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シロウト内閣の政治はこわい 恐らく国民生活の大混乱が始まる
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2011/9/9 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
野田新内閣と前原仙谷の民主党「政調会」「政府民主党首脳会議」「党税調」「政府税調」「次官会議」「国家戦略会議」またぞろ会議は踊る政権の無軌道
やっぱり、この連中には政権運営はムリだ。
さっそく政調会長の前原誠司(49)がやってくれた。アメリカで勝手に「オレ様」発言をして大騒ぎになっている。「3・11後の日米同盟」と題したシンポジウムで講演した前原。「武器輸出3原則は見直さなければいけない」「PKO武器使用は緩和すべきだ」と、憲法9条くそくらえ発言を連発したのだ。
唐突な前原発言に党内も閣内も大混乱だ。一川保夫防衛相(69)は、「そんな話は彼から聞いていない」「そう簡単なものではない」と憮然としていた。
野田首相は、スネに傷だらけの前原を入閣させず、野党が攻めにくい党の政調会長に押し込んだ。そのかいもなく、従米派の前原は「オレが新政権の安保・外交・防衛を仕切るんだ」とばかり、ワシントンでアピールしてアメリカに売り込んだ。恐らくそんなことだろう。PKOなんて別に切迫した問題でもないのに、わざわざ混乱を引き起こしてイイ気になっているのだから、ホント懲りない変なヤツだ。
こんな男が、政権の黒幕ぶっている仙谷代行と組んで政調会=党の政策立案を仕切る。それでなくても、政調会は旧自民党のように政府から離れ、権限を強化されたから、オレ様2人に引っかき回されて、シッチャカメッチャカになるのが今から目に浮かぶ。
しかし、火種はこれだけじゃない。驚いたのは、野田首相が「ナントカ会議」をいくつもつくり始めたことだ。
最高意思決定機関として「政府・民主三役会議」を立ち上げ、さらに経済運営の司令塔として「国家戦略会議」を新設。ほかにも「政府税調」に加えて、「党税調」「事務次官会議」も復活させたのである。
「国家戦略会議は、小泉政権時代の経済財政諮問会議をマネたもので、日銀総裁や財界首脳、学者がメンバーです。税調も、自民党時代のように政府と党に別々に設けた。復活した党税調のトップは、財務大臣だったベテランの藤井裕久なので、安住財務相がトップの政府税調は飾りですよ」(霞が関事情通)
菅内閣がヤマのように「会議」をつくり壮大なムダに終わったのに、同じことをやろうとしているのだからトチ狂っている。
◆乱立会議、シロウト内閣では制御不能
問題は、前原・仙谷政調会同様、このいくつもの会議を野田内閣がコントロールできないことだ。野田には、そんな力量もリーダーシップもない。
「こんなに会議を乱立させたら政権は大混乱に陥るだけです。船頭多くして船、山に登るです。政策に弱い野田首相は、方向性を会議に示してもらうつもりなのでしょうが、もし『政府税調』と『党税調』が正反対の結論になったらどうするのか。野田首相は優柔不断の八方美人で自分がないから、会議の結論に引っ張られ、右に左に右往左往するのは目に見えています。まさに〈会議は踊る、されど進まず〉になりかねませんよ」(政治評論家・山口朝雄氏)
平野博文国対委員長が、「いまの内閣は不完全な状態で十分な国会答弁ができない」と、野田内閣はド素人の集まりであると白状していたが、その上に制御不能の会議がいくつも乱立なのである。これだから寄せ集めのシロウト政権は怖い。
しかも、内閣にはミニ前原みたいな口だけは一丁前の安住淳財務相(49)と、玄葉光一郎外相(47)がいる。
「どうせ財務官僚の操り人形だろ」とバカにされていることが分かっているNHK出身の安住は、見返したくてウズウズしている。もともと目立ちたがり屋なチビッコギャングだから、シャシャリ出て余計なことをするのは間違いない。
「オレが、オレが」の政経塾出身の玄葉外相も、「やっぱりオレがいないとダメだな」が口癖のナルシシストだけに、慣れてきたら、注目されようと絶対にハデに立ち回るはずだ。こんな政権がまとまって国民のために働くことは百パーセントない。それだけは断言できる。
「野田内閣は17人の閣僚のうち10人が初入閣。しかも、財務、外務という国を支える両輪が2人とも40代の専門外です。このシロウト内閣の周りを一癖も二癖もある小姑、大舅が固める。政権は収拾がつかず、どこへ向かうのか、国民は不安ですよ」(山口朝雄氏=前出)
軌道なく打ち上げられた野田シロウト内閣は、宇宙の果てに行ってしまって不思議じゃない。
◆ダメ大臣に振り回されて自滅した安倍内閣の二の舞い
こんな調子では、とてもじゃないが、国会を乗り切れない。野党の自民党には、飛んで火に入るナントカである。行き詰まりは、予想以上に早い。
「野田内閣の今後を考えると、自民党時代の安倍内閣とダブって見えますね」と政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「野田首相個人は人柄がいいとか、大きな穴はないといわれる。しかし、とにかく大臣たちがズブのシロウトや問題児が多すぎる。自民党は5、6人の大臣を集中的に攻撃し、揺さぶる作戦でいます。それで問題大臣の失言や暴言を引き出し、野田首相に更迭を迫る。首相がグズグズすれば、首相も攻撃する。そうやって、支持率を落として、沈ませる戦略です。安倍内閣も首相個人には人気がありましたが、松岡利勝農相、赤城徳彦新農相の事務所費疑惑や、久間章生大臣の“原爆投下はしょうがない”、柳沢伯夫厚労相の“女性は産む機械”発言などが続いて、閣内はゴタゴタの連続。参院選に惨敗して予想以上に短命に終わりました。あれとダブって見えてくるのです」
そういえば、安倍内閣も発足時は、野田内閣と同じように「お友達内閣」「論功行賞内閣」と言われたものだ。
◆臨時国会で解散に追い込まれる
国民はウンザリするほどの混迷と停滞を招いた菅政権を嫌悪し、今回の野田政権にスピーディーな政治を求めている。だが、来月からの臨時国会で最初から火ダルマになるのが見え、おまけに政権内は「会議は踊る」状態では、何も政治は前に進まず、期待が落胆に変わるのはアッという間だ。
評論家の塩田潮氏は「政権安定のカギは参院のねじれ解消。公明党をどう取り込めるかにかかっている。その小連立交渉に時間がかかり、3カ月くらいは目に見えた成果は上がらないでしょう」と言った。しかし、国民は3カ月も内向きのゴタゴタ政治に付き合っていられるか。
放射能の後始末、新エネルギー問題、超円高、デフレ不況加速と難問が山積し、目の前に迫っている。おまけに欧米不況、世界金融恐慌が深刻だ。ノロノロしていると、国民生活は大混乱に巻き込まれ、東北の被災地には冬がやってきてしまうのだ。どうするのか。
「本格復興予算である大型第3次補正は、野党も反対できないからスンナリ成立するようにいわれていますが、簡単じゃありませんよ。問題だらけの野田政権の支持率が急落すれば、自民党は、補正成立と引き換えで解散・総選挙の約束を求めてくる。自民党は自公連携が分断される前に総選挙に突入したいし、野田首相が復興財源に増税をブチ上げたところで解散に追い込みたい。12月までの臨時国会は大荒れ必至ですし、野田首相には最大の正念場なのです」(浅川博忠氏=前出)
自民党内には「野田政権は11月で終わる」という声もある。遅くとも暮れには再び政局大波乱。国民生活が置き去りにされる空転政治に陥る。それだけは間違いない情勢なのだ。
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