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松下政経塾によって支配された野田政権が発足し、いち早くワシントンのご主人に告げ口のために駆けつけた前原に続いて、どじょうを自任する野田首相が恒例のワシントンへの参勤交代に出かけておべっかを使っている。だが、松下財閥がとんでもない野望を持って育てたのが、松下政経塾で洗脳して政界に送り出した極右政治家たちであることを指摘して、政治評論家の本沢二郎は次のように言っている。
<貼りつけ>
日本はアメリカの属国どころか属領でしかない。
• http://blogs.yahoo.co.jp/mvbzx0147/29365240.html
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「ジャーナリスト同盟」通信
本澤二郎の「日本の風景」(864)
<藤原肇氏と初対談> 右顧左眄しないジャーナリストに興味を持つ不思議な人物が現れた。月刊誌「財界にっぽん」によく登場する藤原肇氏という。同誌の川口社長からの誘いを受け て、本日、その不思議な人物と対談を行った。時あたかも松下政経塾政権が発足寸前だ。財閥丸抱えの政治集団が、戦前戦後を通じて初めて権力を掌握した。そ んな財閥政権を松下・パナソニック広告で潤うマスコミが、目下大宣伝をしている。お笑いの世界のようだが、民意を反映することなど考えられない政権だか ら、ここはしっかりと監視を強めることが重要であろう。
このことに彼、藤原氏も同意見というものだから、喜んで対談に応じた。改めて同氏がフランスに留学、その足で米国に渡り、石油の採掘で成功したらしいことがわかった。欧米の文化を背景にして、祖国・日本を見聞してきた国際派の、現在はフリーランスという。
虎穴に入らずんば虎児を得ず、という諺を実践してきた幸運な人物である。ワシントンやCIA、シンクタンクや大学の研究機関などに詳しい。そこで学びコントロールされている日本の政界・経済界・学界の要人らの所業に詳しいのに、今回は対談を通じて理解出来た。
そういえば、日本にはアメリカ研究の機関さえもない。アメリカ通は一人もいない日本である。藤原氏によると、日本はアメリカの属国どころか属領でしかない、というのである。頷くほかなかった。
<ファシズム研究の第一人者> 欧米事情に詳しい人物ほど、ファシズム事情に詳しいし、警戒を怠らないものである。ヒトラーの再来に対して欧米の為政者・研究者は、今も警戒している。極右の動向に敏感だ。ファシズム研究は、東洋に比べると、はるかに進んでいる。
藤原氏には、そうした価値観・視点で日本政治を捉える能力があるようだ。筆者は過去の教訓として、日中友好・アジアの平和と安定を求めてペンを握ってきている。平和憲法9条への熱い思いは人後に落ちない。
リベラル・平和軍縮は宇都宮徳馬譲りである。これは一貫してブレない。したがって、日本の改憲軍拡勢力・極右の動向に重大な関心と監視をしてきている。二度と同じ愚を繰り返させないとの信念が、こうしてペンを走らせている原動力といっていい。
不幸にして日本マスコミは右傾化してしまい、改憲軍拡派に呑み込まれつつある。産経・日経・読売に、毎日や朝日までが追随する時代である。公共放送のNHKも狂ってしまっている。
日本沈没目前である。藤原氏も祖国の危機、そこに跋扈するファシズム・ファシストの動向が気になって仕方ない。恐らく、こうした背景と事情が今日の対談になったのであろう。
<松下政経塾内閣にSOS> 彼は松下政経塾について、ワシントンやアジアから分析していたのである。その上で警戒警報を発した。政経塾生が送り込まれるワシントンの研究機関がどういうところかを、正確に掌握していた。
彼らが台湾ロビーであることも承知していた。彼らの特異な政治思想を筆者同様に理解していた。松下財閥お抱えの政権にSOSを発していた。自立する日本と逆行する日本属領政権であることを、筆者に縷々説明してくれた。
彼は筆者が指摘した「つくる会」の歴史教科書に異様な接近をする政経塾に、重大な関心を寄せた。そこにファシズムの再来を感じ取っていた。
<京セラ稲盛の意外な素顔> 京セラの稲盛というと、民主党のスポンサーで知られている。しかし、国際派のフリーランスは、稲盛と政経塾、その先のワシントンの情報機関との密接な関係を暴露した。
不勉強な筆者にとって、それは驚きだった。松下幸之助と稲盛の関係は、なんとなく承知していたが、その先のワシントンへの布石を全く知らなかった。こうした日本の政財界の所業は、東京からではなかなか見えない。
ワシントン・アメリカの大学・シンクタ ンクを知悉することが重要なのだ。教えられることばかりだった。朝日新聞のFと小泉内閣の竹中の仲、CIAとのからみなども藤原氏は、いとも簡単に立証し てみせた。こうした日本とアメリカの関係が、アメリカ人に尊敬されない、馬鹿にされている日本なのだ、とも彼は断じた。
<政経のホモ人脈> 筆者にとっては、途方もないような分析も紹介した。政財界にはびこるホモ人脈についての同氏の指摘である。正直なところ、ホモについて詳しくない。知らないと言っていいだろう。しかし、欧米ではこの研究も盛んなようだ。
日本の政財界人脈にもこれが横行しているという。別に構わないことではないか。それでいてなぜホモ人脈なのか。「秘密を守れる。女性は秘密を守れない」という不文律があるという。この説明で多少、納得した。
欧米、とりわけワシントンや米大学の研究機関・シンクタンクに首を突っ込んだ日本の政財官界の、日本での行動はけだし注目すべきことらしい。藤原氏は近著「生命知の殿堂」(ヒカルランド)など多数の書物で紹介していることを明らかにした。
2011年9月1日21時40分記
政経塾のホモ人脈というのは気になる話だから、本澤記者が紹介している『生命知の殿堂』という本を手に入れて読んでみたら、副題に『現代医学と日本政治の病理を抉る』とある通りで、自民党支配の崩壊に続いて誕生した民主党政権が、いかに無能であったかについて詳しく分析してあった。
<貼りつけ>
情報誌「ストレイ・ドッグ」番外編
http://straydog.way-nifty.com/bangaihen/2011/07/post-8d99.html
2011年8月23日 (火)
<書評>「生命知の殿堂 現代医学と日本政治の病理を抉る!」(ヒカルランド、2200円税別)
著者の藤原肇氏は、地質学を専門とする理学博士だが、多国籍石油会社に勤務した後、世界各地でコンサルタントとして活躍した経歴をもつ。これまでに石油問題、国際政治論、日本論、さらには医学、生命論に関して数十冊の著作を発行してきた方だ。
その著者が、がんを患い、アメリカで手術した。それを契機に、「地球を患者として扱ってきた私だが、ガイアの健康診断と生体異常を見る視点で、人間や社会の健康と生理異常を観察すれば、どんな解釈と診断が生まれるか」(まえがき)と着想して書かれたのが本書である。
著者のいう“生命知”の視点から見ると、日米の医療(近代医学)の問題点や、がんに対する考え方の間違いが浮かび上がってくる。
著者はがんについてこう述べる。がんは、とりわけ高齢者にとっては「撲滅の対象ではなく共存の相手」。「『がん』の腫瘍が原因で命が奪われるケースよりは、抗ガン剤や化学療法の副作用をはじめ、免疫力の衰えで『日和見感染』で死亡するケースの方が、はるかに多い」と。
手術後、日本に帰国した著者は、政情不安の日本の病理を「輪環思考」で読み解き、「ゾンビ政治の病理に対しての防疫処理」を考える。ここでは政治評論家の 顔である。著者に言わせれば菅首相は、「トロイの木馬として民主党に送り込まれた、松下政経塾で奴隷思想を刷り込まれ、隠れネオコンの悪臭を周囲に撒き散 らす、買弁政治家たち」に囲まれている。菅首相自身も「セロトニン神経に異常を持つ政治家であり、指導性とは程遠い出世主義者である」と辛辣に評価され る。また福島第一原発の事故についても、「中曽根首相が全力をあげて推進した、核武装のための原子力発電政策により、日本列島を生き地獄にしたものであ り、3.11地震の悲劇は『中曽根大震災』と呼ぶべきものだ」と喝破する。
著者のような、環境と人間生活を侵害する「政治」に大胆にメスを入れるドクターが、今こそ求められているだろう。
2011年8月23日 (火) 書評 |
それだけで終わらなくて石井紘基議員の暗殺について、実に詳細な報告が山のようにあるだけでなく、小泉政治を批判した新聞記者が何人も殺されていて、日本はロシア並みの暗黒世界が支配しているし、菅内閣の正体が隠れ中曽根内閣だったという指摘もあり、腰帯に書いてあるように興奮して眠れなくなる体験をしてしまった。そこで調べたらこの著者は自公体制を潰す原因を作った、アメリカを舞台に世界で活躍している『さらば暴政』の著者の著者として、その名を知られた国際ジャーナリストの藤原肇だったから、「成程さもありなん」と思わざるを得なかったのである。
『噂の真相』の辣腕記者として鳴らした山岡俊介は、森喜朗が売春防止法で警視庁に逮捕された大スクープをしたことで有名だが、山岡記者はこの藤原記者の熱烈な読者らしく、『さらば暴政』についての書評もしている。
<貼りつけ>
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2009/08/post-b9e7.html
<書籍紹介>『「さらば、暴政」自民党政権ー負の系譜』(藤原肇。清流出版)
2000年5月に小渕首相が急死して以降、森→小泉→安倍→福田→麻生と、国民の意思とは何ら関係なく、わが国リーダーが自民党内で、世襲代議士を中心 にたらい回しされたのは周知の通り。その失政による亡国現象の段階は、それまで4段階中の2の「愚行」だったところ、この間に、3の「覇権欲」も飛び越 し、いまや最悪の「暴政」段階にまで突入していると筆者は分析する。そして、戦前の「大学は出たけど」「農家の娘売り」の現代版、「ニート」や「フリー ター」が蔓延のなか、放浪の自由に続き、あの時代同様、軍隊に収容される時代が来ようとしていると警鐘を鳴らす。この間、小泉や安倍といった個別かつ部分 的な政治状況を批判する本は数あれど、本書のように、今日の政治状況を、わが国、まして世界的な歴史(戦前のファシズム台頭時など)との類似性を比較し、 論評するものは皆無と言っていい。フランスで理学博士号を取り、その後、世界を動かす「石油」の仕事に米国において長く関わり、40代初めにして、世界の 動向に危機感を抱き、以降、国際コメンテーターとして活動している藤原肇氏(71。米国資本主義の崩壊を見届けて以降は、台湾在住)だからこそできる仕事 だろう。
2009年8月9日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ
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