tokubetsukaikei.docx

第三次補正の財源の議論が始まっているが、国債整理基金などの剰余金の取扱について、財務省がまた、訳のわからんことを言い始めている。

財政の内容をわかりやすくするためにも、また、来るべきプライマリーバランスの議論の前提を整理するためにも、特別会計の廃止が必要だ。

現在の予算では、特別会計とのやりとりでいくらでもプライマリーバランスをでっち上げられるので、プライマリーバランスを実現するためにはその前に、特別会計を廃止し、一般会計への統合が必要だ。

自民党のシャドウキャビネットの行政刷新・公務員制度改革担当チーム（河野太郎（ただし現在役職停止中）、平将明、古川俊治、柴山昌彦、熊谷大、磯崎仁彦、三原じゅん子）は、特別会計の廃止および一般会計への統合に向けて作業を進めてきた。

以下、チームの提言を述べる。わかりにくいかもしれないので、図を参照のこと。なお、関係各省庁からはヒアリングを行い、統合の実現性については確認済み。

新政権の行政刷新もこれぐらい抜本的にやってもらいたい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
基本方針
プライマリーバランスの均衡を図るために、特別会計を廃止し、全てのフローを一般会計に統合する。

ただし、ストックの管理のために積立金特別会計を新設し、各種積立金はこの特会のなかにそれぞれの勘定を設置して管理する。この特別会計から派生するフロー資金は、歳出歳入全て一般会計を経由する。

地方共有税特別会計を設置し、旧地方交付税及び譲与税財源を直入する。直入額があらかじめ定められた一定金額を下回る場合は、その金額との差額のみを一般会計から繰り入れる。この地方共有税特会資金の配分は国が関与せず地方六団体が行う。

債務の償還に関する国債整理基金を設ける。現在の各特別会計の余剰金で特に将来決まった使途のない『埋蔵金』は一括して国債整理基金に繰り入れ、債務の償還と将来の利払いの削減に充てる。

フローを一般会計に統合することにより、手数料等における負担と給付の関係性を絶つ。また、一般会計内の電波管理料など特定財源となっているものを一般財源化する。

一覧性の維持と収支関係の把握の容易性のために、一般会計の中に一般勘定、借換収支を管理する借換勘定、積立金特別会計へのストックの繰入操出に関する積立金繰入操出勘定、各種再保険の保険料と保険金を積立金特別会計に繰入繰り出しするための再保険勘定の四勘定を設ける。

一般勘定の中に収支のつながりの強いものの関係性を示すために年金関係収支、医療関係収支等の「関係収支」を掲げる。

個別特別会計について

１．エネルギー特別会計
エネルギー需給勘定は一般会計に統合する。
インペックス（国際開発石油）株式の配当等雑収入は一般歳入に統合する。
剰余金は国債整理基金に繰入れる。

電源開発促進勘定は一般会計に統合する。
剰余金、周辺地域整備基金は国債整理基金に繰入れる。
雑収入は一般歳入に統合する。
現物の備蓄は積立金特別会計で管理するが、利払い等のフロー資金は一般会計で支出する。

２．特許特別会計
一般会計に統合する。

３．社会資本整備事業特別会計
道路整備勘定は一般会計に統合する。
治水勘定は一般会計に統合する。
港湾勘定は一般会計に統合する。
空港整備勘定は一般会計に統合し、負債は積立金特別会計に移管。
航空機燃料税の２／１３は地方共有税特会に直入する。
業務勘定は一般会計に統合する。

４．年金特別会計
基礎年金勘定 一般会計に統合、年金関係収支に掲載
国民年金勘定 一般会計に統合、年金関係収支に掲載
厚生年金勘定 一般会計に統合、年金関係収支に掲載
健康勘定 一般会計に統合、医療関係収支に掲載
児童手当勘定 一般会計に統合
福祉年金勘定 一般会計に統合
業務勘定 一般会計に統合
保険料、拠出金、運用収入、積立金取崩等は一般会計に繰入れ、年金関係収支、医療関係収支に掲載する。
保険料のうち年金給付以外に使われるものは分離し手数料とする。
厚生年金積立金、国民年金積立金、基礎年金勘定の３号積立金は積立金特別会計に移管し、歳出分は一般会計に繰入る。
児童手当積立金は国債整理基金に繰入る。

５．労働特別会計
雇用勘定は一般会計に統合する。
雇用保険関係収支を新設する。
雇用保険積立金は積立金特別会計に移管し、一般会計経由で失業給付の財源に充てる。
労災勘定は一般会計に統合する。
労災関係収支を新設する。
労災保険積立金は積立金特別会計に移管し、一般会計経由で保険給付の財源に充てる。

徴収勘定
石綿健康被害救済事業は一般会計に統合する。
石綿健康被害救済関係収支を新設する。

６．自動車安全特別会計
自動車検査登録勘定は一般会計に統合する。

保障勘定と自動車事故対策勘定を統合し、一般会計から貸付金合計５８９３億円を勘定に戻したうえで、ひき逃げ・被害者の被害者救済の保障金支払いのための剰余金積立及び重度後遺症被害者救済向けの積立金は積立金特別会計に移管し、また、平成１３年以前の再保険のための積立金は積立金特別会計に移管の上、必要がなくなり次第廃止する。
その他については一般会計に統合

７．外国為替特別会計
資産、債務は積立金特別会計に残すが、資産、債務から生じるフロー資金は全て一般会計に統合する。
現在の積立金は国債整理基金に繰入る。

８．財政投融資特別会計
財政融資資金勘定は一般会計に統合し、財投収支に掲載する。
貸付金等は積立金特会に移管し利子収入などは一般会計に繰入る。
金利変動準備金は国債整理基金に繰入る。
投資勘定は一般会計に統合し、財投収支に掲載する。
ＮＴＴ、ＪＴ株、出資金等は積立金特会に移管し、配当金などは一般会計に繰入る。
特定国有財産整備勘定は一般会計に統合する。

９．食料安定供給特別会計
一般会計に統合し、国有農地、米麦は積立金特会に移管する。
米麦の買入費の手当は一般会計で行う。
食糧証券の発行及び年度をまたいだ償還を認める手当をする。
米麦関係収支に掲載する。
毎年の変動が大きい交付金は積立金繰入操出勘定で行う。

１０．貿易保険特別会計
一般会計に統合し、積立金は積立金特会に移管する。
法人形態は別途検討する。

１１．農業共済再保険特別会計
一般会計に統合し、積立金は積立金特会に移管する。

１２．地震再保険特別会計
一般会計に統合し、積立金は積立金特会に移管する。

１３．漁船再保険及び漁業共済保険特別会計
一般会計に統合し、積立金は積立金特会に移管する。

１４．森林国営保険特別会計
民営化、キャッシュフローについては国が再保険する。

１５．国営林野事業特別会計
一般会計に統合し、負債は積立金特会に移管する。

１６．国債整理基金
国債整理基金として償還、利払いを行う。
借換債の発行、償還は一般会計の借換勘定の中で行う。

http://news.livedoor.com/article/detail/5838736/?p=1 　

コメント
01. 2011年9月06日 11:32:13: QmyrjoZuIs 最近特別会計を廃止しようと云う議員が居ない。 一般会計だけ取り出して財政危機を云う与野党議員が多いが、これは財務省の差し金か。 それとも頭は空っぽで財務省の言葉をそのまま代弁して居るのに過ぎない。 空き缶の様に「ギリシャと同じになっても良いんですか？」 これには笑えた。 一国の総理が頭は空っぽで財務省のキャンペーンをやっていたなんて笑い者である。 毎年一般会計から特別会計に繰り入れているだけほぼ同額が財政赤字となり国債を発行している。 特別会計は毎年一般会計からの繰り入れとほぼ同じだけ繰越をしている。 特別会計と一般会計を一本化して繰越が出来る様にすべきである。 河野太郎議員のようなことを言う人がもっと欲しい。 民主党はだめ、自民党はもっとダメ。
02. ヂンギス 2011年9月06日 11:40:57: Lc/4GVoFnnhQo : 8hk0duzcU2 ＞現在の予算では、特別会計とのやりとりでいくらでもプライマリーバランスをでっち上げられるので、プライマリーバランスを実現するためにはその前に、特別会計を廃止し、一般会計への統合が必要だ。 自民党の谷垣さんは特別会計廃止を言ったことがありますか？？ 特別会計の議論を国会で過去に聞いたことがないのですが、決算の数字は本当なのでしょうか？？ 地検特捜に会計専門チームをつくって調査する必要があるのではないですかねえ。
03. 2011年9月06日 11:59:06: B3ph2N9VOe これって、いま野党だから言えるんじゃないの？　自民党政権の時にやったんかい！！
04. 2011年9月06日 14:57:15: 2bnMLHyeZ2 河野太郎が自民党なのが残念だが、私は河野太郎を支持する。特別会計廃止に賛成！
05. 2011年9月06日 16:20:17: rO8NnUeo5U 河野君はひとりで騒いでも駄目だ、自民党の中に仲間をつくって多数で意見を言わないと孤立させられるだけ。 いくらテレビに出て喚いても、自民党に所属したままでは何も出来ない。 いつも不思議に思うのだが、そこまで批判し自分の信念を通したいのなら、仲間を集って新党でもつくればいいだけの話し。 小沢氏をタックルで「ガレキ」呼ばわりした河野に、人徳があればそのガレキと呼ぶ小沢氏のように100人は集められると思うが。 自民党という器の中で、ひとり改革派の英雄気取りでテレビに出て批判しているのが、私は疑問に思う。
06. 2011年9月06日 16:53:42: mVvdO5duzM ＞財政の内容をわかりやすくするためにも、 ＞また、来るべきプライマリーバランスの議論の前提を整理するためにも、 ＞特別会計の廃止が必要だ。 河野さん、いつも思うんだが、あなた評論家？ あなた、自民党に何年いるんだよ？ いまさら「特別会計廃止」とかいうんだったら、 なんで、自民党政権時代にできなかったんだよ？ 脱原発もそうだが、どうも口先だけの評論家という感じがするなあ。
07. 2011年9月06日 19:09:27: FHVyh15Kso ＞なんで、自民党政権時代にできなかったんだよ？ その河野とほぼ同じ事を言って、０９年の選挙に勝ったのが民主党。 事業仕分けも自民党時代に河野は地方レベルで行なっていた。 本来、民主党は「家康の立場」だった訳で、それがこの体たらく。 ＞いくらテレビに出て喚いても、自民党に所属したままでは何も出来ない。 河野が「自民党の政調」の場に経産省の役人を呼んで、東電の計画停電の法的根拠や東電の発電状況について、 「需給調整契約をなぜ使わない」とか「揚水発電や民間の余剰電力をあるだろう」を問いただした結果、 経産省の役人が「東電の計画停電のインチキ」を認めたからこそ、夏場の計画停電は無くなった。 ネットが騒いだせいでもなく、飯田が電力に余裕はあると言った訳でもない。 役人が「政党に対する説明の場」で東電の計画停電の正当性を説明できなかったから。（だから、河野の手柄にしたくない役人が週刊誌にスクープさせた） じゃあ、その時民主党の節電大臣のレンホーは何をしていたか、計画停電の是非なんてほったらかしで、 企業に対して「電気を使ったら罰金だ」って脅していたんだよ。 だから、企業がみんな関西に疎開したり、操業日を変更したり苦労したんじゃないか。 どっちが官僚に対して意見しているのか、よーく考えた方がいい。
08. 2011年9月06日 20:13:11: jxsCdK1wKE 河野太郎 ”ごまめの歯軋り”とは己をよく知ってる。 こいつは、全く使い物にならん。
09. 2011年9月06日 22:23:41: 2T4I35xZuw 河野太郎に賛成。 特別会計に切り込むことは、２００９年総選挙の民主党の約束だった。しかし政権をとった民主党は非力ゆえ官僚に馬鹿にされ踊らされている。特別会計に税金が湯水のように流され、天下り先では個室と秘書と運転手つきの車をあてがわれ、大した仕事もなく高給を得ている。そして税金の使途や内容については国民の目にも晒されない。原発関連の天下り団体の何と多いことか。国土交通省も。そのほかにもあるだろう・・・。国民が苦しんでいるというこの時期に自分たちの利権を温存しさらに税金を上げようとしている。民主党は実力が伴なっていないのだ。小沢を排除してそれがさらに浮き彫りになった。 ここは超党派および改革派官僚で「特別会計をなくす会」をつくり、与野党共同で一気呵成に法律を成立させるべきだ。細部については後で修正できる。今のこの時期なら官僚は反対するだろうが、与野党の反対派は少ないだろう。問題はやる気があるかどうかだ。 原発関連団体 http://blog.goo.ne.jp/shiroikumo_2004/e/e60ce4300701224206a93ffad6c8ff74 国土交通省関連団体 http://www.transport-pf.or.jp/link/02_kokudo_koutsu.html http://www.transport-pf.or.jp/link/02_kokudo_koutsu2.html
10. 2011年9月07日 02:17:31: buMUrcXbI6 河野を引き抜いたら？ でもこいつ親子して小沢嫌いなんだよなぁ。 人間がちっちゃいんだよ。 度量がない。 人を動かす能力がない。 ただしこの件に関しちゃ全面的に賛成。

11. 2011年9月07日 02:31:42: 1qmOy4Hy0U 特別会計は、原発推進と同レベルのパワーでタブーにされているものの１つだと思う。 もし、特別会計に余ったカネがある事が証明されれば、増税の議論は無意味になるどころか、 増税の本当の目的は一体なんなのか？という疑問が人々の間で生じるかもしれない。 増税をしようとしている勢力は、「塩川の発言」以降、 必死に特別会計の詳細がわからなくなるような工作を繰り返してきたんだと思う。 特別会計の存在が表に出てきた当初は、一般会計の何倍もの金額だと騒ぎになったけど、 聞く度に金額が減っていって、今では本当にカネはあるのか？と思うほどに矮小化されちゃった。 （色んな人達が「協力」して、たっぷり時間を与えちゃったからな・・・　はぁ。） 河野太郎はイメージアップに余念のないお調子者のイメージ。全く期待していないｗ
12. 2011年9月07日 06:39:54: LVTRkHKWQQ 　今更、 　「特別会計」などは「超特別会計」の隠れ蓑でしょう。
13. 2011年9月07日 06:58:59: 4iCmrqWa6Y 河野はいつも話だけ、やるなら新党作ってやってみろ、瓦礫呼ばわりすること自体朝日の星らと同じレベルの人間です。
14. 2011年9月07日 07:47:02: pVYnA2lxHo とっとと廃止しろや
15. 2011年9月07日 11:46:44: b0QaOeQh3g この記事は、小沢氏側に朗報だな。
16. 2011年9月08日 18:57:48: 00zFHHmt6Q 厚生保険特会や国民年金特会では、巨額の予算が不採算の保養施設「グリーンピア」の建設や、特殊法人や関係団体に天下った厚生労働省ＯＢの高額の報酬などに使われていることが判明。 「母屋でおかゆを食っているのに、離れでは子供がすき焼きを食っている」 　一昨年、当時の塩川正十郎財務相は、切り詰めている一般会計とは対照的な特別会計の大盤振る舞いの様子を、そう表現した。 これは誰でも知っている、有名な言葉である。 実際には、３１特会の予算規模はあわせて３８７兆円、特会同士の重複部分などを除いても２０７兆円にのぼり、例外のはずの特会が、一般会計の５倍近い規模に膨らんでいる。さらに、特会の収入のうちの４７兆円は、一般会計からの繰り入れでまかなわれ、一般会計歳出の６割近くを使っている。 上記は、一部抜き出しであるが、財政法を見直し、國の会計は一本化して、ムダを抽出、常に肥大化しようとする支出を精査して、事業化する必要がある。 菅も現政権安住も「社会保障と税の一体改革」という言葉を創りだし、増税ばかり口に出し、特別会計のムダ事業改革に、何も触れようとしない。 森ゆう子氏他副大臣は、安住より識見豊富、当然、増税は認めない。 政権交代時の公約通り、予算の組み替えで、必要財源を確保せよ、レンホウの頭では全く無理、小沢派重鎮を当てよ。 一にも二にも、特会の大ナタが必要である。 これを直ちに放射能の収束財源に引き当てよ、地震津波は、低地に住んだ住民の自己責任大、二の次でよい、復興増税など論外。（私も被害者、自己責任で修繕中） しかし、放射能被害は、政府の完全責任、只の災害とは別の、極限重過失人災である。（政府が押しつけたＧＥ社製原子炉、電力会社がこの暴走熱源を自らは使わない、電源３法交付金も政府主導、再稼働も政府の指示、電力会社に責任は無い。）

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):
　重複コメントは全部削除と投稿禁止設定 　ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。　最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

　次へ 　前へ

▲このページのＴＯＰへ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ119掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。