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2011/8/31
■ 「党内融和」や「挙党体制」というウソ ■
民主党の党首戦は、前原有利と見ていた世間の予測に反し、
決選投票の結果、野田氏が勝利を収めました。
しかし本当に注目すべきは、党のお金を預かる幹事長人事です。
鳩山代表 - 小沢幹事長
菅 代表 - 仙石幹事長
菅 代表 - 岡田幹事長
これまでの民主党の三役人事を見る限り、
幹事長ポストは、党代表に近い立場の人物が選ばれています。
ところが今回は違います。
野田代表 - 輿石幹事長
輿石氏は横路グループではありますが、
小沢氏の側近として知られています。
多分、新聞やニュースをこれをして
「党内融和を目指す」とか
「挙党態勢で臨む」と評価するでしょう。
首相と幹事長ポストを比べた時、
どちらが得かよーく考えて見ましょう。
@ 景気低迷に追い討ちを掛ける震災と原発事故。
A 既に始まっている金融危機の第2波。
B 衆参ネジレ国会。
C 菅首相の残り任期という1年という任期。
D アメリカからの、米国債の債権放棄要請(というウワサ)。
はたして首相というポストに、魅力を感じるでしょうか?
一方、幹事長ポストは政党助成金を握っています。
党内をまとめる責任者として、
選挙の公認にも強い影響力があります。
何をやってもニュースや国民に叩かれる首相よりも、
実権を掌握しながらも矢面に立たない幹事長ポストの方が
余程、魅力的だという事は、誰が見ても明らかです。
本来、同じ派閥内でタッグを組んでいた代表と幹事長ですから、
首相が有利とか、幹事長が有利という話は発生しません。
しかし、反目する派閥でポストを分ける場合は、
幹事長ポストの魅力は高まります。
■ 前原首相では政権が維持出来なかった ■
前評判の高かった前原氏は惨敗しました。
前原氏は、今回の代表職は魅力の薄い事は承知しています。
出来れば、野田氏に「繋ぎ」の首相を任せて、
自らは、次の党首戦に立候補したかったでしょう。
しかし、野田氏では小沢ー鳩山派には勝てません。
そこで、前原氏も重い腰を挙げざるを得なかったのでしょう。
しかし、前原氏には外国人献金問題で外相を辞任した経緯があります。
さらには、3月の国会で共産党が追求していた、
暴力団のフロント企業からの献金問題がくすぶっています。
外国人献金問題は、暴力団絡みを隠す為の煙幕だったとも言われています。
こんな前原氏ですから、暴力団絡みで揺すればイチコロです。
そこで紳助問題を大々的に盛り上げて、
「極悪な暴力団(山口組)と関係を持つ人物は許せない」
という世論を作りました。
この問題を追及されれば、
前原氏は首相になっても、政権を維持出来ません。
下手をすれば、宇野元首相の記録を塗り替える可能性があります。
■ 手打ちは幹事長ポスト ■
紳助問題を仕掛けたのは、普通に考えれば「小沢派」でしょう。
今回の候補の中で、国民の支持を集めているのは前原氏です。
前原氏が代表になれば、小沢派は爪弾きにされます。
そこで、紳助問題で前原氏を揺さぶり、
幹事用ポストで手打ちにしたと考えられます。
反小沢派は前原氏を首相にしても良かったのですが、
これだけ暴力団カードをチラつかせられたら、
前原政権が早期に退陣に追い込まれるリスクを無視出来ません。
そうなれば、代表ポストも小沢派に盗られる危険性があります。
そこで、「今回は野田代表で」というコンセンサスが作られたのでしょう。
第一回目の投票で、前原氏の得票の少なさは、
本人の人気の無さではなく、この様な派閥の思惑の表れでしょう。
■ もっと裏を考えてみると・・・ ■
今回の紳助事件は大阪府警からマスコミに
タレ込みがあったと考えられます。
そしてマスコミ各社はNHKも含め、
示し合わせた様に、この問題を「山口組の問題」にすり替えました。
もし今回の黒幕が小沢派だとすれば、
小沢派は警察もマスコミも掌握している事になります。
日頃は「マスゴミ」っぷりが目立ちますが、
もし小沢派がマスコミも掌握してるとするならば、
普段の小沢叩きは何なのでしょう?
以前、福田元首相と小沢民主党代表の大連立構想がありました。
連立が成立する前にリークされ、失敗に終わっています。
この大連立を取り持っていたのが、渡辺恒夫氏でした。
日頃から小沢叩きに余念のないマスコミですが、
裏では全く違う素顔が隠れていのかも知れません。
■ 「対立」や「混乱」の演出が 日本の国益 ■
小泉元首相の様に、国民の圧倒的支持を集めた首相は、
大きな権力を持ちます。
首相に権力が集中すれば、
政策の実現の可能性が高まります。
もし、アメリカがTPPや債権放棄問題で圧力を掛けた場合、
支持率の高い首相は、これらの実行を迫られます。
ところが、支持率の低い首相は、
無理な要求に応える事が出来ません。
最後は逃げる様に政権を放棄する事も出来ます。
自民党時代から、アメリカの無理な要求を避ける為、
支持率の低い不安定な内閣と、
1年毎の首相交代が演出されているのでしょう。
アメリカも馬鹿ではありませんので、
戦後一貫して続く日本のこの戦略は充分承知しています。
ですから地検特捜部やマスコミなどの組織を裏で操り
小沢抹殺を企てているのでしょうが、
彼らが、後ろを向いて舌を出していたら・・・。
■ 第二次世界大戦の敗戦と、ロックフェラー支配 ■
日本の利権は明治維新よりロスチャイルドが握っていました。
マッカーサーはソフトな社会主義路線を取ろうとして
財閥解体や農地解放を進め、
日本国憲法という極めて理想主義的な憲法を日本人に与えました。
ところが、アメリカ本国のロックフェラーは
中国やソ連といった共産主義圏への対抗を理由に
マッカーサーを解任しました。
旧財閥は復活し、ロックフェラーに協力する事で、
日本の高度成長を支えました。
ロックフェラーはCIAを日本に送り込み、
マスコミを支配し、
米国大使館から日本の政治の舵取りをしました。
親日派、知日派、ジャパンハンドラーなどと呼ばれる人達が、
ロックフェラーの代理人として日本に影響を及ぼしました。
日本は対米輸出で安い製品をアメリカに供給し、
軍備や航空機をアメリカから購入し、
アメリカ国債をせっせと買い込みました。
それは、現在の中国の姿と良く似ています。
■ 資本主義 VS 社会主義という実験 ■
ロックフェラーの台頭をイルミナティーが何故許したのか?
それは多分、ロスチャイルドは社会主義の実験を、
ロックフェラーは資本主義の実験を担当していたのでしょう。
この時代、西ヨーロッパでも多くの社会主義政権がが誕生しています。
この実権によって東西冷戦というシステムが生まれました。
世界の資源は限られています。
全世界が資本主義的発展をすると、
資源争奪戦争の危機が一気に高まります。
そこで世界の1/3を社会主義圏とする事で、
経済成長と資源消費を計画的にコントロールしたのでしょう。
社会主義圏の成長は低めに抑制され、
資源は優先的に西側諸国で消費されました。
西側を繁栄を知る国民の不満は当然高まります。
イデオロギーの対立と核の抑止力が用意されました。
これは社会主義圏で国民の不満を抑える事に役立ちます。
「社会主義が崩壊したら、米軍が攻めてくる・・・」
そう思わせる事で、体制は維持されました。
それでも噴出する不満には、「恐怖」が用意されました。
社会主義と資本主義の実験は、
資本主義の実験が成功を収めました。
社会主義はヒト・モノ・カネを計画的に支配する事を目的としていますが、
ヒトは欲に従順な生き物なので、
社会主義は「怠惰」と「官僚の腐敗」によって内部崩壊しました。
西ヨーロッパの社会主義政権の遺産も、
膨れ上がった財政赤字と、成長の低下でした。
唯一の例外は日本でした。
日本は官僚が統治する社会主義的構造を持っていましたが、
国民が勤勉だった為に、大きな経済成長を遂げました。
■ 資本主義圏の成長鈍化と、社会主義の崩壊 ■
西側諸国では経済が大きく発展しますが、
1980年代に、成長は鈍化します。
アメリカに安い製品を輸出していた
日本の経済力が無視出来ない程に増大し、
円が高くなった為に、安い労働力とならなくなりました。
これはヨーロッパも同様な状況に陥りました。
ヨーロッパは安い労働力を移民で確保していましたが、
移民は貧困層として定着し、社会不安の一部になってしまいました。
そこで80年代の後半に社会主義の崩壊が用意されました。
安い良質な労働力と、ある程度成熟した市場が開放されたのです。
これにより世界は次なる成長軌道に入ります。
■ 西側諸国は「生産」から「金融」にシフト ■
西側諸国は生産基地を、東欧や中国に進出させました。
これは自国内の産業の空洞化と同義です。
そこで「製造業」から「金融」へシフトが発生します。
政策金利を低く抑え、大量の通貨を供給し、
通貨は東側諸国や新興国への投資を生み出し、
多くの利益を西側諸国に還元しました。
さらに、「影の銀行システム」が作り出され、
借金によって利益を生み出す「金融」が生まれます。
FRBは低金利を維持し、アメリカで住宅バブルを作り出し、
それを元に大量のMBSを発行し、
「影の銀行システム」に商品を供給します。
住宅の値上がりが、庶民に新たな借金をする抵当を与えました。
それにより、米国庶民は借金を繰り返し、
その多くが金融市場で運用され、
金融市場は、その規模を膨れ上がらせてゆきます。
ヨーロッパも同様で、イギリス、スペイン、デンマークなどで
住宅バブル、商用不動産バブルが発生します。
■ 金融崩壊がアメリカの権力構造を変えた ■
「金融」こそがロスチャイルドの武器です。
JPモルガンが多くの詐欺的な金融商品を作り出し、
ゴールドマンサックスが国家を相手に荒稼ぎをします。
ロックフェラー系の企業も遅れてはいけないとばかりに、
系列の銀行で、巨額取引を繰り返しました。
リーマンショック以前から、金融を支配するロスチャイルドは
アメリカの支配層の中で勢力を拡大して行きます。
一方、ロックフェラーの軍産複合体は
冷戦の終結で縮小されてゆき、
政権内での発言力も弱まる様になりました。
■ 911テロとリーマンショック ■
軍産複合体は復権の為に新たな戦争を作り出します。
それが911テロに端を発する、
アフガン戦争とイラク戦争です。
これらの戦争は米国の財政赤字を膨らめる結果となります。
一方、FRBを牛耳るロスチャイルドは
グリーンスパンに低金利政策を維持させて、
住宅バブルを極限まで膨らめます。
そうして、サブプライムショックが発生すると、
一気にリーマンショックに発展し、
金融恐慌が世界を襲います。
仕掛けた側のロスチャイルドの銀行の損失は限定的でしたが、
仕掛けられたロックフェラーの銀行はボロボロの状態になりました。
シティーもモルガンスタンレーも瀕死の状態になりました。
この過程を経て、アメリカの支配構造が変化し始めます。
ロックフェラーの退潮が始まったのです。
■ 日本の支配権を巡る争い ■
ロックフェラーが完全支配していた日本でも
民主党が政権を取るなど、変化が現れます。
郵政民営化で郵貯資金を手に入れるのは当初シテイバンクの筈でした。
現在はゴールドマンサックスがゆう貯銀行のコンサルタントです。
小沢一郎はロスチャイルド家とも親交があり、
アメリカのロスチャイルドの代理人で
ゴールドマンサックスのオーナーである
ジェイ・ロックフェラーとも懇意です。
特捜部や一部マスコミは戦後ロックフェラーが作ったものすが、
彼らもアメリカでのロックフェラーの退潮を知っています。
勝ち馬に乗るのは世の常です。
マスコミは表面上は「反小沢」ですが、
その後の世界を考えると、
小沢派(ロスチャ陣営)とのパイプ作りも始まっているはずです。
「小沢」VS「反小沢」の争いは、
日本の戦後支配構造の大変革の表れで、
小沢氏が田中角栄氏の様に、一瞬で抹殺されないのは
日本の支配構造が変化しつつある事の現われです。
そういった視点で、今回の民主党代表戦を眺めると、
紳助問題も含めて、色々が事が透けて見えてきます。
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