03. 2011年9月18日 21:40:21: MR91LIFefI
「やらせ」が発覚した北海道電力の泊原発 北電の「やらせ」相次ぎ発覚!
民意を握造しプルサーマルを推進 九州電力の「やらせ メール」事件を皮切り に、各地の原発で相次 いで不祥事が発覚して いるが、今度は震災後 初の原発再稼備に踏み 切った北海道電力が、 原発推進のために「住 民の声」まで程造する 「やらせ」をしていたこ とが発覚した。
シンポジウムで 「やらせ」工作 北電の「やらせ」と は、泊原発三号機への プルサーマル導入の是 非をめぐる国主催のシ ンポジウム (二〇〇八 年八月)、ならびに北海 道と地元四町村主催の シンポジウム(同年十 月)に際して、同社が 社員にシンポ出席や賛 成意見を促す「やらせ」 を指示したもので、共 産党・道委員会が内部 告発に基づいて追及し たことで相次いで露見 した。 ちなみに「プルサー マル」とは、プルトニ ュームとウランを混合 したものを燃料とする 原発で、最も危険なも のといわれている。 このうち道主催の公 開シンポでは、 北電の地元対 策を担当する 泊事務所渉外 課から泊原発 内の二十二部 署・社員約四 五〇人に対し 「プルサー マル計画を確 実に進めるた めにも、数多 くの方にご参 加いただき推 進意見を提出 していただけ ればと思ってております」 等と記された「やら せ」メールが送信され ていた。 同シンポは、住民意 見を聞くための一連の 説明会の最後で、ここ での意見が有識者検討 会議の「安全性は確保 される」とした最終報 告書に反映された経緯 があり、まさに民意の 握造によりプルサーマ ル計画が進められたと いうことである。 知事との馴れ合い そして、この計画を 導入したのが、前号で も報じた北電とズブズ ブの関係にある高橋は るみ北海道知事である。 「やらせ」の道主催 シンポでは、「大きな地 震があった時に不安」 「絶対安全なんてあるわ けない」など、プルサ ーマル導入に反対意見 が圧倒的で、多数の発 言希望者がいたにもか かわらず司会者が「時 間切れ」と言って閉会。 アンケート結果では、 賛否が拮抗する 結果が出ていた。 市民団体はシンポジ ウムの再開催を求めた が、道は「アンケート で五割が理解が深まっ たと回答した」として、 再開催を拒否し説明会 の打ち切りを宣言。
これを受ける形で、高橋 知事が計画の受け入れ を正式表明したのだっ た。
12年前にも 「やらせ」 「やらせ」が発覚した北海道電力の泊原発
さらに許しがたいの は、北電が十二年前に も「やらせ」問題を起 こし、当時の社長が記 者会見で陳謝したにも かかわらず、重ねて 「やらせ」を繰り返した ことにある。 一九九九年秋の泊三 号機増設を巡る意見募 集と道民説明会におい て北電は、社員や社員 の知人、グループ会社 などに五千件を目標に 賛成意見を出すよう指 示した一方、道内五箇 所で開催された説明会 に定員の半数を同委員 するよう求めた。 この際の指示文書は 道議会でも問題視され、 当時の道知事が遺憾の 意を表明。北電は当初、 「やらせ」を必要なこと と強弁していたが、批 判が高まり社長が謝罪 会見に追い込まれた。 今回の「やらせ」問 題でも北電は、国への 報告(平成二十三年七月二十九 日)時点では「やらせ」 を否定していた。 ところが共産党の追及によ り、記者会見を開かざ るを得なくなり、しぶ しぶ「やらせ」は認め たものの、反省の言葉 は全くなく、記者から 「道民への謝罪はないの か」と礼され、ようや く謝罪したという。 十二年前を知る関係 者からは「北電の秘密 主義、住民無視の姿勢 は目に余る」と怒りの 声が噴出しているが、 原子力推進のためなら 民意の握造もいとわぬ 北電の腐り切った体質 には呆れるばかりであ る。 国の「やらせ」も 次々に発覚 一方、原発の安全を 担保し規制する側であ る原子力安全・保安院 等の国の「やらせ」に も怒りをおぼえる。 経済産業省が設置し た第三者調査委員会の 中間報告によれば、保 安院の「やらせ」の事 実が認定された分だけ でも、九州電力・玄海 原発、四国電力・伊方 原発、中部電力・浜岡 原発のプルサーマル計 画導入をめぐるシンポ ジウムの三件に上る。 また国が「やらせ」 に関与した疑いのある 説明会は、宮城県の石 巻市、女川町、鹿児島 県の薩摩川内市などで 聞かれた五件(保安院 三件、資源于不ルギー 庁二件)に及んでいる。 このように「やらせ」 が各地で行われていた ということは、電力会 社も国も「原発が危険 だ」ということを知っ ていたからであり、そ のたばかりがこの「や らせ」だということで ある。 |