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経団連会長のこの威張り腐った、上から目線の物言いは一体何なのだ!
***米倉経団連会長、野田氏に「ちゃんと協力する」 (YOMIURI ONLINE 2011年9月1日13時02分)野田新首相は1日午前、都内で経団連の米倉弘昌会長と会い、「今までの会議を作り直し、経団連をはじめ、経済界の協力をいただきたい」と協力を要請した。政府の新成長戦略実現会議などのあり方を見直し、米倉氏らのより積極的な参加を求めたものとみられる。米倉会長は会談後、記者団に「できるだけちゃんとした形で協力する」と表明した。菅政権では、東日本大震災の政府の対応を批判してきた米倉氏が、同会議の欠席を続けるなど、政府と経団連の関係がぎくしゃくしていた。 会談は、野田氏が首相就任のあいさつで経団連会館を訪れて実現した。野田氏はこの後、経済同友会、日本商工会議所のトップを相次いで表敬した。民主党政権の首相が経済3団体へ就任のあいさつに行ったのは初めて。****
いくつか引っかかる点がある。まず、この会談のタイミングである。9月1日午前、という日時である。この時点では、まだ閣僚はもちろん官房長官さえ確定していなかったのではないか?
***最後はあなたしかいない〜藤村氏起用のワケ(日テレニュース24 2011年9月2日)関係者の話を総合すると、1日朝の段階まで野田新首相が官房長官に起用したかったのは岡田前幹事長だったという。しかし、1日午前、野田新首相から電話で官房長官就任を要請された岡田氏は「イメージできない」などと述べ、固辞したという。岡田氏の意思が硬いため、野田新首相は最も信頼を置いている側近の藤村氏に「最後はあなたしかいない」と就任を要請、藤村氏も1日夕方、最終的に受け入れた***
なぜ野田はこんなタイミングで経団連会長と会わなければならなかったのか?勘ぐれば、人事の相談か事前了承を取りに行ったとも受け取れる。翌日には内閣発足なのである。国民は組閣の行方を固唾を飲んで見守っているさなかである。しかも震災復興、原発収束という喫緊の課題をさしおいて、なぜ経団連なのか?野田の政治姿勢が見えた、と騒ぐつもりはないが、違和感はぬぐえない。
もう一点。内閣総理大臣は国会で選ばれた、国民の代表と言ってもいい。それが、取るものもとりあえず財界総理といわれる経団連会長のところへ挨拶に駆けつける。これは政治の権威ばかりでなく、主権者としての国民の権威をも貶める行為である。野田は経済界の協力を求める、と言う。しかし考えてみると、経済界の協力とは何をいうのか?経団連は企業集団である。「政府と経団連の関係がぎくしゃくしていた」としても国民は少しも困らない。野田がこんなにしてまで求める企業の協力とは何か?票と金。それだけなら、組閣が終わり、内閣がスタートしてからでいいではないか。
「政府の新成長戦略実現会議などのあり方を見直し、米倉氏らのより積極的な参加を求めたものとみられる」こんなことが、組閣直前の内閣総理大臣のやることなのか!野田に、隠された深い狙いがあったとも思えない。ただ単に尻尾を振ったというだけだろう。かわいがってもらいたいというだけのことなのだろう。しかしながら、なぜ内閣総理大臣が、「ちやんと協力する」なんてふんぞり返った物言いをされなければならないのか?
**「菅氏とは首から上の質が違う」経団連会長、手放しで歓迎(産経ニュース 2011.8.29 )米倉会長は野田代表について「かねてから税制・社会保障に通じた非常に安定した行動力のある政治リーダーだと思っていた」と明かした。菅直人前代表との違いを聞かれ、「要するに首から上の質が違う」と言及、野田氏はきちんと政策を立案し、野党とも協議していける人物との見方を強調した。ねじれ国会の下での政策運営について、米倉会長は「大連立でも緩やかな協調でも、どんな形でもいいから挙国一致体制で望んでもらいたい」と注文。野田代表に「1年以上、最終的には次の選挙まで務めきってほしい」と要望した**
「どんな形でもいいから……」というのは財界の本音であろう。財界に都合のいい政府なら何でもいい。国民の多くは、被災地の人々に義捐金を送ったり、支援物資を送ったりしている。ボランティアとして実際に支援活動をしている人も多い。電力が足りない、と言われればせっせと節電に励む。企業は「協力してやる」などとふんぞり返っていられる立場ではない。企業の協力とは何か?票と金以外に何かあるのか?
儲かっている会社の法人税を上げてもいい。派遣社員をすべて正社員にしてもいい。海外へ出て行った工場を呼び戻そう。無数にある税の優遇措置をなくしてもいい。補助金もいらない。そういうことを自分から言い出すことが協力ということである。天下りをいくらでも引き受けます、なんてのは願い下げである。
政府の委員会や審議会に人を出すことが協力ではない。ロビー活動に励むことが協力ではない。そんなものは本来、不要なことである。経団連は営利企業の集団である。自分たちの利益にかかわることならば、ほっといても向こうからお願いにやってくる。代表選挙が終わった直後に野田をほめあげた米倉会長は、政府との関係修復をねらっていたのかもしれない。政府と喧嘩して困るのは企業の側である。
野田は米倉会長の褒め殺しにうまうまとのってしまったか。政官財の癒着構造なんて言葉は、あんまり当たり前すぎて、今更口にするのも恥ずかしいほどである。しかし、こんな総理大臣の姿を見せられると、改めて考えさせられてしまう。財務省のポチ。アメリカのポチ。財界のポチ。飼い主が多くて、どっちを向いて尻尾を振ったらいいのか分からなくなりそう。
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