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一番の悪党は誰なのか 小沢か谷垣か野田なのか 悪夢の亡霊がまた蘇ってきた
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2011/9/16 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
不毛の政治の退廃の元凶は一体誰なのかとやっと明らかになってきた
17年前の亡霊がよみがえったようだ。「野田政権は、第2次細川政権だ」――そうヤユする人も多い。野田政権の中枢ポストを「日本新党」出身者が独占しているからだ。
野田首相(54)、藤村官房長官(61)、枝野経産相(47)、樽床幹事長代行(52)、前原政調会長(49)。全員1993年の衆院選で「日本新党」から出馬し、初当選を果たした“細川チルドレン”である。
細川護煕元首相(73)が、野田佳彦を首相にするために代表選の裏で暗躍したこともよく知られている。細川本人が「小沢一郎さんとの会談をセットした」「演説の内容も助言した」とテレビや新聞で得意そうに語っていた。
「野田首相が、細川護煕の影響を強く受けているのは間違いありません。野田内閣は地味な顔ぶれになりましたが、当初、野田新首相はサプライズを考えていた。なんと細川護煕を外務大臣に就けるつもりだったといいます。さすがに実現しなかったようですが、結局、細川は自分の分身だった成田憲彦元秘書官を野田政権の参与に送り込んでいます。成田参与を通じて、影響力を行使するつもりでしょう」(政界関係者)
もともとドジョウ首相は、「どうしてもこれがやりたい」という政策がない「真空総理」だが、それにしたって政界を引退した亡霊がノコノコ出てきて政権を裏から操るなんて異様なことだ。
◆17年前に失敗した「国民福祉税」の再現
野田政権が「第2次細川政権」と呼ばれるのは、日本新党の残党が中枢を占めているからだけじゃない。細川政権と同じように、財務省のシナリオに乗って「増税」路線を突っ走ろうとしているからだ。
細川政権当時、10年に一人の大物といわれた斎藤次郎次官が細川首相とタッグを組んで、消費税率7%の「国民福祉税」を導入しようと画策、強い反対に遭って立ち消えになったことを覚えている国民は多いはずだ。
17年前と同じように、今度はこれまた大物と評される勝栄二郎次官が指揮を執り、野田首相に「大増税」を強行させようとしている。
「まるでデジャブのようです。『国民福祉税』の導入に失敗した財務官僚は、しばらく鳴りを潜めていたが、財務省ベッタリの野田首相が誕生したのを千載一遇のチャンスと見て、一気に増税に踏み切らせるつもりでしょう。野田首相も財務官僚の振り付けに従って、13兆円規模の『復興増税』と、社会保障と税の一体改革のための『消費税増税』の2つの増税を自分の手でやるつもりです。所信表明で明言している。見過ごせないのは『国民福祉税』の導入に失敗した細川護煕が、野田首相に『国民福祉税の失敗は行政改革を並行してやらなかったことだ』と、増税を実現させるためのアドバイスをしていることです。細川元首相は自分がやれなかった消費税アップを弟子にやらせるつもりなのでしょう。野田政権が第2次細川政権とヤユされるのも仕方ありません」(政治評論家・山口朝雄氏)
たった2年間で消滅した「日本新党」は、しょせんは◆日本国民は25兆円の大増税には耐えられない
しかし、日本経済は千年に一度の大震災に直撃され、ただでさえアップアップなのに、増税を強行されたら本当に沈没してしまう。なにしろ、野田首相と財務官僚がもくろむ増税プランは桁外れだ。
野田政権は、今後5年間の「復興策」に必要な額を16・2兆円と見込み、13・2兆円を「増税」で賄う方針。所得税を一律10%引き上げる「定率増税」を実施するハラだ。
さらに「社会保障と税の一体改革」と称して、2015年までに消費税を10%に引き上げる予定でいる。こちらは、ざっと12・5兆円の大増税である。
「いまのところ野田政権は、復興のための所得税の定率増税は、5年程度の『臨時増税』にすると説明していますが、財務省は臨時増税で終わらせる気などありませんよ。たとえ5年の期限が過ぎても、理屈をつけて引き延ばし『恒久増税』にしてしまうつもりです。もちろん、消費税の10%アップも予定通りすすめる。所得税だろうが消費税だろうが、取れるところからは容赦なく取る算段です。となると、総額25兆円の大増税がのしかかることになる。いまの日本経済が25兆円の増税に耐えられるはずがない。日本が長期のデフレ不況に苦しんでいるのは、97年に消費税を5%に引き上げたことが大きな原因なのに、細川護煕と財務官僚の口車に乗せられて増税しようなんて、野田首相はトチ狂っています」(民間シンクタンク研究員)
経済力が急降下している日本は、米経済誌フォーブスが選ぶ「最も収益力が高い優良企業」50社に、1社も選ばれなかった。本来なら減税をしてでも景気をテコ入れしなくてはならないのに、増税しようというのだから、どうかしている。
◆「霞が関」の高笑いが聞こえる
野田政権を見てハッキリ分かったのは、いったい一番の悪党は誰なのか、ということだ。
小沢一郎か、谷垣禎一か、はたまた野田佳彦か。日本をおかしくしている元凶は、財務省なのではないか。
考えてみれば、日本が20年間も不況に苦しんでいるのは、財務省の政策が間違っていたからだ。バブルをつくり、バブルを潰し、税収が不足したからと増税を強行して景気を悪化させたのも、すべて財務官僚だ。
バカなのは、そんな財務官僚の言いなりになって、野田首相が増税路線を突っ走ろうとしていることだ。そもそも、民主党は「政治主導」「脱官僚支配」を掲げて政権交代を実現したはずだ。なのに、官僚中の官僚である財務官僚と手を結ぼうなんて裏切りもいいところ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「日本は戦後60年間、官僚主導をつづけた結果、閉塞感に包まれ、静かに沈んできた。このままではマズイと国民が気づき、政権交代を実現させたはずです。なのに、再び『官僚主導』に戻るなんて元の木阿弥です。民主党は日本の統治システムそのものを変えるはずだったのではないか。たしかに、財務官僚に任せていれば政権は安定するでしょう。しかし、それでは自民党政権と変わらない。霞が関の高笑いが聞こえるようです」
どうせ野田首相も、用済みとなったら、最後は財務官僚に使い捨てにされるだけだ。なぜ、それが分からないのか。
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