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【閣僚のアキレス腱】安住財務相“軽薄発言”がシンパ〜イ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110912/plt1109120815001-n1.htm
2011.09.12 夕刊フジ
★この閣僚の「長所と短所」徹底分析
衆院5期、49歳の安住淳氏=宮城5区=が、初入閣で射止めたのが閣僚ビック3の筆頭格、財務相だから驚く。何しろ、小沢一郎元代表(69)批判の急先鋒として、ついたあだ名が「ちびっ子ギャング」だ。
父親が宮城県旧牡鹿町(現石巻市)の元町長で、小さいころから政治を近くで見て育った。早大時代、政治家を志してか、かつて海部俊樹、小渕恵三両元首相らを輩出した雄弁会に所属した。
「大学卒業後、NHKに入局。政治部記者を経験して退社し、1993年の衆院選に無所属で出馬するが落選した。96年に民主党公認で再挑戦して初当選した」(宮城県議会関係者)
安住氏が注目されたのは、2005年の小泉郵政選挙。宮城県選出の民主党候補が全滅するなか、安住氏だけが議席を死守して「選挙に強い」と印象づけた。前原誠司代表のもとで選対委員長に抜擢された。
昨年の参院選も、安住氏は選対委員長として臨んだが大敗し、衆参ねじれを招いた戦犯に。ところが、菅直人首相(64)は責任追及を放置した。安住氏は恩義を感じたのか、菅氏と小沢氏が激突した直後の代表選でいち早く「菅支持」を打ち出し、その後、国対委員長に出世してしまう。
「降格すべきなのに、調子よく立ち回り、主要ポストを手に入れ、『民主党の牛若丸』と揶揄された」(民主党関係者)
そんな安住氏の地元が東日本大震災で被災した。石巻市の自宅も全壊。大震災後、高まる菅批判に対し、安住氏は「誰が首相でも大変。菅批判は乱暴」と菅首相を擁護し続けた。与野党折衝は徐々に慣れたが、舌禍すれすれの不注意発言も多い。
「今年6月、菅首相が退陣条件とした2011年度第2次補正予算案をめぐる民自公3党の幹事長・国対委員長会談が行われた。一部に『これは1・5次補正』という声があったため、自民党の石原伸晃幹事長が『2次でいいですね?』と念押すと、安住氏が『そうじゃなかったら、後ろから(菅首相の)首を絞める』と発言した。公明党の漆原良夫国対委員長は『君は軽い。だから信頼を失う!』と激怒した」(全国紙記者)
財務相は、国家予算や税制、通貨、国債などを所管する「最強官庁」を統括し、その重職ゆえに国際会議も多い。
英紙インディペンデントは「49歳の安住氏は日本の政治の基準でいくと赤ちゃん」「経済財政について公式発言はない」と嘲笑した。
安住氏の軽薄さは、自身の政治生命だけでなく、日本経済にも悪影響を及ぼしかねない。(ジャーナリスト・田村建雄)
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