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昨日発売された週刊文春に経産省を辞職することにしたと伝えられている古賀氏の発言が掲載されている。
新聞などが古賀氏の辞職決意を報じているが、週刊文春の記事はそれに直結するものだと考えられるものなので引用したい。
当然、この種の発言は週刊誌の発売前に政権幹部などへ漏出するものだ。
現役官僚が週刊誌で政権を批評すること自体問題視されるものだが、どう転んでも野田政権で拾われることはないという内容をしゃべっている。
昨日新幹線で当該記事を読んだとき、古賀氏はほどなく辞めるだろうと思った。
古賀氏の枝野氏へのメールやその返答は、お互いが「結論」を承知した上でのイベントでしかない。
古賀氏も経産省にとどまる気があるのなら週刊誌に後述するような発言をしないし、枝野大臣も、週刊誌に野田政権を揶揄する発言をした古賀氏を慰留することは絶対にできない。
古賀氏が発言のなかで、「官僚の力を使って、権力を手中にし、動かすこと、それこそが目的なのである。かつて自民党政権にはこの手の政治家が多かった。官僚にとっては楽チンだ。相談に行けば、上手な落としどころを一緒に考えてくれるからだ」と、野田政権が政策だけではなく政治手法的にも自民党にすり寄っていることを指摘している部分や、鳩山・菅政権と違い「野田政権は、傍目にはきちんと運営されているように映るだろう。官僚が裏で仕切るからだ。だがそれでは自民党政権時代と同じように沈んでいくだろう」という指摘は的確なものだと思う。
週刊文春9月22日号P.28:
タイトル「古賀茂明氏緊急発言:野田首相「霞が関官僚」に政治を丸投げした」
本文:
≪前略≫
「必ずしもその分野に精通しておらず、何の準備もしていない人物がなぜか大臣に登用されているため、こうした不用意な言動が行われる。
(引用者注:「不用意な言動」はその前に書かれている鉢呂前大臣や一川防衛相の言動を指す)
なぜこうなってしまったのか、それはこの内閣の本質が「仙谷&財務省内閣」だからだ。仙谷由人政調会長代行と財務省、ひいては霞が関がすべてを決めるので、大臣など単なるお飾りで構わないという内閣なのだ。
野田内閣は「政策決定の政府への一元化を」というスローガンを完全に捨て去り、等の政調幹部会で政府提出法案について事前承認することを決めた。政調の権限が強大なものになったが、官僚が列をなすのは、前原政調会長ではなく、仙谷代行のほうだろう。頑固で我を通しがちな前原氏よりも、仙谷氏の方が話をつけやすいからだ。
官僚にとっても、仙谷氏はとても付き合いやすい政治家だ。「どうしてもこれをやりたい」という政策がないからである。それがあると官僚とは衝突するが、仙谷氏は違う。「これをやりたい。だから権力が欲しい」という発想ではない。官僚の力を使って、権力を手中にし、動かすこと、それこそが目的なのである。かつて自民党政権にはこの手の政治家が多かった。官僚にとっては楽チンだ。相談に行けば、上手な落としどころを一緒に考えてくれるからだ。
かくして野田政権は仙谷氏が仕切ることになる。バックに財務省がいる。本当ならば、仙谷官房長官にしたかったのだと思う。しかし、菅政権で問責決議案を可決され、一度は官房長官を退いている。「反小沢」のイメージも余りに強い。再び官房長官に指名すれば、挙党一致にならない。だから一歩引かせたのだろう。
政策会長代行というのは実に巧妙だ。大臣であれば、その役所を所管するだけだが、党の政調であれば、官房長官のごとくすべての政策を仕切れる。おまけに国会答弁の責任は一切負わなくていい。さらに、トップの前原氏は外交・安保が中心だから、内政は自然と仙谷氏に集中する。実質官房長官と同じではないか。
この思いは、他の閣僚の経験、力量不足を見れば、ますます強くなる。大臣が頼りにならなければ、官僚は仙谷氏に頼る。」
≪中略≫
「 日本は長い間、官僚主導のもとで静かに沈んできた。国民が何かを変えなければならないと気づき、政権交代をした。それなのに鳩山、菅政権は」みっともないほどバタついた。それに比べると野田政権は、傍目にはきちんと運営されているように映るだろう。官僚が裏で仕切るからだ。だがそれでは自民党政権時代と同じように沈んでいくだろう。」
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