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野田所信表明演説を酷評する 政界にもっとマシな人間はいないのか
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2011/9/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
これほど無教養な鈍くさい男がこの国の最高指導者なのかと恥ずかしくなっている巷の庶民
だれが言い出しっぺか知らないが、野田首相は「演説でカネを取れる唯一の政治家」なんて評されている。毎朝のように地元・船橋の駅頭に立ち、「駅前留学はノバ、駅前演説はノダ」とやって顔と名前を売った。見てくれは悪いが話はうまい。それが野田の強みだったはずである。
それが、いったい、どうしたことか。きのう(13日)の所信表明は、就任後初めてとあって、何をどう話すのか注目されたが、まあ、ひどいものだった。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「総花的で印象に残らない演説でしたね。この政権はこれをやるんだ、と訴えかけてくるものは何もありませんでした。『東日本大震災からの復旧・復興は、この内閣が取り組むべき最大、かつ最優先の課題です』と話していましたが、これは、だれが首相でも一緒。当然、やらなければならないことです。問題は、そのほかの政策課題にも独自性がなかったこと。野田カラーと呼べるものはゼロで、新機軸は打ち出されなかった。これでは菅政権と同じです。表紙が変わっても中身はスッカラカン。何をやりたいのかが全く分からないのです。原子力政策については、むしろ菅政権より後退した感さえある。財政健全化への意気込みも中途半端。最初から最後まで空疎な演説でしたね」
これじゃあ、代表選のときの方がマシだった。「ドジョウ」や「雪だるま」の例えは、良くも悪くも話題になり、支持率アップに貢献している。が、きのうの演説は印象に残る言葉もなかった。
◆駅前演説はこなせても国会演説はムリ
首相周辺によると、「閣僚や各省から考え方、意見を聞き、内閣総掛かりでつくった」という。要するに、役人が考えた作文なのである。それにチョイチョイと手を加えただけ。だから、抽象的でつまらない。
野党からも「中身のない演説でガッカリした」(みんなの党・渡辺喜美代表)、「熱がなく、官僚の作文のようだ」(社民党・福島瑞穂党首)と酷評された。むろん野党は、与党をけなしてナンボである。持ち上げることはしない。それでも国民は、野党の面々に近い感想を持ったのではないか。
わざわざ野田は「誠心誠意」ではなく「正心誠意」と表現し、「意を誠にして、心を正す」と強調した。勝海舟の「氷川清話」からの引用だという。
「歴史上の人物の言葉を借りるのは、初めての所信表明のひとつのパターンです。それにしてはインパクトに欠けた。もっと印象に残る言葉はなかったのか」(与党関係者)
野田には、駅前演説を毎日こなせる体力はあっても、国会演説で国民をうならせる教養はないということだ。これで当代一の演説の名手というのだから、ちゃんちゃらおかしい。
多くの国民は、前任者が酷(ひど)すぎたから鈍感になっているが、野田だって指導者としては、からっきしダメだ。政策も演説も役人任せ。最高政策責任者としての気迫も覚悟もない。リーダーとしての資質があるのかさえ疑われるのだ。
◆拉致被害者の家族を落胆させた山岡担当相
こんな人が首相では国民も恥ずかしい。政界に、もっとマシな人間はいないのか。
「本当に民主党は人材がいません。与党になって2年だから、国会運営に四苦八苦するのは分かります。衆参ねじれの状態だからなおさらで、寝業をやれる人がいないのもムリはない。ただ、野党であっても、長年、国会議員をやってきたことに変わりはないはずです。それなのに大臣になった途端に浮かれて、不用意な発言を繰り返す。野田首相は、臨時国会の前に鉢呂前経産相が辞任したことを、『残念でならない』と言っていましたが、所信表明演説で“謝罪”するような内閣に、いったい、何ができるのでしょうか」(政治評論家・有馬晴海氏)
軽率発言は鉢呂だけではない。一川防衛相は「素人がやるから文民統制」と軽口を叩き、周囲を唖然とさせた。山岡拉致担当相も4日の拉致緊急集会で、拉致被害者の家族を落胆させている。
「ある被害者家族が、『私の子どもは83年に拉致されました』と訴えると、『ああ、それは私が初当選した年ですね』と応じたそうです。被害者の心情に寄り添って、『長い間、大変なご苦労でしたね』と声をかけることが出来ない。
自分のことにしか興味がないのでしょう」(民主党関係者)
国会に30年近くいるベテラン議員からして、このレベルなのである。
◆二軍内閣に国難は克服できない
「小宮山厚労相と安住財務相の“たばこ論争”も聞くに堪えません。2人で喫茶店にでも行って、考えをすり合わせれば済む話です。別々の場所で会見し、好き勝手に言い合うなど、レベルが低すぎる。まるで幼稚園児です。野党もマスコミも、党内を一本化しろと民主党を批判してきましたが、融和を優先した結果、野田内閣は二軍の集まりになってしまった」(有馬晴海氏=前出)
所信表明でも取り上げられたように、日本が直面しているのは震災や原発事故だけではない。円高、株安で景気はボロボロだ。日本から逃げ出す企業が後を絶たず、雇用は冷え込み、デフレは深化する一方である。日銀も、動くときはチョボチョボで、市場の反応はサッパリだ。未曽有の惨事に見舞われながら、景気の立て直しも急務になっている。千年に一度といわれる国難だ。
それなのに、あろうことか野田政権は、二軍メンバーで立ち向かおうとしている。大リーグのオールスターとの試合に、高校生で挑むようなものだ。野球なら負けてもいい。国民生活が苦しくなるわけではない。だが、国難を克服できなければ、国家も国民も破滅である。
濁った泥の中にいるドジョウには、周囲の状況が見えないのだ。
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