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ドンドン代えろこの国の首相 民主主義というバクチ政治の知恵
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2011/9/22 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
ダメなヤツはダメなのだ
首相はどんどん入れ替えろと言うと、それじゃあ政治が安定しない、海外に笑われると説く識者が多い。「サミットのたびに日本だけ首相が違う。コロコロ代わって恥ずかしい」なんてテレビのコメンテーターが訳知り顔で語ると、見ている視聴者はうなずいている。
先日も毎日新聞のコラムに、「首相交代のたびに言っていることだが、短命政権は国力を低下させ、それこそ“国家の信用”を落とす。野田首相の猛進に期待したい」という一文が載っていた。
たぶん、世論調査をすれば9割が「そうだ」と支持するだろう。「首相をしょっちゅう代えるのは悪いこと」と国民は信じ込まされているのだが、そんなことはない。迷信の類いだ。要は、政治の中身次第である。ダメな政治は早く取り換えるしかない。ダメな政治を長続きさせることが最悪最低なのだ。
「そのいい例が、小泉政権5年間ですよ。あれが日本衰退のターニングポイントになった」と語るのは経済アナリストの菊池英博氏だ。
「小泉政治とは、一言でいえば、ブッシュ米国の植民地化政治です。米国は“構造改革”という名で小泉政権に緊縮財政を求め、デフレ政策をやらせ、日本国内でカネを使わせないようにして、余った日本の富を全部吸い上げてしまった。01年から08年の間に、公共投資や地方交付税交付金のカットなどで浮いた総額60兆円が回り回って円キャリーでニューヨーク市場につぎ込まれ、金融バブルを生み、最後はリーマン・ショックでパンクしたわけです。バカみたいな話です。
さらに日本の金融資産も140兆円が海外投資に向けられてしまった。この国内圧縮で、当然のごとく国内経済は疲弊し、国民も貧乏になり、08年の数字では日本の貧困率は25%、非正規社員が全体の3分の1にまで膨れ上がってしまった。今になって、デフレ不況のドロ沼や社会的格差拡大が問題視されていますが、すべては小泉政治5年間が元凶なのです」
小泉のような詐欺師にダマされ、5年間も政権を持たせた結果、日本はおちぶれ、大不況総貧乏化に追い込まれた。それは今、多くの経済学者が認めている。「長期政権ほどいい」なんて説は真っ赤なウソなのだ。
◆大増税バカの野田は一日も早く代えるのが正解
それじゃあ、野田政権はどうなのか。長くやらせてみるだけの価値はありそうなのか。サッサと交代させた方がいいのか。言うまでもないだろう。
「一体何をしたい政権なのか。主体性がまったく見えません。少なくとも民主党政権には、国民生活が第一の大スローガンがあり、外交をとっても日米対等外交という旧自民党政権とは違う姿勢があった。しかし、野田政権が進む方向は逆です。財務省に手玉に取られて大増税に走り、外交はワシントンの出先機関である外務省任せ。実績も経験もないから、官僚にオンブに抱っこで、それでも構わないという自分がない弱い政権です。そんなカイライ政権を長続きさせる意味はないし、させる必要はありません。第3次補正が終わったら、野党から総攻撃を浴び、支持率が急落し、グチャグチャになるでしょうが、それは自業自得なのです」(政治評論家・本澤二郎氏)
アメリカに行った野田は、オバマと会談したが、外務官僚の振り付け通り、自民党時代の従属外交復帰を誓い、TPP早期実施の宿題も背負わされたに違いない。
政治アナリストの伊藤惇夫氏は「つまるところ、長期政権とは、アメリカに気に入られるかどうか。佐藤政権、中曽根政権、小泉政権。アメリカにべったりの首相ほど長持ちする。だからスリ寄ろうとする」と語ったが、野田も同じ考えだ。松下政経塾育ちだから、アメリカと財界が命。搾取されるだけの従属外交を屈辱とも考えない。しかし、そんな政権が国民のプラスになるのか。
5年の間に首相が1年ごとに代わり、6人目の野田。国民が「少しは落ち着きたい」と考えるのは仕方ないが、官僚とアメリカに操られ、大増税でさらに貧乏国民を搾り上げようとするカイライ政権など一日も早く潰した方がいいに決まっているのだ。ダメなものはダメなのである。
◆どの首相にも満足せずにコロコロ代えてきた正解
それなのに、「政権をコロコロ代えるな」とデマをまき散らし、野田政権を支えようとする識者や大マスコミの意図は何なのか。
「それは、とにかく増税内閣の野田内閣を長続きさせて、復興増税で所得税アップ、社会保障と税の一体改革で消費税アップを実現させたいのです。大増税で国民からカネを吸い上げた分、企業減税ができる。企業が潤うと、株を持つ外国ファンドの配当は増えるし、海外投資も増える。アメリカは喜ぶ。財界も喜ぶ。アメリカの手先で、企業がスポンサーの大マスコミはもっと喜ぶ。そういう構図だから、野田政権を応援している。その意味で小泉時代とソックリになっている。しかし、増税で景気が良くなった国は古今東西ありません。衰退した日本の国力は一段とやせ細り、株価は6000円台に向かい、株式大量保有の金融機関は次々と危機に陥り、日本は恐慌に突入してしまいますよ」(菊池英博氏=前出)
大新聞テレビがハヤし立てた小泉構造改革のせいで、生活が貧乏になり、息子が就職できない現実に直面した国民は、「ちょっと待てよ」と政治に不信を持った。それで次の安倍政権からは、ちょっとオカシイと気づくと、選挙で負かし、次の首相をつくった。それでもダメだから、政権交代をさせ、民主党の首相も次々に代えた。「ハズレだったら、次で勝負」とバクチをやってきたわけだが、それが民主主義でもあるのだ。
アメリカや官僚、大マスコミに抑え込まれ、ダマされ、首相を代えられないことこそ、最大の不幸、非民主主義である。ダメだったら代える、それもダメだったら、また代える。それで、マトモな政治と出合えればラッキー。そのくらいでいいのだ。
エラソーにやってきた米国は、金融経済がメルトダウンを起こしているが、アホなオバマを交代させることができず、エスタブリッシュメントは焦りまくっている。大統領任期が4年もあるからだ。ダメ首相はすぐにスゲ替えがきく日本は、ある意味、自由な国。誇っていいことなのだ。
野田という操り人形のクビを切ることに、国民がちゅうちょする必要なんて、全くないのである。
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