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政治が退屈な秋分の日だ ドジョウでデッドロック 少子高齢化に一言
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2011年09月24日 世相を斬る あいば達也
迷走台風15号が去ると、日本列島は正真正銘、夏から秋に様変わりした。朝晩は火の気が欲しいほどである。昨日は二人の小金持ちから電話が入り、「日本の銀行は大丈夫だろうか?シティーバンクも危ないそうじゃないか?みずほが一番臭いかね?宝くじも売れなくなったらしいしな〜」間延びした口調だったが、おそらく彼等は本気で心配しているのだろう。
一定の年齢に達し、高度成長期を生き、豊かな老後を過ごす彼等にも悩みはある。50代の我々や、それ以降の日本人の年金生活に比べれば「フザケルナ!」と一喝したくなるのだが、温厚な筆者は口汚い言葉を彼等に発することはない。ただ彼等はペイオフを心配するほど、小金を蓄えている事だけは事実だ。団塊世代より前の世代の多くは、年功序列と既得権に守られ、すこぶる生甲斐のあるサラリーマン生活を過ごした人種が多い。今の日本の悩みなどから比べると隔世の感がある。
彼等は意外と素直なところがあり(多分、切磋琢磨、リストラクチャリングを知らない世代である)周りの空気を読むこと、これこそが出世街道から外れない唯一のツールと信じて疑わず、現世を何事もなく生きている。素晴らしき人生だ。これで医療の進歩で平均寿命が90歳を越えたら、もう多くの人が大往生を遂げることになりそうだ。
彼らには、一定の金銭的余裕があるので、福島・茨城・宮城・栃木・千葉産の食物以外を手に入れる能力がある。現にそのようにしているらしい。小出氏が主張する「年寄りが福島の食物を引き受ける」なんて聞く気もないようだ。(笑) 結局、2百万、3百万とペイオフからはみ出した分を現金で引き出し、家に保管しているようだが、筆者は「そりゃ危ない、自然エネルギーに熱心な城南信用にでも預けたら」とアドバイスしておいたが、多分彼等は、1000万以内におさまる他の銀行口座に預けるに違いない。
その上、彼等は中国産も危ないと思っているし、米国産の牛肉など食べる気もしないそうである。 「食べるモノなくなるんじゃないの?」と筆者が皮肉を言っても平気の平左だ。「当面は四国九州モノが主体だ。あっちの原発がドカン!これが最悪だね。アイバ君も食べ物には注意した方が良いぞ。政府の云う事は信じてはイカン。ありゃ殆ど嘘っぱちだよ、ハハハ」本当、わが世の春である。
“くたばれ糞爺”だが、筆者は礼儀正しく、携帯を切った。正直、筆者は大好物のレンコンを食すかどうかで迷っている。スーパーを覗いてみると、茨城産レンコンが山のように積まれている。多分売れていない?九州産などは東京のマーケットにはあまり出ていないようだ。
彼らの多くは、子供時代に粗食に耐え、ジャンクフーズの悪食もないので、結果的に長生きの素地がある。栄養過多にもならず、栄養失調にもなっていない。挙句に無料で健康診断を受け、チョットした肉体の異変でクリニックを訪れる。平均寿命90歳、100歳も夢ではないのだろう。少子高齢化社会で、この問題は国家の存立上大きな悩みだ。
たしかにこの様な実態を見せつけられると、財務省の財政再建に与したくなる気持ちも判らんではない。しかし、この世代間の人口のアンバランスを放置してきたのは戦後の行政であり、ここ15年急に叫んでもあとの祭りだ。少子高齢化対策の社会保障制度維持を本気で考えたら、消費税は30%を下ることはないだろう。どこかで役人は手抜きをするに違いない。(笑)
子供手当の政策理念が少子化の是正であるのなら、何はなくとも、“産めよ増やせよ”の国家体制が必要なのだ。 ただ、“産めよ増やせよ”のツケを核家族の中に持ち込む発想はいただけない。女性を生む機械などと言った政治家がいたが、産む機械ではなく、産む権利を提唱すべきなのだろう。どのような状況でも、子供を産んでくれた女性に個人的負担が掛からない制度設計が必要なのだろう。
この辺は小沢一郎と筆者の考えには隔たりがありそうだ。少子化だけが問題なのなら、日本国籍を有する女性が産んでくれた子供は国家が面倒みる腹まで括るべきだろう。面倒を女性に押しつけても、事は解決しないに違いない。 家族制度の崩壊だと云う異論が出そうだが、少子化が問題なら、それも一つの選択だ。
不倫の結果、この世に生を得た子供も、国家にとって次世代を担う子供である事に変わりはない。まぁ現在の民主主義世界では、これを主張する政治家など泡沫候補になるので、実現性はゼロなのだが、理屈上はそう云う考えもある。 結局、少子高齢化の悩みは、実は高齢者が長生きする事なのだが、これに市場原理主義は、大いに貢献するだろう。
TPPの参加から、医療の地域崩壊や混合診療の普及と外資の参入で、金持ち医療を受ければ長生き、健康保険医療は適当にの時代が到来するなら、平均寿命はみるみる下がるに違いない。平均寿命健全化計画が、TPPによって実現。あっという間に、平均寿命70歳時代が訪れるのかもしれない。丁度筆者が70歳になろうとする頃か?野田君頼むよ、もう少し先延ばしして貰えんかね(笑)
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