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小沢一郎は小泉純一郎や安倍晋三と同じ穴の狢
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/searchdiary?word=%2A%5B%BC%AB%CC%B1%C5%DE%5D
2011-09-17 kojitakenの日記
泥臭い政治 - dongfang99の日記http://d.hatena.ne.jp/dongfang99/20110915 より。
ところが、この10数年の間、各政党とくに民主党が実際に採用した戦略は、全く別のものであった。一言で言うと、「利権政治」「既得権」「官僚支配」への批判を大々的に展開することで、年金生活者や非正規雇用者の政治的な疎外感を煽るという戦略である(自覚的というよりは、結果的にそれが世論に受けることに気づいただけではあるが)。こうした批判がメディアを通じて増幅されるようになると、年金生活者は官僚の利権や無駄遣いこそが自らの医療・福祉を危機に晒していると考え、非正規雇用者は公務員や労組が安定した雇用に守られていることが自分たちの苦境の原因だと理解していくようになる。結果として、「まず議員や官僚が自ら血を流せ!」という類の主張に支持が向かうことになる。
(中略)
過去の民主党からみんなの党に至るまでの、「まず議員や官僚が自ら血を流せ!」的な主張は、確かに個々の選挙では年金生活者や非正規雇用者に対する求心力を発揮してきた。しかしそれは、年金生活者や非正規雇用者の本来の利害関心とは対立するはずの「小さな政府」「緊縮財政」志向の政策へと向かわせるだけではなく(デフレ脱却という面からも決して好ましいものではない)、政治家を無意味なパフォーマンスに駆り立てて、政権や政党への支持を不安定で流動的なものにしているという意味で、国民にとっても政治家にとっても、一つもいいことがない。
上記の指摘はよく納得できるものだけど、これって「民主党からみんなの党に至るまで」だけではなく、小泉純一郎の「痛みを伴うカイカク」や安倍晋三がもくろんだ「公務員制度改革」とも同じなんじゃないかなあ。今もてはやされている古賀茂明という「辞めるのやめた」官僚*1が書いたベストセラーとやらの頁を本屋でめくっていたら、目次に安倍晋三の「公務員制度改革」を持ち上げる章のタイトルを見つけたので、当該の記述のある頁を一瞥し、それきり本を閉じて立ち読みするのを止めた。古賀茂明は「小泉さんでさえできなかった公務員制度改革を安倍さんはやろうとした」と持ち上げた田原総一朗と同類だと見切ったからだ。古賀茂明のみならず小沢一郎も小泉純一郎や安倍晋三と同じ穴の狢だと私は考えている。
年金生活者や非正規雇用者の本来の利害関心とは対立するはずの「小さな政府」「緊縮財政」志向の政策へと向かわせる
というのは本当にその通りで、民主党の中でも特に小沢一郎(や河村たかし)の一派というのは、つまるところは植草一秀あたりが大好きな「良い小さな政府」を目指す政治勢力なんだと思う。だから野田佳彦との親和性も高い。小沢一郎自身はマスコミによって悪印象が植え付けられているのかもしれないけれど、私は「政治とカネ」の問題もさることながら、自民党時代から一貫して変わっていない小沢一郎の「小さな政府」指向にこそ最大の問題があると思う。確かに小沢一郎は「国民の生活が第一」というスローガンを掲げたことはあるけれど、小沢はスローガンやそれに沿って策定された民主党マニフェストと、小沢の年来の持論である「小さな政府」との整合をとれないまま今に至っている。だから、昨年6月に幹事長を辞任して以降は、政局をかき回すことしかできず、昨年9月の代表選敗北はともかくとして、今年6月の不信任案政局だとかこの間野田佳彦が勝った代表選では、わざと権力を掌握しない選択肢を選んだとしか私には思えない。だって、どう考えたって「減税真理教」と「国民の生活が第一」の整合なんて取れっこないからね。で、行き詰まった時に小沢が決まってやるのは「政界再編」だ。前科もあるし、人間は過去にやったことを繰り返す。
昨今、「小沢一郎の害毒」は深刻さの度を増していると考える次第だ。
*1:鳩山由紀夫を思い出したよ。
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