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この何日かで、特に気になった政治がらみのニュースを2つ。
☆ 仙谷由人氏が党の政調会長代行に
『野田首相(民主党代表)は3日、党本部で藤村官房長官、輿石
幹事長、樽床伸二幹事長代行らと会談し、新設する政調会長代行に、
仙谷由人前官房副長官の起用を内定した。
当初は城島光力(こうりき)前政調会長代理を充てることにして
いたが、差し替えた。城島氏は幹事長代理に就任する見通しだ。
仙谷氏は前原政調会長に近い。前原氏が意欲を示す党の政策決定
システムの見直しに向け、官房長官の経験もある仙谷氏の力が
不可欠と判断したとみられ、仙谷氏の政策決定への影響力が強まり
そうだ。<読売新聞3日>』
* * * * *
あの仙谷由人氏が、果たして今後、野田政権とどのように
関わって行くつもりなのか、注目をされていたのだけど。
結局、新設された党の政調会長代行の職につくことになり
<しかも、先に決まっていた人を押しのけて?>、前原政調会長
とタッグを組んで、政府与党の政策作りを担うことになったと
いう。(゚Д゚)
<仙谷氏に関しては、た〜くさん書きたいことがあるのだが。
岡田&仙谷氏らは、菅おろしの早期実現&野田氏を次期代表に
することを目指して、協力して動いていたのだけど。仙谷氏は、
代表選直前に、野田氏を裏切って、前原氏を擁立することに。
野田首相誕生に貢献した岡田克也氏は、入閣要請を固辞。1回
お休みして、野田政権とは距離を置く道を選んでいるだけに、
さすがの仙谷氏もオモテには出にくいし、チョットお休みする
のではないかと見る人もいたのよね。^_^;>
* * * * *
民主党には、政策に関して、異なる考え方をする議員が多いの
だが、前原氏には、それをうまくまとめて行く力はない。
それゆえ、仙谷氏は、おそらく、党内で異なる考え方を持つ議員
たちを、アレコレの手を使ってまとめ上げる役割を期待されている
のではないかと察するのだけど・・・。
ただ、この政策の違いには「小沢派vs.非小沢派」の対立が
絡んでいる部分もあるし。しかも、仙谷氏は「脱小沢路線」の
主導者だっただけに、仙谷氏がそこに関わることで、野田首相が
作出しようとしている党内融和ムードが壊れる危険性も否定
できないように思われる。(~_~;)
<けど、野田首相にしてみれば、下手に仙谷氏を外に置いて
おくと、好き勝手に妙な動きをされる可能性が大きいだけに、
<足元を救われかねないおそれもあるし〜?>、中に取り
込んでおいて、寝業師の部分を活用することにした方が、
安心なのかも知れないな〜とも思ったりもして。^^;>
☆ 諫早湾の開門、農水省が「制限開門」を軸に調整
『国営諫早湾干拓事業(長崎県)の開門調査をめぐり農林水産省は、
検討している全4通りの開門方法のうち、潮受け堤防排水門の開閉
操作で干拓地前の調整池の水位変動を20センチ以内に抑える
「制限開門」を軸に、開門に反対している県の理解を求める方針で
あることが1日、分かった。
ただ排水門を最終的に全開にするよう求める漁業者らの反発は
必至で、新内閣の政務三役と慎重に協議し来年度予算概算要求に
必要額を盛り込む考え。
この方法を軸にするのは、調整池への海水流入量を調整すること
で防災や干拓農地への影響が抑えられ、対策費も82億円と4通り
の方法の中で最も低いことが大きい。<長崎新聞1日>』
『国営諫早湾干拓事業の排水門開放に向け「制限開門」を軸に
地元理解を得るという農林水産省の方針に対し、開門に反対する
県や干拓営農者らは「新内閣発足前に出すのはおかしい」
「2002年の短期開門調査と同じ方法であり、有明海再生に
つながらず無意味」などと一斉に反発。開門推進派の漁業者も
「形だけの開門は許さない」と納得していない。
環境影響評価(アセスメント)の中間報告に対し、県は7月、
反対意見や疑問をまとめた意見書を提出。同省はこれを踏まえ、
9月上旬にもアセス準備書を公表する予定で、合わせて疑問に回答
する意向も示していた。それだけに県の担当者は「新しい政務三役
が決める話じゃないのか。まだ本県の疑問にも答えておらず、
不信感を高めるだけだ」と同省を批判した。<長崎新聞2日・
全文*1に>』
* * * * *
昨年12月、諫早湾の干拓事業に関する訴訟で、5年間、
水門を開くことを命じる高裁判決が出たのだが。
もともと水門の前面閉鎖に反対だった菅前首相は、農水省
が予定していた最高裁への上告を断念させて、水門開放の
判決に応じることを決断した。(・・)
http://mewrun7.exblog.jp/13822838/
<関連記事『菅首相が、政治主導で、諫早湾干拓事業訴訟の
上告を断念&水門解放を決断。』>
ところが、これが、地元の長崎で、長い間、干拓事業利権に
関わって来た西岡参院議長をはじめ、周辺の与野党議員の大反発
を招くことになって。昨年末から「菅バッシング」が激化する
大きなきっかけになったりもしたのだが。(~_~;)
<しかも、彼らの多くは、地元の原発利権にも絡んでいる原発
推進派ゆえ、菅前首相が「脱原発」の方針をとろうとしている
ことで、尚更に「菅おろし」が激化することに。^^;>
農水省は、もともと自分たちの計画を覆すことになる水門の
全面開放には反対の立場だったし。
また、反対派の議員&地元の反対派が、農水省側に開門中止
or開門を制限するようにかなり強く働きかけていた様子。
で、農水省は、菅直人氏が首相を辞任することになった途端、
早速、このような方針を発表したのだった。(@@)
<財政難の時期ゆえ、農水省は、予算が少なくて済むことを
アピールして、自分たちの考えを通そうとしている感じもあるの
だけど。自然環境のダメージはお金に換えられないものだし。
そもそも農水省が、何十年前に作った計画を強引に実施しようと
したことから、このようなダメージが生じて、余計な予算が
かかることになってしまったわけだしね〜。(-"-)>
もちろん反対派の主張にも耳を傾けるべき部分があるとは思う
のだけど・・・。
この干拓事業&水門閉鎖のために、周辺の海の潮流が変化して
しまい、海の中の自然環境&生物体系がダメージを受けている上、
漁業や養殖業にも損失をもたらしているのは事実で。
早く水門を開放しないと、それらを元に戻すことが困難になって
しまうだけに、これ以上、グダグダしていられない状況なのでは
ないかと思うのだけど・・・。
何だか野田政権は、この件を、農水省にお任せにしてしまいそう
な感じがある。(-"-)
* * * * *
mewは、野田氏が首相になったら、「脱原発依存」の方針も
うやむやにされてしまうのではないかと恐れていたのだけど。
案の定、野田首相は、とりあえず新規の建設はせず、原発依存率
を下げて行く方針だと語っているものの、積極的に原発依存率を
下げるための施策を講じるつもりはないようだし。<新規建設を
やめれば、そのうち各原発の寿命が来るので、40年ぐらい立てば
自然に原発がなくなるでしょ〜みたいな考え方だもんね。^^;>
野田政権に代わってから、各地で次々と早期の原発再稼動の準備
が進められているとのこと。
<8月以降も、保安院や各地の電力会社が、やらせを行なっていた
ことが次々と発覚しているのだが。マスコミもほとんど取り上げ
なくなっているし〜。(ーー)>
諫早湾の水門が閉鎖された時も、多くの国民が問題を感じていた
のではないかと思うし。
原発政策に関しても、今もまだ、多くの国民が、脱原発依存の
方向に進むべきだと考えているのではないかと思うのだけど。
ただ、時が立つにつれて、そのような問題意識が薄れてしまう人
が多いのが実情で。それが、政治家や官僚たちに、政府が国民の
意思を軽視して、自分たちの思うように国政を進めて行っても
大丈夫だと思わせる大きな要因になっていることも否定できない
だろう。(-"-)
それゆえ、諫早湾の干拓事業の問題にせよ、脱原発の政策に
せよ、どうか多くの国民がそのことを忘れずに、しっかりと
政府のやろうとしていることをウォッチしておいて欲しいと
願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
http://mewrun7.exblog.jp/15380548/
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