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日経新聞9月18日に宮川公男著「高速道路 なぜ料金を払うのか」(東洋経済新報社)の書評がある。
それによると、「一般道よりも早く着く恩恵の対価として利用者が払うべき負担をほかの納税者につけ回す(高速道路利用)無料化を、本書は徹底して批判する。・・・高速無料化は新幹線の特急券をただにし、税金で穴埋めするのと同じことだ。」とある。
よく知られているように、自動車を発明し、網の目のようなオートバーン(自動車専用道路、高速道路)を発明したドイツでは、今も自家用車の高速通行料は無料であり、ヨーロッパの多くの国々、イギリス、オランダ、ベルギー、スイス等でも高速通行料は無料だし、ドイツのオートバーンを真似たアメリカの高速道路も通行料は殆ど無料である。
しかし、これらの国では高速通行料は無料であっても「列車の特急券をただにし、税金で穴埋め」をしている訳ではない。
車のガソリン税やヂーゼル燃料税で徴収しているだけである。
道路にゲイトを置いて、一々通行料を取る手間暇を掛けなくても、ガソリン税、ヂーゼル燃料税で徴収すれば、通行料を徴収するよりも遙かに効率的に道路の建設や維持費を徴収できるし、多くの欧米諸国はこの方法を採用している。
日本のように民間道路会社が通行料を徴収するやり方では、税金を民間会社に徴収させるのと同じであり、民間道路会社が経費を水増しし好きなように甘い汁を吸える。
近年、ドイツではトラックには高速道路通行料を徴収するようになったが、これは陸続きのヨーロッパで、長距離を走る大型トラックはドイツの燃料を使わずに、ドイツの道路建設・維持費を逃れるのを防ぐためである。
幸いに、日本には外国の自動車が通過することは皆無であり、ガソリンやヂーゼル燃料に課税すれば、完全に道路建設・維持費を徴収できる。
宮川公男氏の「高速道路 なぜ料金を払うのか」のような愚かしい議論のお陰で、高速道路のゲイト維持や余計な取り付け道路建設のために、無駄な負担を国民は強いられている。
結論
日本も多くの欧米先進国のように高速道路は無料とすべきである。
高速道路建設・維持費は他の国道や地方道と同じように、ガソリンやヂーゼル燃料への課税で徴収すべきである。
民間道路会社に甘い汁を吸わせ、役人の天下り先に使わせるべきではない。
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