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【名言か迷言か】「ノーサイド」宣言の首相、新たな対立に「キックオフ」?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110924/plc11092418010012-n1.htm
2011.9.24 18:00 産経新聞
長くくすぶり続けてきた反小沢対親小沢の党内抗争にピリオドを打とうと、「党内融和」を掲げた野田佳彦首相。党役員人事で小沢一郎元代表を支持するグループの若手なども大量に起用。機嫌を良くしたのか、小沢系も今はなりを潜めている。
ところが、こんどは新たな党内抗争が持ち上がり始めた。「増税派対反増税派」の戦いだ。
先週から始まった党税制調査会(藤井裕久会長)の会合では、「デフレ下の増税は景気を悪化させるだけ」と、デフレ脱却を目指す議員らから、反発が相次ぎ、まともな議論になっていない。
東日本大震災の本格的復興に向けた平成23年度第3次補正予算案では、その財源として復興国債を発行する。政府はその償還財源として、所得税や法人税の増税を導入する方針だ。
ぶっちゃけていうと、復興にお金がかかるので、借金をします。借金を返さないといけないので、税金を増やしてまかないたい、ということだ。それも、通常の建設国債なら60年かけて返済すればいいが、「次の世代にツケを残さない」、借金を増やしたくないとの理由で10年程度で借金を返そうとするから、大規模な増税が必要となるというわけだ。
もちろん、税金だけ、というわけにはいかないのは政府も承知していて、日本たばこ産業(JT)や東京地下鉄(東京メトロ)の政府保有株を売却して、財源に充てる予定。
で、増税反対派はというと、こうした税外収入ですべて賄えば増税しなくていい、と主張する。
21日の党税調の総会では、「そもそも増税の議論をしていることが信じられない」(川内博史衆院議員)や「所得税や住民税の増税には反対。税外収入だけでやろうという選択肢はないのか」(宮崎岳志衆院議員)といった意見が相次いだ。
そもそも、復興増税は、党代表選最大の争点だった。首相は増税路線を強調したが、決選投票を戦った海江田万里元経済産業相ら残り4人の候補は増税に慎重な態度を表明。早期増税に慎重な小沢一郎元代表に近い勢力は海江田氏支持に回り、党内を二分した。党内の「中間派」と呼ばれる勢力にも増税には慎重な意見が多い。
「財務省の組織内候補」と揶揄され、財政規律を重視する増税推進派の首相が代表選の1回目の投票で獲得した票は100票余りだ。逆に言えば、党内の4分の3は、増税に反対だった、というわけ。ただ、決選投票で、首相が勝てたのは、小沢氏が支持した海江田氏を代表にしたくない、という気持ちが強く働いただけだろう。
逆に言えば、首相に対する4分の3の不満分子を潜在的に党内に抱えているのだ。「首相は党代表選の最初の投票で、全体の4分の1しか得票できなかったことを忘れてはいけない。火種は残った」と指摘する声もある。
党代表線で「ノーサイド」を宣言した首相だが、新たな党内抗争を「キックオフ」してしまったかもしれない。
◇…先週の永田町語録…◇
(20日)
▽忘れたころに
野田佳彦首相 忘れたころにやってくるのは天災だけではない。新型インフルエンザなども備えをしっかりしなければいけない。(新型インフルエンザ対策閣僚会議で)
▽正心誠意?
脇雅史自民党参院国対委員長 今週3日間を精いっぱい活用し(各委員会で)所信質疑をしてほしいが民主党国対が拒否している。審議に応じないのはどこが首相の言う「正心誠意」なのか全く理解できない。(国会審議について記者会見で)
(21日)
▽蔵の鍵
亀井静香国民新党代表 財源はいくらでもある。財務省は財源を蔵の中にしまっている。倉庫番がいても野田佳彦首相が蔵の鍵を持っている。首相が鍵を開ければ済む話。簡単なことだ。(復興財源に関し議員総会で)
▽新たな問題
武部勤自民党元幹事長 衆院予算委員会の質疑が始まり議会の場に出てくれば、必ず誰かが失敗したり、新たな問題が露出したりする。そうすればドジョウ内閣は危なくなる。(記者団に)
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