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「ノーサイド」なんぞクソ食らえ [田中康夫 にっぽん改国]
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2011/9/7 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
BS11で毎週土曜22時から放送の「田中康夫のにっぽんサイコー!」は、その映像を翌週月曜夕刻に新党日本ホームページにアップしています。
先週末は畏兄・長谷川幸洋氏が登場。「東京新聞」「中日新聞」論説副主幹の氏は「自民党化する野田『ノーサイド』政権」と題し、政治こそ「両サイド」が存在しなくては翼賛化してしまう、と危惧しました。
党内が丸く収まる為の「ノーサイド」は、その先に存在する筈の国民が不在で、議席と政権を維持する為に「3党合意」という名の事実上の大連立へと進んだなら増税が待ち受けるのみ、と。
その上で氏は、塩崎恭久氏を会長に設立の「日本を根っこから変える保守の会」に期待する、と述べました。
復興財源を増税で賄う安易で硬直した「古い方程式」派=財務省派が現在、民主、自民両党で“メインストリーム”を占めています。他方、増税で景気浮揚した国家は古今東西、何処にも存在せず、との公理を踏まえ、無利子非課税国債&日銀直接引受国債の発行、金融機関の休眠口座活用等を唱える「新しい方程式」派が各党に“伏流水”の如く存在するのです。
自由民主党、民主党、みんなの党、国民新党、新党日本から50名余の議員が参加し、僕も会長代行を務める件(くだん)の議員連盟は、「保守」の意味合いを捉え直す会合でもあります。
何故か日本では「日の丸・君が代・靖国神社」の三題噺(ばなし)=「保守のアイコン」と美しき誤解が流布していました。が、「保守」とは本来、家族や集落や地域に根差した、優れて弁証法的な叡智の筈。視野狭(きょう)窄(さく)なイデオロギー的セクショナリズムを超えた存在です。
18世紀にイギリスで活躍した著述家にして政治家のエドマンド・バークは「フランス革命などクソ食らえ」と述べました。その一点を以て日本では「保守主義の父」と崇(あが)め奉られています。
が、その真意は以下の具合だったのです。真っ当に働き・学び・暮らす市井の人々が“ノブレス・オブリージュ”の気概も覚悟も持ち合わせぬ“駄獣の群”な政治家や企業家に義憤を感じて蜂起する前に、「人々の革命への要求を先取りするような、その結果、人々が革命など必要としなくなるような賢明な政治」こそが「真の保守」なのだ、と。
斯(か)くて「靖国神社」vs.「憲法九条」の不毛な「両サイド」を超えた「新しい方程式」派の台頭こそが、信じられる日本の再興へと繋がるのです。
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