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[第1回]佐高信 [論功行賞内向内閣を識者はこう見る]
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2011/9/5 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
おぞましいMMZA政権には何も期待できない
偽メール事件で国会議員を職し、最後は自殺に追い込まれた永田寿康氏にとって、野田佳彦は兄貴分であった。偽メール事件の時、野田は国対委員長。野田にも大きな責任があるのは言うまでもないが、兄貴分の野田は子分の永田を守り切れなかった。義侠心に厚い鈴木宗男は「だから、野田を絶対に総理にしてはいけない」と訴えたが、私は別の意味でも、この事件に野田の危うさを見る。永田は東大工学部を出た大蔵官僚なのである。
あの偽メールは、世間を知っている人間であれば、「ちょっと待てよ」と考える。しかし、永田は偽に気づかず、野田もそれを信用した。大蔵官僚なんて、この程度の「世間知らず」なのである。受験勉強はできるが、世の中を知らない。人間が分からない。もちろん、時代の先見性なども持ち合わせているわけがない。
私は大蔵官僚がいかに無能で罪深いかを銀行の元頭取からよく聞いた。バブル時代に「貸せ貸せ」と焚(た)きつけたのは大蔵官僚なのである。そんな連中がバブル崩壊後、竹中平蔵とつるんで、貸しはがしを奨励し、次々と銀行を追い込んだ。彼らは経済のことなど何も分からなくて、知っているのはノーパンしゃぶしゃぶだけではないか。言いすぎかなと思った時期もあったが、永田の事件をみれば、みんなが納得するだろう。
そして、新首相の野田は元大蔵官僚の永田の言うことを妄信しただけでなく、財務省の組織内候補者として、代表選を闘い、首相に選ばれたのである。
民主党政権に国民が期待したのは官僚支配による閉塞感の打破である。最初にそれを裏切ったのは菅前首相だが、それ以上に官べったりなのが野田だ。「自民党 らしさ出てきた 民主党」という川柳があるが、野田政権になって、官僚は喜び、自民党支持層ですら野田政権を支持している。民主党政権に真の改革を期待した有権者への裏切りである。
もうひとつ、この組閣、執行部人事を見て、松下政経塾色の強いことに薄気味悪さを覚える。野田を筆頭に前原政調会長、樽床幹事長代行、玄葉外相、長浜官房副長官と松下未熟塾の連中ばかりだが、彼らには大蔵官僚と相通じるものがあって、自分たちが世の中を知っていて、動かせると錯覚している。上っ面しか知らないのに分かった気になっている。国民が何を望んでいるのかを知らず、だから、平気で増税を口にする。
それを言うなら、徹底的な行革が先で、最初に手をつけるべきは歳入と歳出の両方を仕切る財務省の分割なのだが、それをやらずに増税を先行させるのだ。
私はこの内閣をMMZ内閣と呼んでいる。メール、松下、財務省内閣である。もうひとつ、朝日新聞と相田みつをのダブルAをつけ加えてもいいかもしれない。朝日新聞が野田首相誕生を早くから後押しし、相田みつをが出てくるからだ。野田のどじょう演説は相田みつをの引用で、それを教えたのは輿石幹事長とされるが、相田は便所の神様と呼ばれる。「一日一善」の日めくりのようなことを言うからだ。そこに貫かれているのは我慢の美徳だ。つまり、支配者にとって、相田みつをは使い勝手がいいのである。
財務省支配の野田政権がいい人ぶって、増税という我慢を強いる。この政権が国民のためにならないことは言うまでもない。(談)
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