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【野田新総理による党役員人事や閣僚人事を見る限り、仙谷色は一掃された挙党体制人事。小沢側近といわれた山岡賢次の国家公安委員長就任にはさすがの仙谷も驚愕(岡留安則の「東京ー沖縄ーアジア」幻視行日記)】
2011.09.02 18:12
■9月某日 「琉球新報」で毎週一回連載されている佐藤優氏の「ウチナー評論」(琉球新報社)の出版記念パーティがハーバービューホテルで開かれたので、発起人の一人として参加する。佐藤氏は外務省時代、実刑判決を受けて目下服役中の鈴木宗男元議員とともに、東京地検特捜部に狙い撃ち逮捕されて、執行猶予付の刑が確定した元外務省主任分析官。現役時代に知りえた官僚の体質や発想を逆手にとって沖縄問題に対する官僚の手口を暴露し、沖縄側の対処の仕方についての提言を続けている作家だ。連載や単行本の執筆に見る旺盛なエネルギーには怪人的なものがある作家だ。
パーティはこの連載のきっかけをつくった琉球新報社の宮里昭也元会長、作家の大城立裕氏、大田昌秀元沖縄県知事のあいさつに続いて、佐藤氏の30分程度のミニ講演の後、懇親会パーティに移る。たまたま香港から沖縄に来ていた実業家のW氏や喜納昌吉氏を佐藤氏に紹介する。会場には、沖縄の政治家、大学教授、文化人、経済人など多数が詰めかけて盛況だった。その後、ハーバービューの地下にある中華料理に移動して5人で会食したが、一流ホテルにしては味も接客態度もイマイチだった。これじゃ、中国人の富裕層を狙う沖縄観光戦略も先行きは暗いのではないか。
それはともかく、野田佳彦新総理の党役員人事に続いて閣僚人事が発表された。輿石東幹事長の誕生である程度予想はついていたものの、野田氏が代表選の勝利で演説した通りの「ノーサイド」人事が断行された。当初、野田氏をポスト・菅の後継候補に担ぎ出すも、途中で前原誠司に乗り換え、野田氏を候補から下して一本化するという民主党執行部の黒幕・仙谷由人の戦略は完全に失敗した。
野田氏は仙谷の身勝手な戦略を拒否し、意地とプライドをかけて立候補を貫いた。結果は、第一次投票で、海江田氏に次いで二位の座を守り、前原候補は三位となった。決選投票でも、鹿野道彦に投じられた票まで全面的に取り込んで勝利した。民主党の政権交代から二年。三代目の民主党総理が誕生した。
勝利したとはいえ、野田氏の政治能力は未知数だった。逆に財務官僚の言いなりで消費税増税や、自民、公明との大連立に走るのではないかと思われていた。しかし、野田新総理による党役員人事や閣僚人事を見る限り、仙谷色は一掃された挙党体制人事となった。策におぼれた仙谷のおかげで、菅総理時代のような小沢派を徹底排除するいびつな片肺飛行は姿を消した形だ。自他ともに認める小沢側近といわれた山岡賢次の国家公安委員長就任にはさすがの仙谷も驚愕したのではないか。
野田新総理を担いだ議員の周辺では「仙谷だけは許せない」という怒りの声が渦巻いているという。策におぼれた仙谷の自業自得という他はない。これで、ようやく政権交代を成し遂げた鳩山政権の通常の体制にもどったともいえる。これまでの官僚や財界、メディア、米国に支えられた仙谷主導による党内抗争の方が異常すぎたのだ。
それはともかく、人事的には形の上での挙党体制は実現したものの、野田新政権が民主党の公約を含めて、今後いかなる政策と方針を打ち出すかが、最大の課題である。
特に、総理の女房役になる藤村修官房長官の手腕、原発・環境大臣の細野豪志の役回りなど注目点は多い。
沖縄的には玄葉光一郎外相,一川保夫防衛相、総務省の沖縄担当・川端達夫の言動が注目される。選挙敗北の責任を回避してきた岡田幹事長が外されたのは結果オーライーだが、エラソーな安住淳財務大臣就任には疑問符がつく。しかし、まずは、お手並み拝見といこう。
あ、忘れていた。9月3日、土曜日、夕方5時より天久の琉球新報本社二階ホールで、「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」の著者であるノンフィクション作家の佐野眞一氏と前泊博盛沖国大教授(元琉球新報論説委員長)による「3・11と沖縄」という対談が開かれます。筆者が司会を務めます。入場無料。興味のある向きはどうぞご参加ください。
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