http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/401.html
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一昨日(9月9日)夜7時より横粂衆議院議員との「若者討論会・第二回特別編」が私を含めて全部で8名の参加で行われました。Ust映像は以下のURLで見れます。
http://www.ustream.tv/recorded/17156608
横粂議員との第一回目の「若者討論会」は参加者が13名と多くテーマが拡散して横粂議員の「本音」がいまいちわからなかったのですが、今回は少人数でしたので横粂議員の本音と彼の立ち位置が良くわかりました。
横粂議員は典型的な「新自由主義」信奉者
横粂議員は松下政経塾出身の民主党や自民党の若い政治家と同じく典型的な「新自由主義」信奉者です。横粂議員は東京大学法学部出身のエリート弁護士で小さい時から「首相」になることを目標にしてきた「トップエリート」です。横粂議員は今回のテーマ「非正規労働者200万円、一般労働者390万円、国家地方公務員700万円、国会議員4400万円、大企業経営者カルロス・ゴーン社長9億8200万円」の設定自体がナンセンスだといっていました。
今回の討論会では今大きな問題である「社会格差」を正面から取り上げようとしたのですが、横粂議員の考えは、「社会格差」は企業や社会を引っ張っていく優秀な人間が十分活躍できる条件を最大限整えば解決できるというものでした。日産のカルロス・ゴーン社長は倒産寸前の日産を見事再建し、雇用を確保し会社に莫大な利益をもたらしたのだから、高額報酬は当然でありもっともらってもよい、と言うのが横粂議員の考えなのです。
横粂議員はなぜカルロス・ゴーン日産社長が非正規労働者の年収の300倍以上の報酬を手に入れることが可能となったのか、その原因には思いが至らないようです。
なぜカルロス・ゴーン日産社長の超高額報酬は可能となったのか?
自民党小泉首相は2001年ー2006年の間に日本版「新自由主義」である「小泉・竹中構造改革」を強行しましたが、2004年には「労働者派遣法」を改悪して今まで禁止されていた製造業への労働者派遣を全面解禁しました。カルロス・ゴーンに日産社長が超高額報酬を手にできたのは、2004年に製造業への労働者派遣が全面解禁されたからなのです。
日産は他の大手製造業企業と同じく、「労働者派遣法」の改正を契機として正社員の数を大幅に減らしていつでも首の斬れる非正規社員に切り替え、彼らを派遣会社に登録させて「派遣労働者」にしたのです。日産は他の大手製造業企業と同じく、それまで正規労働者に年500−600万の賃金を支払っていたのが、非正規の「派遣労働者」には1/2,1/3の200万ー300万円の賃金しか支払う必要がなくなったのです。
日産は他の大手製造業企業と同じく労働者の賃金を「合法的に」大幅に低下させることにより膨大な利益を得たのです。日産は他の大手製造業企業と同じく、手にした膨大な利益を役員報酬の大幅な引き上げ、株主配当の大幅な引き上げ、そして巨額な内部留保に使ったのです。
カルロス・ゴーン日産社長が非正規労働者の300倍以上の超高額報酬を手に出来たのは、彼が「コストカッター」の名手と言われた優秀な経営者だからという理由ではなく、ただ単に「労働者派遣法」の改悪で労働者の賃金を不当に安くしたからなのです。現在大手企業が内部留保として貯めている金額は一説によると240兆円と言われています。
横粂議員との「若者討論会」を企画し実現した同世代の若者たちは、「若者代表」として横粂議員に多大な期待を寄せていましたが、その期待は急速に萎んでしまったようです。
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/b0fd147f6502ddfb40df33905053f111
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