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動き出した怪人・細川 これは戦前日本への回帰の恐れ
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2011/9/8 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
隠遁していた元首相で政治的力量はないのに偉そうにしていた細川護煕が野田新首相の親分ヅラしてまた登場してきた
この男の狙いは何なのか。亡霊のように出てきた細川護熙元首相のことである。民主党の代表選の直前に小沢一郎元代表と野田佳彦首相を仲介したとかいって、新聞テレビに出ずっぱりなのだ。「これには驚きました」と、政治解説者の篠原文也氏がこう言う。
「私は、細川氏の引退後に何度も繰り返しインタビューを申し込んできました。そのたびに『自分は新聞も読まないし、テレビも見ない。ニュースは移動時に新幹線の電光掲示板で見るだけだから、コメントできない』と断られてきた。それが突然、メディアに出まくっている。何かウラがあるのではないかと勘繰ってしまいます」
季節外れの怪談みたいな珍現象に、「殿、ご乱心か」といぶかる声も上がっているが、ナント、細川サイドが出演の売り込みをかけたというから二度ビックリだ。
「かつての番記者らに片っ端から『インタビューを受ける』と電話をかけたのです。でも、どのメディアに対しても、話す内容はまるっきり同じ。まるで台本があるみたいです」(マスコミ関係者)
細川といえば、政権を突然、ブン投げた後、悠々自適の隠遁生活を送ってきた。還暦を機に政界を引退して13年。祖母から譲り受けたという湯河原(神奈川県)の邸宅に茶室を構え、晴耕雨読の日々だといわれる。陶芸家や茶人などと称し、その作品をありがたがる向きもいる。俗世間とは縁を切り、風流人として生活してきた。
それが突然、キングメーカー気取りで出てきたわけだ。
「小沢さんとの会談をセットした」「演説の内容も助言した」とか言って、後見人をアピールしているだけではない。細川の首相秘書官だった成田憲彦駿河台大教授を野田政権の内閣官房参与に送り込み、成田を通してのアドバイスも送っている。一体、何が目的なのか。
薄気味悪い怪人の動きだ。
◆細川チルドレンは今ごろ跳梁跋扈の薄気味悪さ
野田政権では、やたらと日本新党の残党が跳(ちょう)梁(りょう)跋(ばっ)扈(こ)している。
千葉県議だった野田は、93年に細川が党首を務める日本新党から出て国政に挑戦し、ブームに乗って初当選。代表選で野田と争い、政調会長に収まった前原も日本新党で93年に初当選した「細川チルドレン」だ。樽床幹事長代行も93年組だし、超ジミ〜な藤村修官房長官も同じだ。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「日本新党の1年生組が出てきてうれしくなったのだろう。そんな野望はない」とみる。政治アナリストの伊藤惇夫氏は「せっかく政権交代したのにだらしのない民主党を見せられ、さすがに黙っていられなくなったのでしょう。あるいは、“愛弟子”たちの活躍に血が騒いだのかもしれません」と言っていた。
◆昨年の代表選では「小沢支持」を表明
「おそらく殿の気まぐれ」と言うのだが、その一方で、細川がずいぶん前からキナ臭い動きをしてきたのも事実なのだ。
昨年の代表選では、唐突に「首相をやれるのは小沢さんしかいない。私も一生懸命応援する」と表明。今年2月には、小沢側近の平野貞夫元参院議員と公明党の市川雄一常任顧問が会談した際に、細川も同席していたことが話題になった。
「震災前、菅政権が行き詰まっていた時期だったので、小沢氏が公明党を巻き込み、再び細川首班で連立政権を樹立するつもりではないかとみる向きもいた。一時は、細川氏が政界再編のキーマンになるという噂で持ち切りでした」(自民党ベテラン議員)
自分がやれなかったことを弟子たちに託したいという思惑もあるのだろう。ズバリ、消費税アップだ。それには“政界再編”が必要になる。選挙前に大連立を組み、一気に消費税アップに持っていく。そうすれば選挙で増税は争点にならないからだ。
細川は唐突な国民福祉税構想で失敗した。可愛い野田には同じ轍を踏ませたくない。だから、自分がシャシャリ出て、政界再編のキーマンを気取り、大増税に道筋をつける。そんな思惑がチラつくのだ。
◆リベラルの皮をかぶった保守が最も怖い
もっと危ない見方もある。
野田と細川の間には「リベラルの顔をしたタカ派」「改革ヅラした保守」という奇妙な共通項がある。
細川政権が誕生したときに、国民は拍手喝采して熱狂した。しかし、その細川は政権発足後半年で、実質、大蔵省政権だったことをバクロする。いきなり、国民福祉税7%を打ち出し、国民から総スカンを食らった。国民は「細川政権って何?」と思ったものだが、実はその当時から、細川政権は、実はヌエのような存在だった。確固たる信念があるわけではない。ことさらダンディーを強調し、パフォーマンスに精を出していたが、要するにポピュリズムの上で漂う「真空政権」だったと言える。筑波大名誉教授の小林弥六氏はこう言う。
「日本新党とは思想的に何をやりたい政権だったのでしょうか。今問い直すと、アンチ自民というだけで何もない。しかし、そのメンバーのDNAは細川氏も野田氏も保守です。改革の皮をかぶっていたようなところがある。突き詰めれば、権力奪取が目的で、そのためにアンチ自民を装った。その日本新党と野田政権は恐ろしく似ているのです」
野田内閣の正体は日本新党プラス松下政経塾政権だ。「政治家になるための早道」という理由で政経塾→日本新党というコースを選んだのが、野田であり、前原である。つまり、理念は二の次、三の次。こういう手合いが国を危うくするのである。
◆どじょうよりもはるかにグロテスク
「時の政治状況でクルクル態度が変わるからです。実際、彼らは民主党でいながら、平然と自民党に回帰し、財務省ベッタリで増税路線をひた走っている。とんでもない話ですが、彼らには冷静な理性、知性がないのでしょう。だから、不条理なことなのに突っ走る。それをメディアが批判するどころか、後押しする。それでどんどん勘違いしていく。これはちょっと怖いことだと思います。理性もなく、感情論だけで日本を変えられると勘違いして暴走した戦前の青年将校と似ている。A級戦犯の容疑をかけられ、服毒自殺した近衛文麿の孫である細川元首相が亡霊のように出てきて、野田政権の親分のような顔をするのは、偶然とは言い切れない怖さを感じます」(小林弥六氏=前出)
政治が理性を失い、メディアと一緒になって、暴走を始めると、本当に取り返しのつかないことになる。その後ろにいるのが近衛文麿の孫であり、その弟子で今、首相の座にいるのは、「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」発言で物議を醸したウルトラタカ派の野田なのだ。
こうした薄気味悪さを度外視して、細川と野田の関係を無邪気に報じる大マスコミは危険だ。どじょうの皮をかぶった野田政権は、本当は恐ろしくグロテスクである。国民は一刻も早く、その正体に気づいた方がいい。
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