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復興増税の財源に「消費税」を充てようとしている野田佳彦内閣を許すな
http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/336.html
投稿者 元引籠り 日時 2011 年 9 月 10 日 10:16:19: dkOnWN./sADdA
 

「きまぐれな日々」に下記記事を公開した。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110905/1315183422

野田新内閣の支持率は思いのほか高く、読売新聞の65%を筆頭に、共同通信63%、毎日新聞56%、朝日新聞53%と続く。民主党の支持率も「V字回復」とやらで、朝日新聞の調査では政党支持率は民主党31%、自民党17%となっている。これが本当なら自民党が真っ青になる数字で、なぜなら小選挙区制という選挙制度を考えれば、この数字で解散総選挙をやられたら、自民党は党勢は回復するものの政権には返り咲けないからだ。もっともこう考えるのはもちろん早計で、早晩内閣支持率も民主党支持率も落ちるだろう。それに不思議なことに、朝日新聞よりかなり高い内閣支持率をたたき出した読売の調査では、政党支持率では自民党がなお民主党を1ポイント上回っている。

朝日と読売でどうしてこんな違いが出るのかということに関して、ある人がいつか言っていたのは、いわゆる「右寄り」の人は、朝日の調査というだけで回答を拒否するからではないかということだった。それにしても両紙調査の結果、特に政党支持率が違いすぎるが、今回の野田内閣が自民党支持層に好感を持たれているのは間違いないと思う。

新聞報道で気持ち悪いのは、野田佳彦の「人柄」をことさらに持ち上げる報道が多いことで、特に読売ではそれが目にあまるほどだが、朝日でも読売ほど極端ではないものの同じような報道をする。菅直人を極悪人のように貶め、野田佳彦は素晴らしい人格者であるかのごとく持ち上げる報道に接していると、どこの独裁国家のマスメディアなのかと背筋が凍る思いがする。

ところで今回の野田内閣発足に関して面白いと思うのは、いわゆるネットの「小沢信者」の一部にも野田政権を歓迎する声があることだ。私が見た限りでは、「菅、枝野、岡田、仙谷が内閣を去った台風一過、秋風爽やか内閣」、「挙党体制に配慮した人事で、現時点では不支持とする理由はない」などと野田政権を絶賛する「小沢信者」の意見が見られた。

事実はどうかというと、小沢派からは一川保夫防衛相と山岡賢次(笑)国家公安委員長・拉致担当相が閣僚に任命されたほか、なんといっても大きいのは輿石東を幹事長にしたことだ。この結果に小沢一郎は「バランスのとれた人事だ」と満足そうだったという。

ところが鳩山派はそうではない。鳩山派からは閣僚はゼロ。菅改造内閣では2人いたのだから、明らかに鳩山派は干されている。鳩山派は派内の結束も緩んでおり、あの「気合いだあ」のオヤジ・中山義活は鳩山を捨てて鹿野派結成に協力し、実質的に鳩山派から離脱していると見られているらしい。内閣不信任案否決の前後から小沢一郎にコバンザメのようにくっついていった鳩山由紀夫に対して周囲の議員が不信感を持つようになったと言われているが、例の母親から鳩山由紀夫に対する「子ども手当」が暴露されてこれが使えなくなったことによる政治資金のショートが大きいのではないか。鳩山由紀夫は党内で力を失いつつあり、次期総選挙では自民党が北海道9区に橋本聖子参院議員を送り込もうという動きもある(橋本本人は否定している)。鳩山由紀夫はここは観念して、総理大臣辞職を決めた日の決意を思い出して潔く政界を引退すべきだろう。

一方で「小沢信者」の中には「小沢さんは鳩山に海江田万里支持を押しつけられた」というとする見方もあるが、ひいきの引き倒しとはこのことだろう。野田内閣が成立してみると、前述のように一部の小沢信者が「秋風爽やか内閣」と絶賛するような人事になったのは、小沢一郎が海江田万里支持を打ち出して鳩山由紀夫を油断させておいて、裏で野田佳彦とも取引した結果だとしか私には思えない。今回の組閣で私がほとんど唯一評価しているのが与謝野馨を入閣させなかったことだが、これにも小沢一郎の意向が反映されているのではないか。もっともこの人事だけは「結果オーライ」であるにせよ良かったと思うが。

しかし、実際のところ問題なのは野田が行なおうとする政策であり、原発再稼働、復興増税の財源としての消費税増税、TPP推進などが早くも打ち出された。このうち原発再稼働については、旧社会党で昨年の民主党代表選では菅直人を応援した鉢呂吉雄を経産相に任命したという人事に、いかにも野田佳彦らしい嫌らしさを感じる。菅グループではないものの、旧社会党で菅直人よりだった政治家に原発再稼働をやらせれば、民主党内の「脱原発依存」の流れをほぼ断ち切れると野田は読んでいるのだろう。鉢呂吉雄は早くもその野田の軍門に下りそうな気配が濃厚だ。

もっとも同様の人事を菅直人もやっていて、それは海江田万里に経産相を押しつけてTPPをやらせようとしたことだった。鳩山派の海江田がTPP推進論者であることに菅は目をつけたのだった。しかし海江田は原発推進論者でもあったために、東日本大震災を機に菅が「脱原発(依存)」に転向すると、菅と海江田がぶつかるようになった。これは菅の自業自得だったともいえるが、そんな海江田を代表選で担いだ小鳩派を見ていると、こいつらは揃いも揃ってどうしようもないとしか思えない。その結果、「原発再稼働、消費税による復興増税財源捻出、TPP推進」を三本柱とする最悪の野田政権ができてしまった。

この記事の最初の方で私がバカにした小沢信者の一人は、野田内閣支持の弁として、「所得税や法人税・相続税などの増税には基本的に賛成」だと言っているのだが、野田内閣は、菅内閣時代に所得税と法人税が想定されていた復興増税の財源として、酒税、たばこ税、それに消費税も候補に入れる方針を打ち出した。

メディアでもブログなどのネットでも、一口に「復興増税」という表現がされる場合が大半だが、どういう種類の税を復興増税の財源に充てるかという議論は、実際には東日本大震災発生直後からあった。あの経団連自らが「法人税減税の凍結、場合によっては法人税の一時増税」を提言したのが震災後最初に目を引いたニュースだった。直後には『週刊東洋経済』誌上で神野直彦が東西ドイツ統一の際の「連帯税」をモデルとした所得税や法人税の一時増税を主張したこともある。一方与謝野馨は消費税を復興増税の財源にすることを提唱し、それは一時的なものとするけれども期限が切れたら社会保障の財源に回すとの口実で恒久的な消費税増税にする意向であると新聞に報じられた。菅直人自らが入閣させた与謝野馨ではあるけれども、菅政権下では復興増税の財源に消費税を充てる方針はとらなかった。多少なりとも再分配に配慮したといえるかもしれない。

一方、野田佳彦は早くもそれを反故にして、消費税を復興増税の財源に充てようとしている。これでは与謝野馨を内閣から追い出したとは言いながら、与謝野以上に与謝野的な政策を目指しているとしか言いようがない。これでは与謝野馨を入閣させなかった意味は何もない。それなのに表向き輿石東を幹事長にしたり与謝野馨を入閣させなかったことに騙されて野田内閣を支持する人はおめでたい限りだ。

小沢一郎はと野田内閣の組閣人事にご満悦らしいが、そりゃそうだろう。小沢の政策は昔から「所得税と住民税の半減、それに伴う消費税の大増税」である。今でこそ次の総選挙までは消費税増税の議論は凍結するとしているものの、前にも書いたけれど次の総選挙などそう遠い未来の話ではない。それ以降であれば「消費税大増税」は小沢一郎の政策とも矛盾しないのである。こんなことを何度書いても、小沢一郎を熱烈に支持している人たちには通用しないと思うが、それでも書く。ついでに書くと、原発再稼働も小沢の政策とは全く矛盾しない。TPP推進もそうだ。

「党内融和」や「挙党一致」を売り物にする野田内閣に、私は不気味さしか感じない。「挙党一致」を一文字変えれば「挙国一致」になる。つまり、私にとって「挙党一致」とは戦時を思わせる言葉だが、民主党内で一致したところで、野田佳彦とその内閣は視線が全然国民の方を向いていない。日本に住む私たちにとって益をなす政治を野田政権がやろうとは到底思われない。

だから私は、こんな政権は断じて支持しない。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1213.html  

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コメント
 
01. ヂンギス 2011年9月10日 11:07:18: Lc/4GVoFnnhQo : 8hk0duzcU2
>復興増税の財源に「消費税」を充てようとしている野田佳彦内閣を許すな

復興財源に消費税をあてる??野田さんも前原さんも野党からも聞いたことがない。

読んで時間のむだだった。
「絶対に損はさせませんこの投稿。」とか「めっけた!!この人のこの欠点。」とか「好きよ小沢 小沢なしでは生きられない。」とか分かりやすいタイトルにして欲しい。

つい・・・長文を読んでしまうじゃないか。
ところで、君の県の最低賃金は時給いくらか知っているか??民主党になって去年は引き上げられたよね。

今年はどうかな??  ガンバ 小沢。


02. 2011年9月10日 12:01:49: h69tTYryng
復興に消費税増税はない。
なぜなら消費税を上げる時には解散総選挙が民主の公約。
早ければ年末にも解散総選挙ということになる。
現状の民主支持率ではまず解散はない。
よって復興増税は消費税以外からとなる。

税と社会保障の一体改革での消費税増税論議は
来年の国会だろう。
これが正念場で同時に公務員人件費2割カットも
実現しないとまず再来年の総選挙では民主に勝ち目はない。
恐らく自民公明の辛勝となり、みんなや減税、維新が大躍進する
ことになるだろう。


03. 2011年9月10日 19:23:31: H0e6ay11VE
評論するだけなら楽でいいのう。何とでも言える。

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