http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/759.html
Tweet |
【陸山会公判】「4億円隠し」どう判断、26日判決
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110924/trl11092409410000-n1.htm
2011.9.24 09:38 産経新聞
■虚偽記載 一貫して無罪主張
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員、石川知裕被告(38)ら元秘書3人の判決公判が26日午後1時半、東京地裁(登石郁朗裁判長)で開かれる。3人は一貫して「虚偽記載の事実が存在しない」と無罪を主張。「小沢氏から提供された4億円を隠すために虚偽記載を行った」と指摘する検察側と全面対決したまま、判決を迎えることになった。10月6日に初公判を控えた小沢氏の裁判の行方も占うことになりそうだ。
3人は、陸山会の土地購入費に充てられたとされる借入金4億円を平成16年分政治資金収支報告書に、返済金4億円を19年分収支報告書に記入しなかったなどとして逮捕、起訴された。
検察側は「小沢事務所の収入実態を世間から覆い隠した事件。政治への不信感を蔓延(まんえん)させた」として、石川被告に禁錮2年、元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)に禁錮3年6月、元私設秘書、池田光智被告(34)に禁錮1年を求刑している。
公判では、違法性の認識や、中堅ゼネコン「水谷建設」からの裏献金の有無などが争点となった。
公共工事の下請け受注の謝礼として、水谷建設から小沢氏側に計1億円の現金が渡っていたことを背景に「小沢氏からの4億円は公にできない金で、原資が取りざたされるのを避けようとした」と虚偽記載の動機を指摘した検察側の構図に対し、弁護側は故意の虚偽記載を否定。裏献金についても「事実無根」と主張している。
捜査段階で大筋で虚偽記載を認めた石川被告の供述調書を含む検察側申請の調書の任意性も争われたが、東京地裁は6月、東京地検特捜部の取り調べに「威迫と利益誘導があった」として大部分について任意性を否定し、不採用とした。
陸山会資金の流れ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/photos/110924/trl11092409410000-p1.htm
◇
【陸山会公判】重要調書不採用、衝撃の検察 客観証拠で勝負
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110924/trl11092409440001-n1.htm
2011.9.24 09:41 産経新聞
立証の柱だった供述調書が証拠採用されなかった陸山会事件。検察庁内部では「ここまでの不採用は特捜部初」と衝撃が走り、論告も修正を余儀なくされた。「無罪」の可能性も指摘されるが、それでも検察幹部は「客観的証拠で有罪は立証されている」などと強気の姿勢を崩していない。
「威圧的な取り調べや利益誘導があった」
東京地裁は6月30日、検察側が証拠申請した調書計38通のうち、石川知裕、池田光智両被告分の計11通について、取り調べの任意性を否定して不採用を決定。政治資金収支報告書の虚偽記載について大久保隆規被告や小沢一郎氏に報告し、了承を得たとする調書も含まれていた。
特に大久保被告と石川被告らとの共謀関係を示すのは供述だけで、検察側は窮地に立たされた。7月20日の論告は「推認される」などの遠回しな表現を多用せざるを得ない内容となり、弁護側からは「少なくとも大久保被告は無罪」との声も上がった。
ただ、検察幹部は「調書の採否は関係ない。客観事実だけで立証ができる」と自信をのぞかせる。大久保被告についても西松事件の調べの中で、収支報告書作成について「報告を受けた」などと話したことから、検察幹部は「『知らなかった』は通じない」とする。
大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件以降、逆風にさらされる検察庁。
別の検察幹部は「重要な調書が不採用となったことは、裁判所の検察調書への姿勢が一変したことを意味する。今回の判決は今後の検察捜査を占うものにもなるだろう」と分析している。
検察官調書の供述
http://sankei.jp.msn.com/affairs/photos/110924/trl11092409440001-p1.htm
◇
【陸山会公判】小沢氏の「前哨戦」検察VS弁護側白熱 「受け取ってない」「特捜部怖い組織」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110924/trl11092409460002-n1.htm
2011.9.24 09:44 産経新聞
17回に及んだ公判には、取り調べを担当した検察官や石川知裕被告らに裏献金を提供したとされる水谷建設関係者などが証人として出廷し、取調室での会話や現金受け渡しの場面を生々しく再現した。元秘書らとの共謀で強制起訴された小沢一郎氏の公判の前哨戦としての意味合いも強いだけに、共に一歩も引けない検察、弁護側は白熱したやり取りを展開。被告や証人の言葉から公判を振り返る。
◇
「検察庁で水谷建設から5千万円受け取ったと追及されたが、そのような事実は断じてない」
初公判の罪状認否で、石川被告ら元秘書3人は次々と無罪を主張。虚偽記載の動機は「裏献金が露見するのを避けるためだった」との構図を描く検察側に、徹底抗戦の構えを示した。
「早く認めないと、ここ(特捜部)は恐ろしい組織なんだから、何するか分からないんだぞ、って諭してくれたことあったじゃないですか」「うんうん」
石川被告は、保釈後に受けた任意の再聴取をひそかに録音。弁護側は録音内容を書き起こした書面を証拠提出し、法廷で石川被告の問いと、取り調べた検察官の返答を読み上げた。東京地裁はこの書面を重視し、「威迫と利益誘導を織り交ぜていた」と捜査段階の供述調書の任意性を否定、多くを不採用とした。
「石川被告は、自分の支援者から計1500万円の賄賂を受け取っていたと供述した」
逮捕後の取り調べを行った検察官は、石川被告が水谷建設からの献金を否定する一方、別の現金受領を自ら明かしたと証言。「怒鳴ったりしていない」と脅迫的な取り調べは否定した。
「業者が決まった後、5千万円ずつ頂きたいといわれ、了承した」
水谷建設元社長は大久保隆規被告に工事受注の見返りで計1億円を要求されたと証言。10億円程度の粗利を見込んでおり「採算が取れると思った」と述べた。
「この紙袋をお渡しください、と極力目立たぬようにスライドさせた」
元社長は東京・赤坂のホテルに大久保被告の代理人として現れた石川被告に、現金の入った紙袋を渡した状況を生々しく説明した。
「私が手配した」
水谷建設の元会長も出廷。平成16年10月に現金5千万円を用意するよう指示したことは認めたが、「本当に(小沢氏側に)渡ったかは分からない」とも述べた。
「検事は『今は作家の時間だから。司馬遼太郎みたいなもんだよね』と言っていた」
大久保被告は、後に大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で証拠隠滅罪に問われ、有罪が確定した前田恒彦元検事の取り調べの様子を、身ぶりを交えて再現。前田元検事に事実と異なる調書を「作文」されたと主張した。
◇
【陸山会公判】“全ての始まり”西松事件、ダミー団体の認識争点
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110924/trl11092409480003-n1.htm
2011.9.24 09:47 産経新聞
元秘書3人の中で、最も重い禁錮3年6月を求刑された大久保隆規被告は、併せて審理が行われている西松建設の違法献金事件についても無罪を主張している。陸山会事件の端緒になったといえる事件だけに、判断が注目される。
西松事件では、陸山会と小沢一郎氏が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」が平成15〜18年に西松建設から3500万円の企業献金を受けながら、政治資金収支報告書に同社OBが設立したダミーの政治団体からの献金と虚偽記載したとされる。
政治資金規正法違反容疑での大久保被告の逮捕に伴い、東京地検特捜部は小沢氏の東京・赤坂の事務所を家宅捜索。この際に見つかった資料などから、陸山会の土地購入をめぐる虚偽記載疑惑が浮上した。
公判で最大の争点となっているのは、ダミー団体に対する認識だ。
検察側は、大久保被告が自ら交渉して献金を受けており「団体は名義上の存在にすぎず、西松側からの献金と認識していた」と指摘。これに対して大久保被告は「西松からの献金だとは思っていなかった」と主張している。
この事件をめぐっては、西松建設元社長も同法違反罪に問われ、禁錮1年4月、執行猶予3年の有罪判決が確定している。
◇
【陸山会公判】裏献金認定ならダメージ 前首相の献金問題にも通じる判断に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110924/trl11092409510004-n1.htm
2011.9.24 09:49 産経新聞
■東京大・谷口将紀教授(政治学)の話
収支報告書の虚偽記載について、小沢一郎氏の共謀の「芽」が残るかどうか注目している。大久保、石川の両元秘書の共謀が認定されれば、小沢氏も安閑としていられないだろう。大久保元秘書が有罪と判断されない場合にも、それが「シロ」なのか「クロといえないグレー」なのか。判決文の書きぶり次第で、小沢氏の公判に影響を与える。
水谷建設からの1億円の裏献金提供は起訴内容に含まれないが、「危ないカネ」の存在が認められれば、小沢氏の政治的ダメージはより大きいといえるだろう。
また、政治資金規正法に明記されていない法運用について、司法判断が初めて示される部分があり、今後の指針となる。陸山会が小沢氏から受けた4億円は「借入金」なのか「預かり金」なのか。この線引きは、菅直人前首相の「市民の党」献金問題にも通じる。
西松建設の違法献金事件では、外国人の個人献金問題と同様に、献金を受ける側が相手方の素性などを確認しなければならない、と判断されるのか。企業系政治団体の献金の任意性、強制性についても言及され、団体献金の「萎縮効果」を生む可能性がある。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK119掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。