http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/822.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51910940.html
「ジャーナリスト同盟通信」2011年9月26日 本澤二郎の「日本の風景」(838)から下記を転載投稿します。
=転載開始=
【見えてきた東芝・小泉連合】
インターネットはやはり大変な武器である。うまく利用すると、無知や未知から少しは遠ざかることが出来る。政治家で元総理大臣の小泉純一郎と東芝の深くて太い関係を、我が目の前のパソコンが教えてくれた。そこから東芝と小泉の利権政治も見えてきてしまったのだ。
政治記者の弱点は、政治家の背後の隠れたスポンサーの存在に概して無関心である。政治家同士の関係や権力闘争に興味を示しがちで、肝心要の金の流れにうとい。一面的な政治に満足してしまうのである。
両面、全体を知るには、政界と財界に精通する必要があるのだ。双方に金の流れ、秘事がまとわりついている。重要政策はそこから派生する。利権で結びついている場合が多い。腐敗だ。政治腐敗は、何もインドや中国・ロシアに限らない。日本やアメリカもそうなのだ。
ただ先進国と呼ばれる国の腐敗は、やり方が巧妙で上手なだけである。ビジネスは内外を問わず「腐敗で成立している」といっても過言ではないだろう。金額が大きいほど、その手口は秘匿されるため、権力闘争の取材に一喜一憂している政治記者にはわからない。
それは恐ろしい腐敗・犯罪行為そのものだから、普通の精神を有する人間は、政治家も経営者にもなれないのだろう。双方に悪徳という頭文字がつくことになる。大手を振って歩けない面々なのだ。
【米原発会社買収に小泉・ブレア・ブッシュ連合?】
どうして核兵器を生み出す原子炉メーカーの米ウェスチングハウス(WH)を、東芝は買収できたのか?この謎を解くと、その利権・腐敗の構造を分析出来るだろう。インターネットでも、さすがそこまでは回答してくれない。しかし、示唆に富んだ材料を提供してくれる。
WHは「73年以降、原発の受注はゼロ」という深刻な状態に追い込まれていたのだが、もしも、大金を有するアラブの石油王が「買いたい」といっても、アメリカ政府と議会が反対する。不可能なのだ。核兵器製造を可能にするからである。結局のところ、ワシントンは手放した。相手はワシントンが唯一信頼する同盟国のイギリスだ。英国政府が経営する核燃料会社のBNFLである。
要するに米英政府が事実上、管理するようなWHを買収するには民間の力では無理である。ブッシュとブレアに渡りを付ける必要があるからだ。BNFLが2005年に売却を表明すると、三菱やGE・日立連合が手を上げた。東芝も、である。本命は三菱だった。誰もそう信じていた。
恐らく3者は小泉に接近したと思われる。軍配は東芝が2006年2月に54億ドルという法外な値段で子会社化に成功、経済界を仰天させた。どうして東芝だったのか。筆者は小泉とブッシュ・ブレアに秘密の工作が存在したと見るのだが。9・11以降、この3人組はがっしりと手を握った。アフガン・イラク戦争にのめり込んだ戦場の同士である。小泉は平和憲法を踏みにじっての参戦を自衛隊に強要した。
3人はアフガン・イラク戦争の最高司令官として肩を組んだのである。日本でも同期の桜という格別の人脈が存在するが、3人ともが同期の桜となったのだ。戦争が3人を結びつけ、その中で東芝がWHを買収したものである。筆者の分析である。
三菱と日立は小泉に裏切られてしまったのであろう。両社は小泉抱き込みに失敗してしまったのだ。敗因は何だったのか。
【小泉は東芝・西室泰三の子分?】
小泉内閣で頭角を現した経済人というと、東芝の西室泰三だった。当時の資料をひも解けば一目瞭然だ。政府の審議会など西室が独占した。それは異様そのものだったが、多くの国民もジャーナリストも気付かなかった。筆者など経済界にうとい政治評論家ゆえに、その背後の利権・闇を暴くことなど出来なかった。
竹中平蔵と西室の黒い関係?など知る由もなかった。郵政民営化に突進する小泉政治の背後のメガバンク・ワシントンに気付いたものの、まさか東芝の西室までが郵政に手を伸ばしていることなどは?
小泉が西室の大学の後輩で、以前から深い利権関係にあることなど小泉事務所に、たまに出入りしていた筆者には不明だった。実際は小泉内閣誕生で一番喜んだのは東芝だったのだ。東芝の西室だった。
いうなれば、小泉内閣は東芝に乗っ取られた政権そのものだったと言えるだろう。小泉郵政改革反対派は知っていたのであろうが、当時は噂にも上らなかった。東芝戦略のしたたかさなのであろう。西室は政府の審議会などをいくつもこなしながら、最後は東証会長ポストをもらっている。政商というと、オリックスを思い出すが、東芝と比較すると、実は足元にも及ばない。
東芝の背後の強欲資本は三井住友ではないだろうか。
【君子豹変する元総理】
小泉内閣が原発促進に急発進したことも、東芝戦略と無関係ではないだろう。小泉も福島原発の大惨事に応分の責任を負ってしまったのだ。東芝と手を組んだ小泉政治の大失態と決めつけることも出来るだろう。
彼は東芝戦略に身をゆだねたことに、現在は大いに反省しているはずだ。その証拠に脱原発を言い出している。君子豹変である。原発派の中曽根や与謝野に比べると、ややまともなのだが、ならばWH子会社化の秘事を明かしてはどうか。
東芝政治を公開してみてはどうだろうか。対米従属という売国奴利権政治を猛省する必要があろう。東芝との関係を墓場まで持ち込むことは許されないだろう。これからは対米自立派が実権を握る時代がやってくるのだから。いずれ暴かれることになろう。
【原発ビジネスで自滅する東芝?】
東芝は自滅への道にはまり込んだとみたい。既に米テキサスの受注原発は、福島事件が影響してご破算になってしまった。アメリカはもはや原発をつくらない。シュールガス電力へと向かっている。スリーマイルと福島の教訓を学んでいるアメリカである。
山口県の上関原発も中止に追い込まれよう。昨日の上関町の町長選挙では、推進派の現職も事実上脱原発を公約して勝ったほどである。日本で新規原発は不可能だ。原子炉メーカーはなんとか野田・松下政経塾内閣を絡め取って、原発輸出に出口を見出そうと躍起だが、福島放射能を地球全体・人類が共有している。
言論の不自由な国での原発建設にしても、事は簡単ではない。そうした国では、むしろインターネットが世論をリードするからである。54億ドルの大金をはたいた東芝の悪徳ビジネスは、それゆえに崩壊への道を歩み始めている。もはや投資した大金が、他のビジネスの負荷となってしまっている。
株暴落の責任を原発派経営陣は負わされることになる。三井住友バンクも莫大な損失を被る。要は悪魔原発ビジネスによって、東芝は自滅するしかないだろう。WHの二の舞になるのだろう。
しかし、WHの買い手が出てくるだろうか。他の分野は細切れにして売却するのであろうか。人類と共存できない悪魔ビジネスが繁栄することなど、土台無理なのである。
小泉内閣で小躍りした西室に東芝は自滅するのであろう。西室こそ身内から責任を問われるかもしれない。既にネットには、東芝の内部告発が沢山書きこまれている。プルトニウム加工燃料使用の、福島東芝3号機の正体も暴かれるかもしれない。
企業もまた、人類に貢献することでのみ生き延びることが出来るのである。
2011年9月26日11時15分記
=転載終了=
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK119掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。