は体制になびく気質がある。お上は絶対で、逆らわない。そのため、既得権が守られる土壌があり、それを壊そうとする勢力はケムたがられ、排除される運命。これほど世襲議員が多いのも、変化を好まない風土があるからです。政治家としての実力は二の次三の次で、血筋だけが優先されて、やすやすと当選していく。異常な姿です」
政界では、戦国時代や江戸時代から続く殿様や武家の家系も珍しくない。細川護煕元首相は典型例。宮家の親族になった麻生太郎元首相のようなケースもある。麻生は吉田茂の孫で、鈴木善幸や岸信介、佐藤栄作といった首相経験者も親族だ。もちろん安倍晋三元首相も同類である。
彼らはどれだけおかしくなっても、日本を変えようとはしない。当然だ。彼らこそが体制で、既得権にあぐらをかいているからである。国民も、彼らがどれだけ政治家として無能でも、家柄を見てありがたがるのだ。
その一方で、小沢や角栄のような“反逆者”は非業の死を遂げる。大塩平八郎は自決し、坂本龍馬は暗殺者に討たれた。旧体制をぶち壊して新しい道を開くことは許されない。伝統を重んじると言えば聞こえはいいが、足元しか見られず、チャレンジする勇気がない国民性なのだ。
◆波風立てない処世術だけの野田に首相はムリ
野田首相は、代表選でアピールしたように貧しい生い立ちだ。父親は農家の6人兄弟の末っ子で、母親も農家の11人兄弟の末っ子という。「父のトランクの上にお茶碗をのせて食事をした。そういう新婚生活から始めたそうです」と話している。ピカピカの家柄や閨閥と無縁だ。
それでも風当たりが強くないのは、四方八方に平身低頭する体制順応型の人間というのが大きい。
(1)余計なことは言わない、やらない(2)派手なことをしない(3)突出しない――これが野田政権の3原則だそうだ。体制に逆らわず、ドジョウのように泥に潜り、クビをすくめてやり過ごす。そうやって政権運営をするのだという。
果たして、これが千年に一度の国難に立ち向かうリーダーのあるべき姿なのか。この国は、な〜んにもしない政治が許されるような状況なのか。国民はもっと考えた方がいい。
「野田首相のアタマの中にあるのは、自分が生き残るための処世術だけです。波風を立てないようにすれば、どこからも文句は出ないし、政権運営は安定するかもしれません。しかし、それでは改革は不可能です。行政も財政も経済も、日本は完全に行き詰まっている。病巣にメスを入れ、大胆に見直さなければ、どうにもならない。そんなときに、『みんなで仲良くしましょう』という首相でいいわけがありません。アラブ諸国では若者がネットを通じて蜂起し、次々と民主化を勝ち取っています。国を変えるのは、若いエネルギーです。自分たちが動かないとダメだと自覚して、もっと声を上げてもらいたい」(山口朝雄氏=前出)
どうでもいい芸能人のブログやツイッターを攻撃したって、閉塞した日本の現状は変わらない。役人は特権にあぐらをかき、ボンクラ世襲議員は権力をもてあそぶ。そんなマンガ政治が永遠に続いていいのか。
中高年は生活にキュウキュウとし、活力を失っている。気力は失せ、諦めた人が多い。未来がある若者が立ち上がらなければ、この国は滅んでしまうのだ。
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