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輿石氏の強硬路線頓挫 臨時国会会期14日間延長 突然の方針変更、党内に禍根を残し
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110917/stt11091700490000-n1.htm
2011.9.17 00:47 産経新聞
衆院は16日の本会議で、臨時国会の会期を30日まで14日間延長することを全会一致で議決した。民主党は当初、16日までの4日間の会期で閉会する方針で、輿石東幹事長は延長を否定し続けてきたが、今後の与野党協議を考え会期末ギリギリで方針転換。この日の与野党幹事長会談で延長を提案した。だが、輿石氏の情報管理などで16日朝まで延長方針を知らされていなかった松本剛明国対委員長代理ら国対幹部3人は同日、辞表を提出した。野党の要求に基づく延長決定は異例であり、ねじれ国会の司令塔としての輿石氏の力量に疑問符がつきそうだ。
「混乱させたことをおわびしたい。(野田佳彦)首相と私の2人で相談した結果だ。責任は私自身にとらせていただきたい…」
輿石氏は16日の代議士会で、突然の変更について陳謝した。しかし、党執行部が招いた混乱にあきれ顔を見せる出席者も多く、輿石氏が協力を求めても拍手はまばらだった。
普段は「情報管理」を理由に水面下の調整について多くを語らない輿石氏だが、代議士会では珍しく衆院予算委員会筆頭理事の岡田克也前幹事長から助言を受けたことを明かした。
「このままだと大変なことになるかもしれない。冷静な判断をしてほしい」
岡田氏は15日、輿石氏にこう伝えた。平成23年度第3次補正予算案編成をめぐる自民、公明両党との3党協議に道筋を付けた岡田氏としては、強引に4日間で臨時国会を閉じれば、今後の与野党協調に与える影響が大きすぎるとみていた。
輿石氏から延長の打診を受けた首相はすぐに了承した。もっとも、土壇場で岡田氏の助言を得るまで執行部の感度は鈍かった。特に平野博文国対委員長は16日閉会で公明党から了承を得ていたと思い込んでいた。平野氏と9日に会談した公明党の漆原良夫国対委員長は「閉会中審査なら26〜30日に、衆参2日ずつの予算委員会を開いたらどうか」と持ちかけていたためだ。
その場で平野氏は即答しなかったがこれがつまずきの始まりとなった。10日夜、鉢呂吉雄前経済産業相が辞任したのを機に民主党に協力する構えだった公明党は態度を硬化させる。
民主党は野党側の空気の変化をつかめず、延長しない方針を変えなかった。しかも閉会中審査の具体的な日程を自民、公明両党に伝えたのは14日と遅く、公明党は自民党などとの共闘に転じていた。
「なんで、こんなにドタバタしたんですか?」
16日の衆院本会議前の議院運営委員会理事会で、自民党の菅義偉筆頭理事は、民主党の松野頼久筆頭理事にこう尋ねた。
「申し訳ありません」
松野氏は頭を下げるしかなかった。「秘密主義」の輿石氏の手法の下、松野氏らはこの日朝まで蚊帳の外に置かれた。しかも松野氏は松本氏、加藤公一国対委員長代理と閉会の手続きのため、野党の反対を押し切る形で16日に各委員会を開くよう筆頭理事に指示していた。
3人は16日午後、「混乱させたけじめをつけたい」と平野氏に辞表を出した。挙党態勢を強調する首相だが、輿石氏の情報統制に依存するあまり政権発足早々から党内に禍根を残した。
民主党が「会期延長やむなし」との判断に至ったのは、首相がこだわる3党協議を進めるためだったが、野党側の不信感で暗雲が立ちこめている。
「会期末ギリギリでようやく延長をのんだ。協議をしてくれというのはあまりにも虫が良すぎる!」
公明党の山口那津男代表は記者団にこう吐き捨てた。(坂井広志)
◇
国会:会期延長 「頭越し」民主国対が反発
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110917k0000m010122000c.html
毎日新聞 2011年9月17日 2時32分
衆院は16日の本会議で、臨時国会の会期を30日まで14日間延長することを全会一致で議決した。民主党執行部は当初、衆参での予算委員会を開かず4日間で閉会する方針だったが、11年度第3次補正予算案を巡る自民、公明両党との3党協議も危ぶまれる情勢悪化に気付き、輿石東幹事長が土壇場の与野党幹事長会談で軌道修正を図った。民主党の判断ミスといえるが、野党は反発。民主党内でも批判が噴出している。【朝日弘行、念佛明奈、岡崎大輔】
衆院予算委筆頭理事の岡田克也前幹事長は15日、輿石氏に電話し、閉会後に予算委を開くとした党の方針に「自民党は応じない。冷静な判断をすべきだ」と忠告。輿石氏は同日夜、野田佳彦首相と協議し会期延長を決めた。
だが、情報漏れを警戒した輿石氏が延長を党内に伝えたのは16日朝。延長方針を知らされていなかった民主党国対は15日夕、すでに国会の各委員会の与党筆頭理事に、閉会の事務手続きの委員会を16日中に開催するよう指示。これが野党のさらなる反発を招いた。
衆院議院運営委員会の松野頼久筆頭理事は、平野博文国対委員長に「情報は共有してくれないと困る」と詰め寄った。しまいには国対委員長代理を務める松本剛明、加藤公一両氏が「けじめをつける」として平野氏に辞表を提出する事態に。輿石氏は16日の党代議士会で「大変ご迷惑、混乱を起こさせ、おわびしたい。責めは私が負う」と陳謝した。
◇不信感増す公明
一方、自民、公明両党は会期延長に一定の評価をしているが、自民党内では民主党がいったん会期を4日間で押し切ろうとしたことへの反発が強まり、今後の民主、自民、公明による3党協議への民主党との協議に慎重論も強まっている。自民党などが求めた10月14日までの会期延長を勝ち取れなかったことに、16日の党代議士会では「大変問題がある」と不満の声が上がった。自民党は、3次補正は民主党に協力し、その後は衆院解散に追い込む戦略を描くが、逢沢一郎国対委員長は記者会見で、3党協議について「冷却期間が求められる」と語った。
公明党は、もともと3党協議に前向き。今回の会期延長に際し、党幹部は「民主党に『30日までなら受け入れられる』と助け舟を出し、自民党も説得した」と明かした。
だが、民主党の「稚拙な国会運営」(公明党幹部)に、公明党内の不信感も増している。山口那津男代表は「このようなことが繰り返されるなら、与党側が円満な政策協議を崩していると言わざるを得ない」と苦言を呈した。
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