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増税案提示で紛糾必至 「体張って暴れる」民主税調
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110926/stt11092600590000-n1.htm
2011.9.26 00:55 産経新聞
野田佳彦首相が25日夜、東日本大震災の復興に向けた平成23年度第3次補正予算の政府・民主党案を早急に取りまとめ、野党と協議入りするよう指示したことを受け、民主党執行部は財源を賄うための臨時増税案の党内とりまとめを加速させる。26日には党税制調査会(会長・藤井裕久元財務相)の総会を開き、増税素案を提示し了承を求める構えだが、反増税派の反発は日増しに強まっており総会が紛糾するのは必至だ。(水内茂幸)
「議論は大事だが議論ばかりしていても仕方がないので…。そろそろまとめる時期に近づいている」
民主党の前原誠司政調会長は25日のフジテレビ番組「新報道2001」で苦しげな表情を浮かべながら、取りまとめに向けた決意を語った。
党税調は26日の総会で、所得税や法人税増税を柱に、個人住民税やたばこ税増税を検討する「藤井案」を示し、意見集約を図る予定だ。だが、震災不況とデフレのダブルパンチが日本経済を襲っている最中なだけに、党内では増税反対派が勢いを増している。
《『復興増税』が、26日にも強行決着される見通しとなりました。緊急事態ですので万難を排してご参加をお願いします》
民主党の「デフレ脱却議連」の宮崎岳志衆院議員は22日、増税反対の議員に対し、党税調総会の1時間前に開く増税反対集会への参加を求めるメールを一斉に送信した。集会で気勢を上げ、総会になだれ込もうというシナリオだ。
実際、これまでの総会でも「自民党も償還期間の長い国債発行を容認しており、増税を回避すべきだ」(若手)などとの反対論が噴出し続けてきた。
このため、増税案のとりまとめを急ぐ前原氏は同番組で、反対派懐柔策の一つとして平成24年度からの増税実施に慎重な考えを打ち出した。
自民党などは第3次補正予算について、復興財源確保策とセットで協議するよう求めている。党内の増税論議が決着しなければ、首相や前原氏が目指す10月中の3次補正予算案の国会提出にも黄信号がともりかねないからだ。
それだけに、26日の総会は執行部の調整能力が問われることになるが、反増税派には小沢一郎元代表に近い議員が多い。執行部が強引に議論を打ち切れば、沈静化している党内抗争が再燃するのは確実だ。
野田政権樹立の立役者である岡田克也前幹事長は25日、「デフレを脱却したら増税というのは、永遠に増税しないと言っているようなものだ」と反対派を強く牽制(けんせい)したが、小沢系議員はすでに戦闘モード全開だ。側近の一人はこう語る。
「徹底抗戦だ。民主党の精神を根本から否定するのが増税なんだ。体を張って暴れるぞ!」
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