http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/920.html
Tweet |
http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-238.html
Hey little darling その腕をさしだせよ
2011/09/28
「権力が腐敗しているのではなく、腐敗そのものが権力である」という箴言のとおり、この国の租税はその全額がエスタブリッシュメントに私物化され、財政運営は国民資産を担保とした公債でまかなわれます。’13年度から復興財源として所得税の増税が予定されていますが、官僚機構や政財界の権益は1円たりとも縮減されず一般国民のみに負担が課せられるわけです。
福島の36万人児童を依然と強烈な被曝に晒している文科省の天下り補助金1兆4千億円も見直されることはありません。これだけ莫大な予算があれば、疎開を求める児童へ補助金を支給することなど造作ないにもかかわらず、既得権益者は人道的見地から社会資本を分かち合うという概念すらないわわけです。繰り返しますが、復興原資の補填と試算される12兆円は人事院勧告準拠者の給与、補助金を一律20%カットすれば単年度で拠出できる程度の金に過ぎません。
過去20年間で、消費税は5兆円規模から12兆円規模へ倍増したにもかかわらず、法人税は20兆円規模から7兆円規模へと大幅に減額されています。大企業が与党への団体献金と見返りに、輸出還付や研究開発費名目で優遇措置を受けていたからです。結果、企業の内部留保は200兆円規模で積み増しされ、流動性を失った社会資本は経済の血栓と化しています。常識レベルの法人税徴収を行っていれば国民負担は無く、個人消費が圧迫され景気が失速することも、ひいては企業業績が悪化し、税収がこれほど枯渇することも無かったわけです。絶望的に軽薄かつ短視眼的な増税策です。
マスコミは執拗に増税キャンペーンで世論を煽っていますが、そもそも連中が本来支払うべき電波使用料の8割は携帯使用料として国民が負担しているわけです。テレビ各局は3兆円規模の売上を有しながら、電波使用料の支払い総額は40億円にも達しません。経営母体である新聞社ともども官公庁の御用メディアとしてプロパガンダを垂れ流す見返りに、只同然の電波使用料をもって総務省から便宜供与を受けているわけです。かくも報道と権力の相互依存は凄まじい腐敗臭を放ち、つまりメディアの本質とは統治ツールに過ぎないわけです。
総務省はすでに地デジがらみで約100社の特殊・公益法人を設立し、早々に天下りを始めていますが、推定年収は理事長で2000万円、理事で1500万円以上に達します。つまり、電波行政に投資した社会資本を合法的に着服しているわけです。震災と原発事故に見舞われる最中、国民は過酷な重税で苦しみ、既得権益者は法外な不労所得を貪るという、このシュールな二律背反性こそが我々の社会の醜い本質に他なりません。
小沢一郎の秘書三人が有罪となり、役人とマスコミは狂喜乱舞です。これにより既得権益を脅かす勢力の粛清におおよその目安がつき、特別会計、天下り、特殊法人、補助金、公務員の過剰給与、クロスメディア、記者クラブ、電波廉価使用、企業団体献金など腐敗利権の一掃が国民議論の俎上に上がることがなくなったわけです。いずれにしろ、今回の冤罪事件は、公権力と法曹官僚が一体であり、対抗勢力は抹殺されるという、体制が完全な人治国家であるという証左です。対抗勢力の粛清により、エスタブリッシュメントの支配力はさらに強化されることとなりました。
役人は旧来以上にお手盛りで高額給与を貪り、天下り枠を拡大し、退官後の不労所得を磐石とします。特殊・公益法人の運営原資である特別会計はさらに野放図となります。マスコミは電波の廉価使用と情報寡占を担保として安定経営を目論みます。米国は外為特別会計の自由度を絶対化し、米国債という空手形で日本国民の資産をさらに収奪します。財界は団体献金という合法収賄により費用対効果を鑑みながら効率的に政界工作を行います。
つまり、政官財米報が連衡する支配勢力の圧勝であり、’くびき’が完全に吹き飛んでしまったわけです。既得権益者へ傾斜される社会資本は、一般国民を犠牲とするすさまじい搾取の産物にもかかわらず、当事者は自覚もなく家畜のように飼いならされています。
この世の仕組みとは極めてシンプルです。高学歴上位者が官吏となり、次席者は大企業社員となります。制度は普遍的であり、社会資本を二者へ傾斜し、既得権益の録にあずかれない一般層は生涯を被搾取者として終わります。つまり、人間社会もまた、貪婪たるプレデターを頂点とする酷薄な食物連鎖の構図にあるわけです。
無軌道な原発行政を推進し数千万人の首都圏・東北在住者を被曝させるという殺戮的事故を引き起こした経済産業省の役人が高額の給与を支給されつつ安穏に過ごす中、僅か1万数千円の日給で熾烈に被曝しながら自らの生命を削り必死の復旧作業にあたる派遣労働者は健康保険すらも適用されず使い捨てにされて死ぬわけです。この国の身分格差は、もはや古代王朝と奴隷の関係性に等しく、我々は過剰すぎる不条理に慣れ親しみ、精神は緩慢に退行し、社会は崩壊の途上にあります。
http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-238.html
独りファシズム
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK119掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。