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小沢秘書3人に有罪判決!“剛腕”ついに絶体絶命
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110926/plt1109261609005-n1.htm
2011.09.26 夕刊フジ
民主党の小沢一郎元代表(69)の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正法違反罪に問われた元秘書3人の判決公判が26日午後、東京地裁で開かれた。登石郁朗裁判長は、衆院議員の石川知裕被告(38)に禁錮2年、執行猶予3年、大久保隆規被告(50)に禁錮3年、執行猶予5年、池田光智被告(34)に禁錮1年、執行猶予3年のともに有罪判決を言い渡した。陸山会の組織的犯罪が認定された。今回の有罪判決は、小沢氏自身の裁判に影響するだけでなく、小沢氏の政治力や求心力を著しく低下させることになりそうだ。
「おーっ」
裁判長が主文を読み上げると、傍聴席はざわめき、報道陣数人が本社への連絡などに走り出した。永田町の世代交代が大きく進む号砲にも聞こえた。
政権交代直前の政界を激震させた事件。3被告が、陸山会の土地購入費に充てられたとされる借入金4億円を2004年分収支報告書に、返済金4億円を07年分収支報告書に記入しなかった−などとされた。
検察側は、小沢氏の地元・胆沢ダム(岩手県奥州市)の下請け工事受注に絡み、小沢氏側が受け取った中堅ゼネコン「水谷建設」からの裏献金発覚を恐れ、虚偽記入をしたと指摘。「偽装工作」として土地購入と同時に小沢氏名義で受けた銀行融資のみを記載したと主張し、7月の論告で、石川被告に禁錮2年、大久保被告に禁錮3年6月、池田被告に禁錮1年をそれぞれ求刑した。
一方、石川被告は「報告書の『小澤一郎 4億円』は元代表からの借入金で、適切に記載した」と反論。大久保被告は報告書作成には一切関与していないとし、池田被告も虚偽記入の認識を争った。裏献金を5000万円ずつ受け取ったとされた石川、大久保両被告は受領自体を否定。いずれも無罪を主張した。
公判では、違法性の認識や「水谷建設」からの裏献金の有無、捜査段階で虚偽記載を大筋で認めた石川被告らの供述調書の信用性が争点となった。このうち、検察官調書の多くについては、「取り調べで心理的圧迫と利益誘導があった」として証拠採用されなかった。
一審とはいえ、元秘書に有罪判決が出たことで、共謀したとして強制起訴された小沢氏は道義的責任も含め、極めて厳しい立場に追い込まれた。26日から始まった衆院予算委員会でも、「政治とカネ」問題が再燃するのは必至だ。
政治評論家の浅川博忠氏は、過去に自民党の加藤紘一元幹事長(72)が秘書が脱税事件で有罪判決を受けた際、議員辞職に追い込まれた例を挙げ、「与野党から責め立てられ、党内での発言力、グループをまとめる力は瞬時に弱くなる。早期の党員資格停止解除はなくなり、復興増税に反対する議員も勢いを失うだろう。野田首相は党内融和を掲げているので、静観する可能性が高い。結果、小沢氏は自身の公判が終わるまで、蟄居(ちっきょ)することになる」と話した。
反小沢勢力の中には「これを機に離党勧告をすべきだ」(中堅議員)との強硬論もある。
小沢氏自身の裁判は10月6日に初公判。来年1月の通常国会前に被告人質問、4月下旬に判決が言い渡される見通し。小沢氏の長い冬は続く。
◇
石川議員らに有罪=「裏献金」受領を認定−元秘書3人の共謀成立・陸山会事件判決
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011092600329
2011/09/26-17:10 時事通信
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、虚偽記載罪に問われた元秘書3人の判決が26日、東京地裁であり、登石郁朗裁判長は衆院議員石川知裕被告(38)に禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)、元公設第1秘書大久保隆規被告(50)に禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年6月)、元私設秘書池田光智被告(34)に禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年)をそれぞれ言い渡した。元秘書側はいずれも全面無罪を主張していた。
判決は、中堅ゼネコン水谷建設からの1億円の裏献金の授受を認め、虚偽記載の動機になったと認定した。小沢元代表の政治責任が改めて問われそうだ。
土地取引をめぐる事件で登石裁判長は、小沢元代表から借り入れた土地購入代金の4億円を、石川被告が複数の口座に分散入金し、その後集約して組んだ定期預金を担保に銀行から融資を受けたことを「隠蔽(いんぺい)工作」と指摘。「4億円を隠すため、故意に虚偽記載したのは明らかだ」とした。
水谷建設からの裏献金については、「石川被告と大久保被告に5000万円ずつ渡した」とした同社元社長の証言は信用できると判断。動機を「4億円の原資を追及され、水谷建設からの資金が明るみに出ることを恐れたため」と、検察側の主張通りに認めた。
公判で地裁は、検察側が請求した供述調書の大半を不採用としていた。判決は、起訴内容の一部を除いて、3人の共謀が成立すると判断した。
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陸山会判決、小沢氏の責任「免れ得ぬ」の声
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110926-OYT1T00746.htm?from=main2
2011年9月26日15時49分 読売新聞
東京地裁は26日午後、検察と全面対決を続けてきた石川知裕衆院議員(38)ら元秘書3人に有罪を宣告した。
「陸山会事件」の摘発から約1年8か月。民主党議員らは、判決の日を様々な思いで迎えた。
「小沢さんの政治力に影響を与える大きな判決」と話すのは、生方幸夫衆院議員(63)。判決は、来月6日からの小沢元代表本人の公判に影響し、ひいては来年9月の党代表選への出馬も左右するとする生方氏は、「秘書も、小沢さん本人も刑事責任を問われている。議員として政治的責任は免れ得ない」と指摘した。
野田政権への影響を懸念する声も。26日午前、衆院予算委員会に出席した大西健介衆院議員(40)は、「(海江田氏支持で敗れた)党代表選以降、小沢さんの影響力は落ちている」とする一方、「党内がガタガタするのは望ましくない」と話した。
小沢元代表を支持してきた議員らは、判決が本人の公判に影響することに警戒感を強める。岡本英子衆院議員(47)は、「震災からの復興を考えるべき時に、(野党側が)事件をさらに追及してくるとすれば、どうかと思う」とけん制した。
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