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野田首相“猫だまし”の極秘シナリオ…消費税増税はいずれある!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110917/plt1109170933000-n1.htm
2011.09.17 夕刊フジ
野田佳彦首相は16日、政府税制調査会の増税プランから消費税増税案を除外するよう指示した。民主党内に増税反対の意見が根強いうえ、社会保障財源として税率引き上げを決定済みだったためだ。
検討案から消費税を除外するという“異例の指示”は、ごく一部の関係者だけで綿密に計画が練られ、箝口(かんこう)令が敷かれた。首相と財務省は水面下でシナリオを描いていたという。
財務省は、菅直人政権時にまとめた「社会保障と税の一体改革」で、膨張する社会保障費を消費税増税で補うことを決めていることから、「復興財源の議論で消費税が取り上げられると、やっとまとめた消費税増税の計画がご破算になりかねない」(同省幹部)と警戒してきた。
藤井裕久党税調会長も復興財源での消費税活用には消極的だった。藤井氏は、党内の反対論を封じ込めるため16日昼に開かれた党税調で「税調はあくまで税制の話をする。税外収入は前原誠司政調会長のところでやる」とくぎをさし、増税の是非でなく具体的な税制議論を進める考えを示した。
ただ、民主党内には増税への反対論がある一方で、税収を確保しやすい消費税に復興財源を求める声もあった。このため、政府税調がまとめた3案に消費税を盛り込むことで、消費税を議論したという「実績」だけを残そうとした。
財務省は消費税を復興増税の検討項目から外すとともに、増税の是非論という「入り口論」を飛び越え、増税の開始時期や期間の議論に持ち込んだ。同省の税担当者は「まずは議論の土俵に乗せることができた」と安堵の表情をみせる。
「政府税調としての案を取りまとめました。ご検討をお願いします」
政府税調会長を務める安住淳財務相は16日夜、民主党の前原氏に深々と頭を下げ、復興増税案を両手で手渡した。
首相と財務省は低姿勢に徹したが、今後は党内に加え野党との調整の必要もある。この日、打ち出したような「サプライズ」を何度も使うのは難しいのが実情だ。(坂本一之)
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