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“どじょう首相”大化け?公明に異常接近で「民公連立」着々
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110907/plt1109071543006-n1.htm
2011.09.07 夕刊フジ
野田佳彦首相(54)は8日、東日本大震災と原発事故で苦しむ福島県を訪問し、佐藤雄平知事(63)と会談する。内閣の最優先課題である被災地復興に向け、現地の生の声を聞くためのものだが、年齢のわりに「老かい」とされる野田首相には別の狙いもあるとみられる。今回の福島訪問は、衆参ねじれを解消するため、公明党との連立・連携を視野に入れた行動ともいえるのだ。
「なるべく早く入りたいと思います」
野田首相は6日午前、首相官邸で記者団にこう語った。福島訪問では、東京電力福島第1原発から半径20キロ圏内の警戒区域の視察も検討している。実はこの視察、公明党への極めて巧みな秋波といえそう。
内閣発足の前日(1日)、野田首相と公明党の山口那津男代表(59)の党首会談が国会内で行われた。終始和やかなムードだったこの席で、野田首相は同日の公明新聞のコラム「直言」が、「野田首相は早く被災地に赴け!」と訴えていたことを取り上げ、「ぜひ、早く行きたい」と語っていたのだ。
いつも低姿勢を心がけ、年配者の話をよく聞き、アドバイスを受ければ即行動する。「爺殺し」と言われる野田首相の十八番である。公明党側の進言をいち早く受け入れた野田首相は、「当然、公明党の支持母体である創価学会も意識しているはずだ」(官邸周辺)という。
これが影響したのか、山口氏は組閣直後の記者会見で、「いずれ信を問わざるを得ないが、今は被災地の復旧・復興が優先課題だ。第3次補正予算をつくるだけでなく、執行過程を見極める必要もある」と語り、菅内閣時代は自民党とともに強く求めていた早期解散・衆院選の主張をやや後退させた。
昨年夏の参院選敗北以来、民主党は衆参ねじれで苦しんでいる。これを克服するため、野田首相は代表選の最中から「救国内閣を作るべきで(具体的には)連立だ。そうでないと政治は前進しない」と発言。就任直後も、子ども手当などに関する民主、自民、公明の3党合意について「最低限でも3党合意を順守する」と明言しているが、数字上は自公両党と大連立する必要はない。
参院定数は242議席で、過半数は122議席。民主党(105議席)と公明党(19議席)が連立すれば124議席となり、簡単に衆参ねじれを克服できるのである。
民主党ベテラン議員は「そもそも、民主、公明両党の多くの議員は、新進党時代に行動をともにしている。野田首相も山口氏も『同じ釜のメシを食った仲間』といえる。政策も、天と地ほど違うものはない。外国人参政権も、ともに推進派だ。『被災地の復興』『日本経済の再生』といった大義のために、連立・連携していくことは十分できるはずだ」という。
現に、政権交代後の一昨年9月、当時の鳩山由紀夫首相と山口氏が会談した際には、「基本的に政策は似ている」という認識で一致。鳩山氏が協力を求めると、山口氏は「党の方向性と合って国民の理解があれば、協力はやぶさかではない」などと応じている。
「史上最悪の宰相」という障害がなくなった現在、民主党が公明党を誘い込む絶好のテーマがある。定数是正と選挙制度改革である。
最高裁大法廷は今年3月、1票の格差が最大2・30倍だった2009年の衆院選について、「憲法の要求する投票価値の平等に反する状態に至っていた」とし、選挙は違憲状態だったと判断した。
次期衆院選までに、定数是正と選挙制度改革の問題を決着させなければならないのだ。
政治評論家の浅川博忠氏は「公明党としては自民党との選挙協力を約10年続けてきたが、前回選挙で党代表までが落選し、『失うものが多かった』『自民党に利用された』という評価が高まりつつある。次の選挙では、みんなの党に第3党を奪われかねない心配もある。定数是正と選挙制度改革は党利党略が絡み、そう簡単ではないが、民主党が『一緒に検討しよう』というだけで、公明党は乗りやすくなる。次の選挙は自民党が勝ちそうなため、公明党もまだ両にらみだろうが、民主党としては、自民党と公明党にクサビを打ち込むだけでも成果は大きい」という。
これと符合するのか、公明党の井上義久幹事長(64)は4日、公明新聞のインタビューで「(野田首相の)政権運営を厳しくチェックする」といい、こう続けている。
「衆参両院の『1票の格差』の是正も喫緊の課題です。選挙制度についても一刻も早く、各党協議の場を設け、議論を始めなければなりません」
山口氏も6日夜、BSフジの番組で「民意が正しく反映する、そういう選挙制度を目指すという大きな議論を行うべきだと思っている」といい、「テーマによって協議をして合意をつくる。この実績を積み上げることが、次の展開につながることになる」と語った。
これらは、一種のメッセージではないのか。
気になる動きも発覚した。民主党最大の支持組織である連合の古賀伸明会長と、公明党の山口代表が5日夜に都内で会談していたのだ。古賀氏は「さまざまな面で支援をお願いしたい」と述べ、野田首相の政権運営に協力を要請した。
公明党関係者は「野田首相の謙虚な言動は、わが党の支持者、学会の方々も親しみを感じやすい。前首相のような傲慢でペテン師的な態度は絶対にダメだ。そもそも、小沢、鳩山、菅のトロイカは『学会批判』をした過去がある。野田首相はしていない。これは極めて大きい」という。
「どじょう宰相」は、したたかに“大化け”を狙っている。
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