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年内解散、年明け選挙、そして、民主党は消滅…が見えてきた
http://gendai.net/articles/view/syakai/132601
2011年9月12日 掲載 日刊ゲンダイ
党利党略で暗愚のドジョウを選んだ自業自得
民主党議員がもううろたえ始めている。野田首相を代表に選んだ理由はただひとつ、スキャンダルまみれの前原政調会長と違って、野田ならば「国会答弁はソツないし、解散・総選挙に追い込まれることはない」とみたからだ。ところが、鉢呂経産相が辞任に追い込まれ、自民党はイケイケドンドン。急に吹き出した解散風に民主党議員は真っ青だ。この調子だと、早ければ年内解散・年明け選挙。もちろん、民主党はそのとき、完全消滅の運命だ。
「民主党は自業自得ですよ。どういう政権であれば、国民のためになるか。理念、政策で代表を選ぶべきだったのに、『解散しないから』という理由で野田氏を選んだ。各議員が保身を優先して選んだのが野田首相で、その恩に応えるために論功行賞人事を優先させたのが野田内閣です。早晩ほころびが出ると思っていましたが、案の定ですよ。さあ、これから外洋に出ようとして、静かな湾にいるうちに、船底に穴が開いたのですから、どうしようもありません」
こう言う政治ジャーナリストの野上忠興氏は、「すでに永田町は解散モードに入った」と言い切る。
「この内閣では、次々にボロが出て追い込まれる。問題はその時期ですが、下手すりゃ、今週から大モメになります。野田政権は臨時国会の会期を13日からの4日間にするつもりで、野党と交渉している。所信表明と代表質問だけやって、予算委員会はやらずに閉じてしまう。こんな異例の提案をしているのですが、鉢呂問題が出てきた以上、野党が納得するわけがない。予算委員会から逃げれば、今後の与野党協力は期待できない。かといって、今、準備不足の閣僚が予算委員会に応じれば、経験不足の閣僚が1人ずつ攻め込まれて、立ち往生になります。野田政権は引いても進んでも地獄なんです」
それでも復興の3次補正までは持ちこたえるだろうが、その後は何でもアリだ。3次補正の成立が11月中旬として、民主党政権に予算編成をさせたくない自民党は一気に解散に追い込む戦略を立ててくる。「年内解散、年明け選挙」はこのパターンだ。
「もうひとつ、可能性があるのが来年6月解散・7月総選挙。今年と同じで、本予算は通っても予算関連法案が通らず、追い詰められるパターンです。野田政権は必死で解散から逃げまくるでしょうが、世論が容赦しないと思う。民主党政権になって、マニフェストをかなぐり捨て、3人も首相を代えた上に予算執行ができないような事態になれば、『いい加減にしろ』という展開になる。もう逃げられないと思います」(永田町関係者)
野田が逃げまくった末、解散に追い込まれるという最悪パターンだ。もちろん、多くの民主党議員は国会に戻れず、哀れ、民主党は完全消滅――。いまさら後悔してももう遅い。
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