http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/761.html
Tweet |
http://okadome.cocolog-nifty.com/blog/
【野田政権は日本支配層の体制の意向を体現しているだけに、メデイアも基本は応援体制になるはずだ。という事は、当分は可もなし不可もなしで、長期政権を生き延びるかもしれない。ホントはこれがソフトファシズムの遂行でもっとも怖いのだが・・・
(岡留安則の「東京ー沖縄ーアジア」幻視行日記) 】
2011.09.24 02:28
■9月某日 野田新総理が外交デビューした。ニューヨークの国連本部で演説し、オバマ大統領とも会談した。個性に乏しい人物だけに印象も薄い感じだったが、内容をよく検証すると、野田新内閣が危険な方向性に向かっていることがわかる。
特に、原発に関しては「原子炉を年内に冷温停止する」「事故のすべてを迅速かつ正確に国際社会に開示する」と官僚作成の作文を読み上げた後、「日本の原発の安全性を世界最高水準に高める」と発言し、原発じたいの輸出計画も続ける方針も宣言した。
脱原発ではなく、原発推進の宣言である。菅前総理が辞めろ!コールの凄まじさに逆切れして開き直りで再生エネルギー法案とかなり厳しい脱原発路線の方向付けを打ち出したことで、危機感を持った「原発利益共同体」側の抵抗勢力のき返しが野田内閣の背後でさっそく蠢き始めたみるべきだろう。
筆者が予想した通りの展開である。菅総理が辞任直前まで、脱原発で解散総選挙に踏み切るのではないかとの見方が広がった。メディアは追い込まれた菅総理の最後の悪あがきのように報道していた。脱原発は、震災後の日本のコンセンサスだし、自民党ですら反対しないので争点にもならない、との論調も多かった。総選挙阻止の世論作りである。
しかし、筆者は、もはや先のない民主党としては、脱原発の解散総選挙で原発という国策の是非を一か八かで民意で問うのも一案ではないかと書いてきた。善は急げ、福島原発の恐怖が消えないうちにである。それは、脱原発路線をいくら打ち出しても、原発依存体制は確実に維持されると見たからだ。「原発利益共同体」が既得権益を簡単に手放すはずがないし、背後にいる原発推進の米国だって最後は総力をあげて脱原発を阻止してくると読んだからだ。
案の上、財界や財務官僚に迎合的な野田総理は、仙谷政調会長代理を中心とした原発推進派の説得を受けて、脱原発からの転換に切り替えたのが国連での演説だった。野田総理が「日米関係が基軸」という米国すり寄り作戦にもかかわらず、日米合意=辺野古新基地建設の推進やTPP参加を強く促したりして、米国側はあくまでも強気一辺倒だった。野田政権は、鳩山、菅という二人の民主党総理よりも組しやすい親米派の総理と見たはずだ。
野田内閣で政調会長を続ける前原氏は、ウィキリークスでも暴露されたように、米国の走狗でしかないことはもはや自明だし、それをサポートする仙谷も負けてはいない。前原はワシントンでの講演で武器輸出三原則の見直しや自衛隊PKO参加における武器使用の緩和までぶち上げた。玄葉光一郎外相も野田大臣の訪米前に、クリントン国務長官に日米合意の推進を沖縄抜きで約束した。「防衛問題はシロウ」トと公言している小沢派に近い一川保夫防衛大臣もすでに防衛官僚グループに洗脳されていることはほぼ間違いない。
野田内閣の大震災や原発処理、復興資金に名を借りた増税路線という内政問題も問題だらけだが、防衛・外交においてもこれまでの官僚主導はむしろ強くなるだろう。つまり、野田政権には政権交代のの意義に関しては何も期待できないどころか、逆に巧妙な形で悪くなる方向性と見た方が正解だろう。ただ、野田政権は日本支配層の体制の意向を体現しているだけに、メデイアも基本は応援体制になるはずだ。という事は、当分は可もなし不可もなしで、長期政権を生き延びるかもしれない。ホントはこれがソフトファシズムの遂行でもっとも怖いのだが。
沖縄でいろんな来客と会った、一番びっくりしたのは北九州の八幡に住む直木賞作家の佐木隆三氏と高嶺琉球報報前社長や新潮社のノンフィクシヨン編集者グループだ。佐木さんとは新宿ゴールデン街の時代からの付き合いで、連載もやってもらったことがある。突然だったが、ホントに久しぶりの再会だった。懐かしかった。共同通信の社会部敏腕記者・I氏、噂の真相も元タッツフのM君、ノンフィクションライター藤井誠二、沖縄タイムスのスタッフ、QABの謝花報道部長などとも再会した。沖縄にいるからこそ、会えるという人脈もうれしい限りだ。ま、他には複数の政治家もいたが。ま、人脈を大事にする筆者的にはありがたいことである。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK119掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。